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 本日は眠いし、化粧適当でいいか。


 朝六時、とりあえず寝汗を流しにお風呂に入り、顔も水洗いをする。風呂から出て、化粧水をはたき、髪の水分も優しく乾かす。


 ちゃちゃっと制服に着替え、最近流行りのスムージー……なんて洒落乙なもんは作らず、バナナと牛乳を頬張る。朝ごはん食い過ぎると腹を壊すタイプなので、これで勘弁してください。


 部屋に一度戻り、ここからがJKの本意気。


 まずは、14.2mmのナチュラルカラコンをする。マストアイテム。これしないと、小さい瞳を晒すことになる。

 そこから、もう一度化粧水をつけ、少し置いてから朝の美容液、乳液をつける。乳液ってなんかエロいよなって思ってた中学生の頃が懐かしい。


 BBクリームを塗り、コンシーラーで隈や女子の髭のあと、鼻の脇など種類に別けて使いこなす。ある程度ベースが出来たら一度化粧水を手のひらに馴染ませて、顔を押さえ込む。そこからパウダーをはたき、先にリップクリームがわりのワセリンを唇に塗っておく。

 昔ここ加減間違えて真っ白になり、チッキショー!!って叫んだことがある。その日は風邪引いたということでマスクを着けた。


 目は念入りに、ピンクベージュのアイシャドーを薄く、ブラウンのアイライナーでたれ目に見えるよう描く。ブラウンのアイシャドーでライナーを馴染ませて、次は皆様ご存知つけまつげ。カーラーで先に自分の睫毛を上げておき、二枚でなるべく薄く盛れるカスタマイズしたつけまつげをつける。

 馴染ませて、今度は眉毛を書くライナーで涙袋を絵描き、そこにピンクベージュのアイシャドーを乗せる。


 チークはうっすらと。赤い口紅を指でポンポン乗せて、血色を良く見せ、その上からピンクチークを。顎のしたにはシェーディングをする。


 唇は先にリップライナーで形を整えたあと、艶感が強いピンク色の口紅を一度乗せて、ティッシュオフし、もう一度乗せる。


 完成した顔を様々な角度から確認し、


「我ながら、相変わらず、平凡だな!!」


 と、とりあえず自虐をしておく。

 髪を整えて、家を出れば既にまあまあ間に合うくらいの時間。


 馬立木芽の朝はこんな感じで始まるのだ。





 本日は、早く起きれた!ゆっくりできる!


 朝七時半、少し時代遅れだがアニソンの激しいロックで起こされた男は、寝巻きを脱ぎ散らかす。髪にトーンが貼り付いたままにも関わらず、そんなことは関係ないという具合にご飯をラーメンどんぶりによそり、卵を二個、鰹節、そして拘りの九州の醤油をふんだんにかけて、混ぜる。


 口どころか胃に掻き込むように御飯を流し込み、シンクに置くと、親が作っていってくれた茄子の味噌汁をみつける。とりあえず、それをお玉で直接食べる。まあ、どうせ帰ってきて俺が食うんだし。

 つーか、うめぇな。


 ちゃちゃっと寝巻きを脱ぎ、全裸の状態で洗面所で貼り付いたトーンを取るために櫛を通し、手についたインクを洗い流す。そして、制汗スプレー身体にぶん撒く。

 そして、インクなどが着いてないことを確認し、


「俺って、結構いい顔と身体してるよな」


 と、自画自賛をしておく。


 制服に着替え、家を出れば、いつの間にかに遅刻寸前。

 

 浅井伊織の朝はこんな感じに始まるのだ。








「おはよう、浅井」

「おお、って、なんで朝からサボってんの??珍しいな」

「サボり魔に言われたかねーよ」

「で、どうしたんだ?」

「なんかさ……」

「ん?」


「委員長たちから逃げてきた」

「はっ!?」


               →Next



次の章です。

多分掲載は来週半ばになりそうです。

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