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11 竜姫の苦悩

 皆さん!アイリスです!私はアイリス・べルネリオスなんです!!!

 ちょっと前にドラゴンを連れて帰ってから誰もアイリスと呼ばなくなりました。

 なんて呼ばれているかって?『竜姫様』ですよ?

 いやまぁそりゃね?移動でもなんでも基本的にドラゴンに乗ってますよ?

 だってみんなドラゴン怖がって攻撃して来たら嫌だもの!

 乗馬術を騎竜術に変更しつつありますよ?

 けどね?せめて誰か竜姫アイリスって呼んでください・・・。

 そりゃね?世界初の存在なのはわかりますよ?

 ドラゴン手懐ける存在なんて有史以来現れていませんもの。

 そのおかげで養父様の地位が兵士長から一気に司令官にまで上がったのです。

 爵位も伯爵から侯爵にあがりました。

 養父様はお前が引き継ぐものが大きくなったなと笑ってたのでそこは別にいいのですが。

 けどね、だからといってね?


「結婚なんて誰が受けるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 そう、一番の問題はこれだ。

 学園入学前のそういうのは禁止じゃないのか!

 まぁ明確に決まってるわけじゃないけどさ!

 自国だけじゃなく他国からも来てるんだよねこの話・・・。

 それだけドラゴンという戦力がいかに強大か、ドラゴンを味方にした私がどれだけ異質なのかって事なのよねぇ・・・。

 小型だからと言って大きくならないわけじゃぁないから、私が居る=ドラゴンという強大な武力を得るという事なのだ。

 自国の貴族に対しては養父様が対応してくれたので問題ではないのだが、一番の問題は他国だ。


「もうこれ全部国王陛下に丸投げしたい~・・・。」

「あぁそのつもりで俺が受け取りに来た。」


 後ろを振り返ると、扉の所に第一王子のエドワードが立っていた。


「あらエドワード様、ごきげんよう。」

「醜態晒しておいて上品に挨拶するな気持ち悪い。それで他国から来た求婚の手紙を預かっても大丈夫か?」


 国が預かるってすごい嫌な予感しか無しないんだけどぉ・・・?

 子ドラゴンの時も国の研究機関が出てきて私を研究しようとしたから本気で怒った子ドラゴンが暴れそうになったんだよ?


「安心しろ、親父はお前を国の外に出したくないって言ってるからきちんと断ってくれるさ。まぁ断り切れないのは会わされるかもしれないけどな?お前がやるよりはよほど減らせる。」

「ぐぬぬ。はぁ・・・、私が断るよりそちらのほうが効率的でしょうね。すでに想い人が居るのでお断り―ってしてください。」


 自分でお断りしてもたぶん是非に是非にと来るだろう。

 やだよめんどくさい、なんで私が男になんか嫁がないといかんのだ!


「おっ?これ魔王都からじゃないか。こんな辺鄙な王国よりも上流なのに、変わってんなぁ。」

「あなたと初めて会った時にも言いましたよね?私のこの身、この魂はお姉様を守る為に存在するのですよ。」

「ほーんと変な奴。んじゃこっちで断れるのは断っておくよ。」


 そう言って出て行ったけど、なーんか本当に仲良くなったなぁあいつと。

 まぁ友人としては嫌いじゃないからいいんだけどさ、あそこまで徹底的にぼこぼこにしても立ち上がって食らいついてくる根性なにげに気に入っている。

 恋人として?無いな。

 本当に友人としては気持ちのいい性格だけど、恋人とかにするには確実にない。

 そもそも男という時点でアウト。論外。

 前世では自他共に認めるガチレズですからね、まぁ今世でも変わってませんが。


「GYA!」

「あら、どうしたの?」


 窓の外に居たのは子ドラゴン。

 今日は突然なお客様が多い日だなぁ。


「そういえばそろそろあなたに名前を付けてあげないと・・・。何が良いかしら?」


 ドラゴンの名前かぁ・・・、どうしよう?

 レッド・・・は安直だなぁ・・・。ゴールデンアイ・・・はダメだ、何が?と問われたら何も言えないけどとにかくダメだ。

 ん~。


「お前の名前は何が良いしらね?」

「GYA?」


 首をかしげて聞いてみると同じようにコテンと首をかしげてくるこの姿が愛くるしい!

 けどその時、この子の名前が決まった。

 決まって”しまった。”


「あなたの名前はそう!リオよ!私の可愛いリオ・べルネリオス!」


 私がそう名付けた瞬間、私から魔力がリオに流れるのを感じた。

 その魔力を受けたリオは光を放ち、私の目の前で私によく似た女の子になったのだ・・・。

 えぇそう、瓜二つです。違いは髪の色と目の色ですね。

 けど私よりすこり年下かな?きっと私に妹が居たらこんな感じなのでしょう。

 えぇ本当に愛らしい女の子・・・。


 現実逃避はやめましょう。

 まず今目の前に居る子を確認しましょう。


「えっと・・・リオ?」

「そ・・・だよ」


 まだたどたどしくしか喋れないのかな?

 舌足らずなしゃべり方がまたキュート!!


「ねぇ、リオ?ドラゴンに戻れる?」

「もど・・・れう。」


 そう言ってぽふんと音がしたら・・・。

 ドラゴンの姿も変わっていた。

 ちっちゃくて可愛い子ドラゴンだったのに・・・、今は美しい竜になっていた。

 いや、大きさはそう変化はないんだけどね?

 なんだろうこの何かとんでもないことをしてしまった感・・・。


(そうか・・・人は絆についても忘れてしまったのだね・・・。)


 なに今の透き通るような声は?

 頭に響いてくるような声・・・テレパシー?


「今の声・・・リオ?」

(そうだよ、アイリス。君が名付けてくれたおかげで僕は成長出来た。)

「色々考えたい事あるから・・・説明してくれる?」


 なんでもドラゴンというのは名前がついて半人前になるらしい。

 そして縄張りの魔力をつかって、その魔力に合った姿に成長していく。

 つまり私が名前を付け、その時に私から流れた魔力で成長させたという事。

 私の魔力に合った姿=私の姿と安直な考えだね☆

 私よりちょっと小さかったのはまぁ年齢がそれ位なんだろうねリオは。

 あと舌足らずなしゃべり方だったのは慣れてないからだって、可愛いね!


「・・・せーの!やっちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


 とりあえず成長の部分だけ養父様に伝えて人化については当面黙秘しよう。

 これ以上めんどくさいのはごめんだ・・・・。

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