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俺と神様の異世界冒険記  作者: サイトゥー
第一部 始まりに至る物語
62/113

65 番外編 ペンドラゴン学園劇

注意!

これから書かれる注意事項をよく読んで物語をお楽しみください。

・今回の話はあくまで番外編であって時間、物語とは一切関係ありません

・それなりのキャラ崩壊

・酷い文章

・メッチャ…短いです…

・次回に続きます

ペンドラゴン王国 文化祭 体育館

「えー皆様、ただいまからペンドラゴン学園演劇部と特別ゲストによる劇が始まります。館内の飲食、喫煙等は後遠慮ください。なお、飲食、喫煙等をしてしまった方は没シュートとなりますのでご注意ください。えー申し遅れました、本日の劇のナレーションを努めさせていただくシーゼ・ディストです、未熟な点もありますが頑張ります。それでは劇をお楽しみください。」


観客席

「始まったか……。」

「さて、どんな物語だろうか…。」

「仕事を投げ出して来た甲斐があるかな。」

観客席の後ろの方に座る刹那と修羅、魔界神は幕が上がる舞台を見つめた。

ナレーションの穏やかな説明から始まる。

「昔々、アーサー王国とレーヴァ王国、イヴィル王国という三つの王国がありました、王国同士は対立し戦争をしていました。ある日の夜、アーサー王国のルーシャ姫は気晴らしに湖に来ていました。」

舞台の背景が夜の湖になり、舞台の円形の穴が水に満たされ、右側から騎士の鎧を着たルーシャがゆっくりと歩いてくる、観客席から大勢の拍手。

「ルーシャ姫はとても美しく正義感の強い女性だったので皆から人気でした。しかしルーシャ姫は無駄な血が流れる戦争を嫌っていました。彼女は一人湖で悩みを吐き出します。」

ナレーションの説明が終わると同時にルーシャは床に出来た特設の湖に向かって膝を付く。

「私は…どうしたら良いのでしょう………戦争を止めるにはやはり血を流すしかないのでしょうか…?」

『彼女がそう言った時でした、湖の水面に反射して映る月から幽幻な着物を着た美しく妖艶な女性が現れました。』

「「!!?」」

刹那と修羅は思わず席を立ってしまった。だが、すぐに座る。

「何故……風魔が?」

「ゲストなんだろうね。」

修羅の問いに魔界神が答える。

床に出来た小さい湖から現れたのは女体化した風魔だった。だが誰も拍手をしない、何故なら風魔の美しすぎる姿に誰もが見とれていたからだ。いつもよりも輝いている風魔に刹那さえ見とれた。

ルーシャもついさっきまで見とれてハッとなり慌てて口を開く。

「あ、貴女は…………?」

『ルーシャ姫の問いに女性はこう答えました。』

「俺…ではなくて私は、月の女神。貴女の悩みを解決するために現れました。」

『自らを月の女神と名乗った女性が懐から小さな手鏡を取りだし、ルーシャ姫に見せます。彼女が鏡を覗くと鏡には黒髪の美青年が映りました。』

「彼はレーヴァ王国の王、コウタです。彼と協力し、イヴィル王国を倒せば戦争は終わります。」

『月の女神は妖艶に微笑みます。』

風魔がナレーションの声で妖艶に微笑む。一方観客席では、

「お、おい姉上…鼻血が…。」

「………ケチャップ溢しただけだ。」

刹那が鼻から大量の血が流れている。

そんなやり取りは置いといておく。

ルーシャは悲願するように風魔に更なる疑問を吐く。

「しかし、それではイヴィル王国の人々が悲しんでしまいます!私は血を流したくありません!」

『しかしルーシャ姫の悲願に女神は首を横に振ります。』

「しかし、貴女がそうしなければ更なる悲しみが戦争を長引かせるのです。コウタ王と協力しなさい。」

『月の女神はそれだけ言うと微笑み光となって消えてしまいました。』

ナレーションの声が終わると風魔の姿が光となって消えた。

一人だけになったルーシャが呟く。

「コウタ王、か…………。」

『そして次の日、ルーシャ姫はレーヴァ王国に同盟を申請しました、レーヴァ王国の王、コウタは快くこれを承諾し、2つの王国は仲良くなりました。しかしこの同盟に危機を感じたイヴィル王国はすぐに兵を挙げます。』

背景が何処かの王室になり、王冠を着けた忌羅とLが登場する。

『イヴィル王国の王、ライトーは怒りを相棒のリューザーキーにぶつけます。』

忌羅が孤独なる武神レギを振りまわしLを殺そうとする、その表情は演技とは思えないほどの迫力があった。

「おのれ!気に入らん!何故レーヴァ王国は我々と手を組まんのだ!」

『ライトーの怒りにリューザーキーは呆れます。』

「テメェが間抜けだからだろ。」

「間抜け?それは貴様が鏡を見て映った者ではないか?」

「いやいや、間抜けの世界王者はライトーが鏡を見て映ったヤツだろ。まぁ安心しろ、レーヴァ王国の大臣は俺が送ったスパイだからな、その内王は死ぬさ。」

Lの説明にナレーションが嘆くように言った。

『おぉ…なんと卑怯で卑劣な者達でしょう、最低過ぎてヘドが出ますね。』

「んだとゴラァ!テメェ、ナレーションの分際で調子こいた事言ってんじゃねぇよ!!」


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