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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

囚人看守

作者: 猫の長屋

お題:囚人と看守の恋愛ショートショート。

#お題をもらって1時間で書く#



素敵なお題をもらった のですが、いまいち生かしきれてないような…( ´∀`; )

私はとある囚人の独房の前にいた。

ここからアイツは脱獄したのだ。


ことが起きたのは数日前。

アイツはここにきてからはじめて、同室の囚人をケガさせた。相手はいつもおとなしく、真面目なアイツが急に殴りかかってきたので、呆然としているようだった。

そこではじめて、アイツは独房に入ったのだ。

そして数分とたたないうちに、轟音が刑務所内に響いた。


そして、あんなに品行方正な好青年だったアイツの動機と爆弾を所内に持ち込んだ経路…この二つは数日たった今でもわかっていない。




私はアイツのいた部屋と独房を見にいってみた。

なにか見落としがあるかもしれないのでもう一度念入りに見るためだ。

独房の方は外側の壁が粉々だったのでそれだけ強い爆弾を使ったであろうことが伺える。

細々とした破片の中にガラス片を見つけた。ちょうど瓦礫の下敷きになっていてわからなかったのだろう。

私はそっとポケットの中に入れた。




そして、なにもわからないまま数ヶ月が過ぎた。

世間はまだ、脱獄犯が捕まってないことに不安を覚えていた。

爆発の時の私の傷もだいぶ癒えてきた。当初は顔がわからぬほどに腫れ、爛れていた。今でも包帯は外せないが、腫れはだいぶ引いている。


だが、数日後、私はクビになってしまった。

それもそうだ。アイツの担当は私で、アイツは脱獄した。しかもまだ捕まっていない。これでクビにならない方が奇跡である。

今、私の仕事場だった刑務所からアパートへ最後の荷物をもって向かっているところだ。


スリルがあって楽しかった刑務所とは今日でおさらばだ。明日からはのんびり、ゆったりとした時間をこの人と過ごすんだ。

そう思うと胸が弾み、足取りも心なしか軽いものだった。






私は恋をした。

私の担当の看守さんはとても目つきが悪く、口も悪く、喧嘩の強い暴力的な人だった。だが、その心根はとても暖かく優しい人だった。


私は自然と惹かれていった。

「看守さん。看守さん。」

彼の名前は知らないが、ただひたすら呼んで、手を動かして、自らを慰める日も少なくなかった。

今まで誰にも欲情しなかった、ましてや他人に恋愛感情なんてもったことなかった私が、この歳になって、初恋を体験した。

しかし、叶わぬ恋だと諦める気はなかった。


そこからは早く、早くと焦ってばかりいた。

私の裁かれた罪は器物破損だが、犯した罪は殺人や誘拐、身分偽装。爆発物の製造なんてものも。

(爆弾は趣味の範囲だったが、まさかここで役に立つとは思っていなかったな…)

私は看守さんに好かれるため、品行方正を装った。ほんとうの私はもっとドロドロとした存在だと気付かれたく無かったから。しかし、看守さんは私にいったのだ。

「そのままが人間一番いいんじゃねぇか?楽だしよ。」

私はこの時この人と永遠をともに過ごすのだと。決意した。

ならばここから看守さんを連れ出さなければ、私はそろそろ刑期が終わる。








大きな爆発音が聞こえた。アイツの独房からだ。俺は脱獄とか、襲撃とか、何も考えず、ただただアイツが無事なのかと心配だった。

そして、アイツが独房の外の、扉横の壁に倒れていた時は頭が真っ白になった。

だから扉が閉まっていたことになんか気付かなかった。













私はまだ伝えていないこの想いを、アパートについたら指輪とともに彼に贈ろうと思う。


少し加筆、修正したのですが起承転結がちゃんとしてるかなど不安になってますなう←

拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございました!

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