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俺と神様の異世界冒険記  作者: サイトゥー
第一部 始まりに至る物語
69/113

75 風魔、初

今回はァ!ついにィ!風魔に!アレが!

魔界 魔王城 個人客室


風魔はベッドに横になり、窓から外の風景を見ていた。ドラゴンが飛んでいる。

「暇だなぁ。」

紅汰は魔界神やクロノスと話している。魔界神とは家族だし、気を遣った。

つまりぼっちだ。凄まじい程暇だ。

「ますたー、おはなししませんか?」

紅槍のペンダントが光り、少女が現れ腹の上に乗っかる。

「あぁ、そうだな。何話そうか。」

「ますたーのこいのおはなし。」

※ここから会話が多くなります。

「俺の家に鯉飼うほどの水槽ねぇよ。」

「おさかなのほうじゃなくてれんあいですよ。」

「恋愛?……………恋愛経験零だけど。」

「すきなひととかいなかったのですか?」

「いない。」

即答

「むぅ…じゃあ、きになっているひとは?」

「いない。」

即答

「むぅ。」

頬を膨らませるグングニル。今度は逆に問う。

「グングニルはそういう人いないの?」

「え…………いますけど。」

「誰?」

「ますたーです。」

「へぇ~以外。(棒読み)」

「このまえもいいましたよ?」

「じょーくだと思った。」

「ほんとうですよ?わたしはますたーのことだいすきですよ?」

「へぇ、じゃあ俺の何処が好きなの?」

「ぜんぶです。」

「へぇ、そうなんだ。俺ベッドの上で告白されるの初めてだ。」

「わたしもべっどのうえでこくはくなんてはじめてですよ。」

「………………。」

「………………。」

お互い、黙りこむ。

「ますたー。」

グングニルが熱っぽい視線を風魔に向ける。あ、ヤバい。嫌な予感。

「ねぇますたー。」

「な、何?」

「きす、しましょう?」

「えーやりかたわかんなーい。(棒読み)」

「ふつうにしましょうよ。」

「あーでも相手の気持ち分かってんなら言えるかも。……よし。」

起き上がる。グングニルの肩を掴み、真剣な表情で彼女をみつめる。

「グングニル。」

「な、なんですかますたー?」

いつもとは違う主の気迫に圧される。

「付き合ってくれ。」

「ひぇ?」

「俺は『紳士』として、いや、一人の男として一人の大切な少女の想いを受け止めたい。だから、付き合ってくれ。」

「………………ふふ、やっぱりますたーはますたーでした。ますたー、『いつまでもいっしょですよ。』お願いします。」

グングニルは涙を含んだ笑顔で主に抱きついた。

「あぁ、努力するよ。」

笑い返し、頭を撫でてやる。そこで疑問。

「グングニルって歳いくつ?」

「495さいです。」

「え…歳上?」

しかも495歳…400以上の差が。

「あ、としはだいじょうぶですよ。わたしとしとりませんし、しにません。」

「は?」

「だってわたしかぎですしぐんぐにるがはかいされないかぎりふめつです。」

「何そのチート。」

「それよりますたー。」

「何?」

「やらないか?」

「……………何処でんな言葉覚えた?」

「てんまさまのおへやにあったほんです。」

まさか、阿部さんの………。

これから毎日部屋を焼こう。

「グングニル、忘れろ。二度と言うな。」

「はぁ…わかりました。」

よし。

その時、ドアがノックされた。返事する前に二人の前に包帯だらけの骸骨仮面男が現れた。

「ひゃあ!?」

グングニルが驚いて風魔に抱きついた。風魔も流石に驚く。

「風魔殿!一大事です!」

「な、何ですか!びくった!!」

「ルーシャ殿が!誘拐されました!!」

「へぇ~それは以外。ルーシャだった…………………………………ルーシャ!?おい紅汰!嫁が誘拐されたぞ!大変だッ!」

グングニルを抱えて風魔は部屋を飛び出した。壁に何度か激突しながらも魔界神の部屋のドアを叩き開けた。

「紅汰!ルーシャがゆうか……い…され…………たぁ、ぁ。」

言葉が途切れる。左手でグングニルの両目を覆う。何故なら……。

「ふ、風魔!?こ、これにはあんま深くないけど訳が!!」

「ん?おぉ、月子か。どうした?」

紅汰が上半身裸で上半身裸のクロノスにソファー押し倒されていた。魔界神はその光景をニヤニヤと眺め、ルシュは顔を真っ赤に染め、魔界神の背中に隠れていた。

「…………。」

風魔はグングニルを抱えたまま部屋に入り紅汰に近付く。その表情は笑っていない。

「風魔、で、何があっまかろんっ!?」

起き上がった紅汰の頬に風魔の回し蹴りが食い込んだ。

「嫁が誘拐されたのに呑気に女と何やってんだ馬鹿野郎!!!」

紅汰が吹っ飛び部屋を転げ回った。

「え、嘘!?」

頬を押さえた紅汰が驚愕の声をあげた。




















「亞季奈殿によって破壊されたペンドラゴン王国にバビロニア王国が攻め入りルーシャ殿が誘拐されました。」

「バビロニア……てことは王はギルガメッシュ?」

「はい。詳しいですね。風魔殿。」

「まぁな。」

「で、ギルガメッシュだっけ?要求は?」

「ルーシャ姫との婚姻とペンドラゴン王国との同盟、だそうです。」

「何ィ!?ざけんな!ラルガメッシュだかロリガメッシュだか知らんが勝手に攻めて来て誘拐の挙げ句結婚同盟だぁ!?ぶっ飛ばして殺る!!!」

紅汰は憤怒の表情で部屋を出て行った。風魔も慌てて後を追う。


「ロリガメッシュ、ぶっ飛ばして殺る……………待ってろよ、ルーシャ。」

新たな紅汰と風魔の戦い?が始まるっぽい。

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