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俺と神様の異世界冒険記  作者: サイトゥー
第一部 始まりに至る物語
42/113

45 新たな旅 

連続で投稿出来た…………………。

風魔の部屋 早朝

昨日の事を思い出すと死にたくなってくる。

またやってしまった。

グングニルに『究極紳士(アルティメットジェントルマン)』を発動してしまったからだ。


「風魔殿、起きてくだされ。風魔殿!」

「あ…………………………え…………………ハサンさん?」

風魔は朝無理矢理起こされ、自分を起こすのは誰かと確認した。

びくった。

目の前に骸骨の仮面を着けた長身の男性が立っていたからだ。

ハサン・サッバーハ

ずっと前に知り合った暗殺集団『山の翁』のリーダーだ。

まだ眠い目を擦りベッドから起きる。

「…どうやって入ったんですか?鍵は閉めたんですけど。」

「フフフ、影の暗殺者たるこのハサンにとって鍵など掛けて無いに等しいのです。」

流石に暗殺集団のリーダーであるだけあってそういう事には馴れているらしい。

「……で、どうかなされましたか。」

「実は風魔殿と紅汰殿に折り入って頼みがあります。」

「暗殺依頼ならお断りですよ。」

ゲームみたいに闇に隠れて暗殺するのは楽しそうだが、生憎風魔や紅汰に鍵開けや不法侵入のスキルはない。

「いえ、暗殺ではありません。風魔殿はロンド、という街を聞いた事はありますか?」

「いや、知りません。」

この世界の街とか地名は一切分からない。

「そこで人斬りと殺人鬼がいるらしいのです。風魔殿達にはその逮捕を頼みたいのです。」

「逮捕?」

「えぇ、本当は私に来た依頼なのですが、私は別の大切な依頼が入ってしまって……どうかお願い出来ませんか?もちろん報酬は十分に支払われます。

風魔に九十度腰を曲げて頭を下げたハサン。

「(さて……旅に出ると言った矢先、これだな。人斬りと殺人鬼か…………なんか面白そうだな。)」

「紅汰が良いなら、俺は構いませんが。」

その返事を聞いたハサンが頭を上げてガッツポーズ。

「おぉ!ありがとうございます!!!では、ロンドの場所はこの地図に書いてありますので、ご武運を。」

風魔に丸まったボロ紙を渡すとハサンは黒い煙となって消えた。

「………………………………………朝飯って…和風かな。」

依頼よりそっちの方が気になった朝だった。











































































「人斬りと殺人鬼ねぇ……別に構わないけど。」

グングニルの洋風だった朝食にがっかりしながらも、紅茶で満足した。

風魔は早速紅汰の部屋に行くと、ルーシャに朝飯を作ってもらっていた。

ちなみに和風。


「ロンドの街と言えば、結構政治が荒れているらしいですね。」

紅汰と漬物のキュウリを食べるルーシャ。

「なんでも政治家が脱税とか横領をやっているとか。風の噂で聞いた事があります。」

しょっぱいのか、眉を歪める紅汰。

「まぁそんな街だから人斬りやら殺人鬼が現れてもおかしくねぇな。」

紅汰から拝借したポットで、カップにお湯を注ぐ風魔。カップの中には紅茶のティーパックが入っている。

「私は別に止めはしませんが、まぁ気を付けてください。」

結局、一人で漬物を食い尽くしたルーシャだった。












「キング○リムゾン!!!!!」




























































































ロンドの街 街門前

「うん………あっさり三時間で着いた

な。」

「まぁ、いいんじゃね?」









紅汰と風魔は走って、ペンドラゴン王国の南方向にある街ロンドの街門前に着いた。

あっさりと門の警備員から通され、二人は街の中に入った。

「なぁ、担当を分けないか?」

紅汰の提案。風魔もそうした方が良いと思い頷く。

「分かった。じゃあ俺は殺人鬼の方を。」

「よし、四時間後門前に集合な。」

頷き、二人は別れた。































「!!」

銀色の男性は突然何かを感じて、街門がある方角を向いた。

「…どうかしました?」

隣にいた蒼色の少女が男性と同じ方向を向く。

「いや…なんでもない、主」

少女はそうですかと返し、周りにある池を見てはしゃぐ。

「(同時に創界の鍵が二つ…?何者だ……………まぁいい。いずれ突き止める。俺は今の主を守らなければ。)」

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