第一六話;振り出しの世界 4
久しぶりに投稿したリゲルです。
最近、忙しい時が多いので、投稿などが遅れたりします。ご了承ください
そして今回の話は、前回の話であった【狂状変喘】
の後遺症の話です。
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…。
コンコン!
「ティーア!……。ごめんな…。飯はドアの前に置いとくから…。気分が良くなったら絶対、出てこいよ」
「……」
…。最悪なこの状況…。数時間前にあった。遊び半分でしようと思ったバトルのつもりが、カッとなっちまって、【狂状変喘】を最大魔力で使ってしまった。
【狂状変喘】とは、本来全くない欲求を、本来からずっとある強い欲求と入れ替え、更に精神状態を興奮させる……。そして、効果が切れてしまうと……、発動時の魔力分。精神が殺られてしまう…。
ゲーム的に考えたとき…。
ティーアの精神力:約2000P(常人を遥かに上回る数値。ちなみに常人は、約400辺りと思っていただこう。)
それに対して、
俺の放った魔力:約6000P(どんなに精神力があっても…恐らく狂ってしまう。最悪の場合。死)
そして、今のティーアの精神状態は、約-4000P…。どうやったって、死者と同じくらいだろう…。
無に近い。俺が部屋に入れれば、【精神回復】を撃つことができるはずだ…。
しかし、入れてもらえない…。
だが、もう一つ手段を実行したのだ。飯に、魔力を混ぜ込んだのだが、魔力って食えるものなのだろうか。
「…ティーア…」
ババババババッ
ん!?この風を切るような音!しかも、群れか!!…。ヤバイな!…俺の世界で言う、シカやオオカミ系の音…。
シカ系なら、草食…。オオカミなら、肉食…。
草食か!?肉食か!?……どっちだ、どっちなんだ!?……。頼む!来るな!…。
「おぉーーー!!すごーーーい!!犬みたいなのが、走ってる!!!」
「あの、馬鹿!!騒いだら、見つかる…」
わぅぅがぁぁぁ!!!
咄嗟にドアを思いっきり蹴り飛ばした。
「…。キャァ!!!やめなさい!!コラ!!!」
「おぃ!!!ティーア!!大丈夫か!?」
俺が、目にしたのはミステリアスな光景だった。誰の姿もない。ただ、ティーアの声だけがする…。
「アハハハハ。どう!?可愛いでしょう!!」
「…。何でだ!?どこにいるんだよ…。もしかして、かくれんぼしてるのか!?」
「すぐそばにいるよ。この子すごく可愛いでしょう!?」
「え!?ティーア冗談はよせよ!!」
「冗談じゃないよ!!だって、すぐ側にいるじゃん!!!なんでわかんないの!?」
「…!?可愛い子…。ティーア可愛いやつを離せ!!でなきゃ、お前も一緒に切っちまうぞ!!」
…。徐々にティーアが見え始める。やはり、”可愛いやつ”が原因のようだ。
くっそー。どこだ!!そいつどこだ。
「何!?いきなり人を切るとか…。やっぱ、私に失望してたのね…」
「違う。ティーア。可愛いやつどこに行った」
「私の足の下で震えてる」
「そいつ、追い出せ!!敵だ!!」
……。もう少し、いい反応してくれればいいのに、無言・冷静対処か…。やはり、精神的に追い詰められているな…。しかし、窓のところにつったっていやがる…。そこにいるのか…。斬る!!
シュパ!!!
「…。何で、殺しちゃったの!?」
「敵だから倒すそれだけだ…」
ティーアが、泣いている。
殺しということに、精神がついていっていない…。まるで、冒険初心者のようだ…。
ティーアを守れるのは俺しかいない…。危険な物は全て排除する!!!
振り出しの世界 4 END
くらいでしょ?(話の内容…)この位、暗い話の方がいいよね(笑)
ありだよね!?たまにこういう話も…
(愛する人と一緒に過ごす。イヴとかいう日に暗い話(笑))
今謝ります。許してください!!
悲しいっす。クリスマスに一人で過ごすなんて…。(>o<)助けて~…(笑)