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俺と神様の異世界冒険記  作者: サイトゥー
第一部 始まりに至る物語
71/113

77 黄金の王国

皆様、明けましておめでとうございます!今年も本作品をよろしくお願いします!

ペンドラゴン王国入口門

「おい…風魔。」

「何。」

「バイクってこんなに重かったっけ?」

紅汰は風魔の部屋から移動させたバイクを入口門に止め、息切れする。しかし、重い。実に重い。

「いいだろ、別に。ガソリンも満タンだし、ほら行くぞ。」

風魔はバイクに跨がる。紅汰も跨がる。バイクは乗った事はない。だが、道路が無いこの周辺で事故を起こす事はないだろう。

「変わった乗り物ですね、バイクというのは。」

背後からガウェインとランスロットが馬に跨がり、参上する。

「準備も出来たか。じゃ、行くぞ!」

紅汰の声で四人は一気に門から飛び出した。

目指すはバビロニア王国。

「待ってろよ…ルーシャ。」





竹林の奥の豪邸

「ん?忌羅か。何用だ?」

九尾の男性は掛かってきた電話の相手を面倒そうに会話する。

「………ん?暇だが……………ほぉ、アーサーの娘がギルに誘拐されたか…………………ククッ、貴様らしい報酬だな…………当然だ、揉むなど言語道断だ………………何故私に話を振る?…………………そうか、ククッ…月詠に似たな……………あぁ………私はそんな事に興味はないのだが……………………良かろう、豊作だけでは信仰も薄れるかもしれん、フ…貴様や姉上のように私はしっかりと『加減』する……あぁ、ではな。」

男性は電話を切り、ゆっくりと立ち上がる。傍にいた猫耳女性は主人の肩に頭を乗せる。

「修羅様、お出掛けですか?」

「あぁ、」

女性の頭と耳を優しく撫で、笑顔で

「この世で最も人間らしい傲慢で慢心な王がいる国へな。」










バビロニア王国へと向かう途中の平原

四人はバイクと馬を走らせた。バイクの方が圧倒的に速いため、二人は馬に合わせて走る。

「なぁ、このバイク…変なボタン付いてね?」

バイクのハンドルにはA.G.R.Hと五つの文字が書かれたボタンがあった。

紅汰の疑問に風魔はハンドルから手を離し懐から白い紙を取り出す。

「えーと、取り説(取り扱い説明書)には…Aボタンを押すとタイヤからダイヤモンドカッターが飛び出します。ご注意ください。Gボタンを押すとバイクの四方向からガトリング機関銃が出ます。Gボタンを一回押すと百発発射されます。ご注意ください。Rボタンを押すとバイク前方から炸裂弾が発射されますのでご注意ください。Hボタンを押すとバイクがハイスピードになります…………………追記、この『グレイスプニル』は二人乗りが可能ですが、男同士で乗ると後部座席から釘が飛び出しますのでご注意ください。異性同士で乗ると後部座席が爆発しますのでご注意ください。女同士で乗ると、特に何もありません……だとよ……。」

「……………………。」

紅汰はバイクの説明よりもハンドルを離し、説明書を読みながらバイクを走らせる風魔に驚いていた。

「ガウェインさん、目的地にあとどれぐらいで着きますか?」

「あと…三十分ぐらいですかね。」

「よし、急ぐぞ!……あ。」

紅汰はついうっかりHボタンを押してしまい、バイクの排出口から爆炎が吹き出した。

「うっそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」


























同時刻 HFI 港

「遅いぞ!ロキ!我はいつま危ッ!?貴様!王に向かって銃を放つな!」

「うっせ!ロキって言うなLと呼べ!人様が一世一大の告白しようと思ったのに!」

「どうせ、エロゲーの事だろう!貴様はコンセントにチ●コぶっさして感電死でもしているがよい!とにかく付いてこい!」

「断る!例えエロゲーでもいつかあいつに告白する為の練習だもんね!」

「貴様、アーサーの妹が婚姻だぞ!?世話になっているアーサーに恩を返そうと思わんか!?アーサーの妹を助けるのだ!」

「嘘吐け!テメェは他人の利益になる事は絶対、やら………あ、そっかバビロニア王国のアレか。成る程。テメェの身内か…………面倒くせ。帰る。」

港で二人の会話を周囲の人々は珍しい目で眺めていた。

「貴様!王の言うことは絶対だぞ!歯向かうか!平伏せ!!」

王の言葉にL以外の港の人々が『平伏す』。皆、地面に膝を付く。

「何!?貴様、何故我の『王の言葉(キング・フォース)』が効かない!?坑うなど『不可能』だ!」

「HAHAHAHAHA!!!お前が王なら俺は神だ!平伏せェ!!」

Lの言葉で今度は王が平伏す。

「おのれ………エロゲーマニアの分際で我に膝を着かせるかァッ!!」

「ハハハハ!!ナルシストなんざに言われたくないわぁッ!!」

高笑いするL。が、突然表情が凍り付いた。

「君達、一体…何をやっている?」

「あ…いや…ダンテ、俺はこのナルシストの言葉の呪縛から人々を解放しようと……。」

ダンテ、と呼ばれた背中に大剣を背負い、右手に本、眼鏡を掛けた男性は鋭い目付きで周囲の人々を眺める。

「嘘だよね?僕の計算ではLがそんな事する訳ない。」

「あ、バレた?テへ♪」

「キモッ。」

「…君達にはきついお仕置きをしなきゃね。」

ダンテは呟き、何かを唱える。それを見た全員の顔が青ざめる。

「ま、待て!何その呪文!?マダンテ!?」

慌ててLが止めようとするがもう遅かった。

「ωπσθζδνφτκ!!!!!」

瞬時、港が吹き飛んだ。

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