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アルヴァンティア9

20××年.05月06日.日曜日.19時33分.異界の街道



お腹の減りをチュッパチャプスの蟹味噌味て紛らわし、少し速度を上げて歩く。

もう遠くに見えていた城はだいぶ近くに見えていて、後数時間も歩けば街に着くだろう。

でも、街を囲んでいる城壁を見て、僕はびっくりした。


「やっぱりロボットがたくさんいる…」


門と思われる場所のサイドには多分12.3mくらいの灰色の巨人が立っていた。

下を歩いている兵隊の7倍はありそうだ。

僕のアルヴァンティアの方が一人分くらい大きいけれど、それでもあんなのが沢山いると思うと中々に強そうだ。

それにかっこいいし。

取り敢えず、エルヴィスをしまわなければいけない。

制服と、数十枚の銀貨の中から十枚程を取り出して地面に置く。


「【形態変化(フォルムチェンジ)】!!」


男性にしては少し甲高く、女性にしては少し違和感のある超えが平原に静かに響き、

エルヴィスは淡い光を瞬かせながら胸に蒼い宝石をあしらったネックレスに変形した。


少し辺りが暗いので、誰にも見つからないようにささっと着替える。

エルヴィスを着装していた時に周囲に生体反応は無いことを確認したので特に警戒せずにリアクタースーツを脱いで、数分で制服に着替え終え、十枚の銀貨をポケットにしまいこんでから門にむかって歩き出した。


歩くこと数十分、十分な距離をとっていたからつくまでにだいぶかかった。

体力の無い僕にとっては辛い道のりであった筈の道のりは、思ったよりも楽に歩けた。

エルヴィスを動かしていたから体力が上がったのかもしれない。


門の前に着くと、両サイドに立つ灰色のロボットがそびえるようにして立っていた。

ロボットは大まかなパーツで組み立てられているように感じる。

騎士の甲冑を巨大化させて、少し機械的なデザインにしたという感じだろうか。

腰には剣が刺さっていて、左手には盾がにぎられていた。

いつでも戦えるようにしているんだろう。

この門から伸びる道には巨大亀とかオオカミがいるからね。


「おい、そこのお嬢ちゃん。身分を示すものは…って貴族様か?」


どうやら少し綺麗めな服を見て貴族と思ったのだろうか…

どうすればいいのかな…

取り敢えず無難に返す。


「僕は男ですよ?」


「えっ?た、確かに言われてみれば男だ…となると本当に貴族様でしたか、無礼な口調をお許しください!」


そういってこの国の兵士と思われる男の人は頭を下げた。


「ですが、何故徒歩でここまで?この先は【召喚地】がある筈なのですが…」


【召喚地】?僕たちを召喚するのがあの森だとすれば、森の名前と言うことか。


「ええ、途中で盗賊に襲われて…」


「なっ!盗賊ですか!糞!直ぐに通します!おい!この方に通行証をお渡ししろ!」


そこまで言いかけた所で、なにを勘違いしたのか兵士の男の人は他の兵士達に声をかけて僕を通してくれた。

入る時に渡された六角形の金属の板が通行証なのだろう。

何か紋章みたいなものが書かれていた。

僕はそれをポケットにしまい込むと、チュッパチャプスの金柑味を舐めながら街を散策することにした。


数分歩いていると、街の雰囲気は嫌でも分かってくる。

メイは会話をスムーズにするためにネックレスの一部を変形させ、僕の耳にイヤホンの形で装着されていた。


『予想以上に緊迫しているようですね…』


「だね…みんなピリピリしているみたいだね…」


街に入れたのはいいけれど、この雰囲気だと逆に街の中の方が危険な気もする。

だけど一度街に入ったのにもう一度でて行くのは不自然だから出るに出れない。

僕は仕方なく宿を探すことにした。


街は全体的に西洋風のレンガ作りの家が立ち並んでいる。

だけれど、所々に灰色のロボットが歩いていることから、不自然さを感じた。

灰色のロボットは国の兵士が乗っているんだう。

国軍がロボットに乗って見回りをしているとなると相当物騒だと言うことがわかる。

時折歩兵も見回りをしていることから、街の人も迂闊に出歩けないのだろう。

活気の無い街中をあるきなが、僕はそんな事を考えていた。


しばらく歩いていると、だんだんと道が入り組んできた。

敵の侵入を拒むようにして迷路のようになっている街並みは綺麗だけれども新参者には過酷だった。


「迷ったかもしれないね…」


『通過した経路は全てマッピング済み、歩き続けていれば問題はありません』


なんてメイが無茶苦茶な事を呟いているけれど、僕はそれを半分スルーして仕方なくマッピングをしながら宿を探しに出かけた。


更に数十分が経ち、僕は少し疲れてきていた。

でも、歩き回ったおかげか雰囲気のある一つの宿を見つけた。

赤茶けたレンガ造りの二階建ての建造物は壁を伝うツタが年季の入った異国風の雰囲気を醸し出している。

窓枠は少しだけ立て付けが悪いように見えるけれど、僕が来てから雨が降っていない事から降水量は多くないのだろう。


両開きの木の扉の上にかかっている看板には簡単に【霧の宿】と書かれていた。

日本語ではないのだろうけれど、理解できるのだから気にしない。

この世界の文字が読めて、会話も出来るのだからありがたく感謝しとこう。


カランカラン…


霧の宿に入ると、木の板が張られた床の上に敷かれた薄汚れた絨毯や、酒場のカウンターに、お酒を飲み交わすおじさん達など、賑やかであり、とても人間味を感じた。


一階は酒場と食堂の役割があるみたいだ。

若い女の子が忙しなく飲み物やご飯を奥の部屋、多分厨房から運び出している所だった。


「いらっしゃいませ。一名様ですか?」


「ん。一名でお願いします」


カウンターから歩いて来た若い男の人に案内されてカウンターに連れていかれる。


「何日宿泊されますか?」


「んー…何日にする?」


『取り敢えず3日で様子をみてはどうでしょうか』


「その心は…?」


『適当です』


もうこれ絶対に中に誰か入ってるよね。

僕の反応みて楽しんでるよね。


「…どうかしましたか?」


店員の若い男の人に変な顔をされたけれど、僕のせいではない。メイのせいだ。


「あ、3日でお願いします」


「わかりました。料金は銀貨一枚になります」


先払いらしいので銀貨を一枚渡すと、店員の若い男の人はカウンターから鍵を取り出した。


「この部屋の鍵をお渡ししておきます。最近は女性を狙った強盗が街て増えているのでお気をつけください」


「いや、僕は男ですよ?」


「…え?…」


「あ、すみません!灯りが多くて見辛かったもので…」


「い、いやー大丈夫です…」


そんな事もあり、僕は二階の部屋に案内された。


「此方の203が貴方の部屋になります。お食事の時間になったら部屋に設置された【共鳴石】を鳴らします」


「共鳴石…?」


「あ、すみません。かなり一般的なものなので説明を省いてしまいました…共鳴石と言うのは予め設定しておいた複数の特殊な石の事です。私達の宿だと各部屋と厨房に一つ置かれています。それに魔力を流しながら触れる事で放たれた魔力を受け取った石が共鳴して甲高い音を鳴らしながら震えるのです。多少の熱を持ちますので紙などは近くに置かないようにしてください」


遠回しにバカですか?って言われている気がしなくもないけれど、否定出来ないのでスルーする。


「では、ごゆっくりどうぞ」


若い男の人にそう言われた僕は203の扉を開けて中に入った。

中は少しだけ色褪せた壁紙がはってあり、古風な雰囲気を漂わせていた。

窓の横にはベッドが一つ横に置かれていて、他に家具らしい物といえばテーブルと椅子が一つずつと言うかなり質素なものだった。


「わー凄い。もの凄く古い宿だね」


『街に入ってから視認できた範囲での外観の統計から言うとこの宿は平均よりも少し低いランクの家屋のようです』


「え?じゃあこれが普通ってこと?」


『そうなります』


この世界はロボットがあるって聞いた時点で凄いものだと思っていたけれど、他の事はちぐはぐでそうでもなかった。

魔法に機械を取り入れたばかりの文明は、想像以上に発展途上だった。


『文明初期なので多少の違和感はありますが、市民の生活レベルはこの程度でしょう』


ふと部屋の端を見ると、小さな棚の上に水色の結晶が金属の台座の上に置かれていた。


「あれは?」


『あれが先程の説明にあった共鳴石と思われます』


「なるほど」


部屋にある大体の物は把握できたし、今日はもう遅いからご飯は明日にしよう。

そう思い、僕はベッドに仰向けに倒れんだ。


窓はしまっていたので外は見えないけれど、

緊張に包まれている危険な街では開ける気にはならなかった。



20××年.05月07日.月曜日.07時50分.異界の宿泊宿



面倒な事が嫌いて流されやすく、欲望に忠実なハルは起床を促す一時間前の共鳴石の振動を無視して惰眠を貪っていた。


首に耳につけられたイヤホン型と、もはや形骸化したネックレスをつけたまま寝ているハルをメイは数分毎に起こそうとしていた。

あと十分で先日の説明の中にあった朝食の時間なのだから。


『ハル様、起きてください』


「…ん〜………あと1時間…」


『既に1時間経っています』


「…………………」


『では脳を起こすために幼児向けの問題です。カメとラクダとサイが、買い物に出かけました。何を買いに行ったでしょう』


「……かめ…らくだ…さい…?」


『頑張ってくださいハル様』


「かめらください…」


『もう少しです』


「か……」


『か……?』


「カメラ下さい!!!!」


『正解です。目が覚めましたか?』


「あ、うん」


そうしてハルは目を覚ました。



数分後、共鳴石が鳴ると同時に一階の酒場兼食堂に降りる。


「お腹減ったー」


昨日は色々あって、吐いたのだ。

お腹の中は空っぽで、チュッパチャプスの善戦も虚しく僕のお腹は爆発寸前になっていた。

降りると一階は少しガヤガヤしていて、テーブルには食事にかぶりつくおじさんや若者かいた。

僕がテーブルにつくと、昨日の若い男の人と同じ服装の女の子の店員が駆け寄って来た。


「宿泊されているお客様ですか?」


「ん、はい」


「おひとり…様ですか?」


「そうだよ?」


「あ、いえ、すみません。しばらくお待ち下さい。今お持ちします」


ん?何があったんだろう。

だけれど、僕のそんな疑問は運ばれて来たご飯の前で霧散した。


「麦のパンと野菜とくず肉のスープになります。大陸の情勢が優れないのでこのような粗末なお食事しか出せませんがご理解下さい…」


女の子の店員はすまなそうな顔をして言った。

よく見ると茶色い髪をおさげにしていて、頬のそばかすが可愛いと思った。


「いや、お腹減ってるから食べれるだけでいいよ」


そういって僕はパンを齧るのだが、硬い。

硬すぎて全然噛みきれない。


「あ、パンは硬いのでスープに浸して下さい」


なるほど。

僕はお礼をいって、厨房に戻っていく女の子から視線を外してパンをスープに浸しながらなかなか食べれないで焦らされる胃袋をなだめながらご飯を食べた。


ご飯を食べ終わった僕は、街の中を散策する事にした。

女の子の店員が心配そうにしていたけれど、多分街中の様子かピリピリしているから心配してくれたんだろう。

すごい良い人だ。


『非常時はためらう事なくエルヴィスかアルヴァンティアを展開してください』


「了解」


僕はゆっくりと街の中を中心に向かって歩く。

僕の泊まっていた宿は門から近い場所にあるので中心に近い所は未探索なのだ。


「なんでこんなに街の雰囲気が悪いのかな…」


すると、いきなり周囲の人の声が聞こえるようになった。


「え?…え?え?」


『いきなりすみません。集音性の高い補聴器のような物と思っていただければ』


そこで思い出した。

メイは僕の耳にイヤホン型としてもいる事を。

だったらそのイヤホンを介して音を集める事も出来るのだろう。

便利すぎるよメイ…


『この前、軍のリンドヴルムがぶっ壊された状態で運ばれて来たらしいぞ』


『って事は、アレクォーズが近くまで来てるってか?』


『いや、帝国との小競り合いでやられたのを治すついでに強化するって噂があるぜ』


この会話は初めてにしてはとても重要な会話な気がする。


「軍のリンドヴルムってなんだと思う?」


『ニュアンスからして先日、門の前にいた機体と思われます』


あのロボットがリンドヴルムか、かっこいい名前だ。

アルヴァンティアやエルヴィスの方がかっこいいけどね。


「アレクォーズってのは?」


『この国に敵対する勢力と思われますが、それ以上は分かりません』


「そっか…帝国はこの国と戦っているのかな?」


『そう判断するのは早急かと思われますが、この街の雰囲気からして何処かと戦闘状態なのは確実でしょう』


なるほど…と思っていると、周囲の音を更に拾い始めたのか、僕の耳には様々な情報が入ってきた。


『最近は野菜が高くなったわねぇ…』


『肉もよぉ…』


『昨日娼館いったらよ…ツインテールの可愛い娘がいてさ…』


『ふへへ…お前の○○○を○○○して…』


『あ、そういえばこの前の大通りの焼肉セール…』


何処の声を拾ってるの?と思ったけれど、ランダムにそこら辺の声を拾っているのだろう。

拾いすぎても僕が聞き取れないしね。

その後も色々な声を聞いてみたけれど、最初の情報以上に良い物はなかった。

メイにもうやめようと言おうとした時、

僕の耳に声が届いた。


『姫様がまたアルヴァンティアの駆り手の召喚をしたらしいぜ…』


『でも失敗したんだろ?…処刑され…』


『おいバカ!誰かに聞かれたらどうする!?』


僕が聞いてます。

だけれど、そんな事言っている場合ではなかった。


「アルヴァンティアの…駆り手」


『現時点ではハル様の事を指す単語であると思われます。姫様と言うのはハル様をこの世界に呼び寄せた方の可能性が高いです』


うわー僕を呼んだ人見つかるの早いなー。


「でも、処刑されちゃうのかな?」


『分かりません。ですが会話の内容から推測するに、アルヴァンティアの駆り手と呼ばれる駆操者(リアクター)は複数召喚されているようです。現にハル様以外にも3名の前例もあります』


『ですがその駆操者(リアクター)を回収し損ねたのでしょう。普通に考えてハル様の世界の人間がアルヴァンティアを呼び出せる確率はかなり低いですし、もし呼び出せたとしても搭乗するという思考に辿り着く者はほんの一握りであり、しかもすぐにオオカミとの実践です。生き残る確率は[005/100]%以下でしょう。話を戻しますが、現にこの国にアルヴァンティアの反応はありません。それによって立場的に危うくなっていると推測します』


なるほど……


「だとしたら姫様って人、助けなきゃまずい気がするんだけど…」


『召喚の情報ですか?』


「そうなんだよね。僕を呼んだっていうなら、あの揺らぎの事も知っているかもしれないし、そんな人が処刑されちゃったら聞ける情報も聞けなくなっちゃうからね…」


『初めて会話した時よりも、成長していますね』


「余計なお世話でーす」


嬉しそうなメイの声色は、人にしか思えなかった。

取り敢えず、余計な考えを頭を振る事で振り払って当面の目標を声に出す。


「と、取り敢えずは!!姫様って人に会って話す!!」


『随分と曖昧ですが、目標をガチガチに決めてしまうといざという時に柔軟な対応が出来ないので今回はそれで大丈夫でしょう』


そうして異世界に来た僕の、次の目標が決まった。



■□■□■



【バリアテレスト】の中心にそびえる巨城の一室。

そこには金糸の様に綺麗な金髪にとても整った容姿を持ち、市民の間では傾国の美姫と呼ばれているバリアテレスト王国の第一王女であるリリア・ウェラム・バリアテレストが豪華な椅子に深く腰掛けていた。


「そろそろ貴族や兵、国民の暴動が起こりそうですね…それを収めるために王も随分とお悩みのようです…」


たっぷりと白い髭を蓄えた老人は真っ白な眉の下に覗く瞳に残念そうな色を滲ませて言った。


「分かっています。本来は帝国や黒き敵対者(アレクォーズ)との戦いに向かわねばならない兵を私が父上に無理に頼み込んで貸してもらっているのですから…しかもアルヴァンティアの駆り手は召喚が幾度成功しても見つからない…いたずらに兵を減らす愚か者のレッテルを貼られているのは分かっています…それに…」


「おやめください…冗談だとしてもそれ以上は言ってはなりません」


リリア姫の異変を敏感に感じ取った老人は言葉をかぶせる様にして続く言葉を遮った。

だが、もう時間の猶予が無いのもわかっている。

街の雰囲気はどんどん悪くなり、国境を超えて攻撃してくる帝国の軍との小競り合いは絶え間無く続いている。


「もう…王国の為に打つ手は尽くしました。…」


その言葉に含まれた感情に老人も、リリア姫の背後に控えていたメイド服の女性もかける言葉を失った。


「ぁ…雰囲気を崩してしまいすみません」


リリア姫は淀んだ空気に気がついたのか、慌てて老人に謝罪した。


「謝らないで下さい。私は姫様と共にあります故、これからもお頼りください」


老人は曲がり始めた腰を更に折り、杖を横に置いて膝をついた。

道に入った臣下の礼を見せつける老人に狼狽したリリア姫は慌てて椅子から立ち上がると老人の目線まで腰を落とした。


「ありがとうございます。ボトノス、貴方とマリアンヌが私のそばにいた事でどれほど救われてきた事でしょうか」


ボトノスと呼ばれた老人が顔をあげると、そこにはまさしく女神に相応しい精緻なお顔を神々しいほどの笑みに染めた姫様が以外云々…


リリア姫の表情は、これから待ち受ける運命を感じてか僅かに陰りがあったが。


「………」


マリアンヌと呼ばれたメイド服の女性は、感激と悔恨の念に打ちひしがれているのか、リリア姫の後ろで控えながら、声を出さずに歯を食いしばっていた。


「では、私はこれで失礼します。姫様の貴重なお時間を頂き、あまつさえその様な言葉をかけていただけた事、感謝致します」


そういって恭しく礼をしたボトノスは部屋の扉をゆっくりと開けて、もう一度深く礼をしてから立ち去った。


「マリアンヌ、紅茶を頂いてもいいかしら…」


「畏まりました」


リリア姫は椅子に腰を下ろし、憂鬱そうにテラスに続く大きな窓の外を眺めた。

マリアンヌが紅茶の用意をする為に部屋からでた後、リリア姫はため息に混ざり、小さな声で呟いた。


「…アルヴァンティアの駆り手は…やはり伝承の中の存在なのでしょうか……」


そ部屋の中に響いた声は、誰にも聞かれる事なくゆっくりと霧散した。



■□■□■


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