43 帰国、そして旅立ち
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すいません……。
「俺はペンドラゴン王国に帰るぞー!!紅汰ァ!!」
大泣きした風魔が発した後の叫び。
それで紅汰達はペンドラゴン王国に帰る事になった。
ちなみに決戦から二日経ち、月詠結晶の効果も切れると思ったが切れてない。
つまり風魔は銀髪の美少女のままだ。
「グスッ…………ふ、風魔。元気でな……………グスッ………………。」
乱季や天魔は言葉を告げて、大泣きしている刹那は頭を撫でて別れを告げた。風魔と俺、ルーシャは、魔界神の力で、ペンドラゴン王国へと帰還した。
破壊された門の前で
「じゃあね、紅汰。たまには魔界に遊びに来てくれ。皆喜ぶから。」
魔界神はそれだけ言い残し、紫の炎となって消えた。
俺と風魔とルーシャは門を通過し、城へとまっすぐ行ける道、表通りの市場を歩いている。
すれちがった人々がルーシャに頭を下げ、風魔には驚きの視線を向ける。
「うぅ…………ちくしょう。こんな姿になってなきゃ………。」
風魔の嘆きに紅汰とルーシャが苦笑いする。
「しょうがないだろ。ま、諦めろ。」
「風魔、どんまいです。」
二人に慰めっぽい言葉を掛けられても、風魔は落ち込むだけだった。
ペンドラゴン城 入り口前
一応、ガウェインには今日帰ると伝えてある。
「おぉ!?皆の者、姫がお帰りになされたぞー!!」
入り口の前で立っていたガウェインが歓声を上げると、一斉に騎士達が紅汰達の方に走ってくる。
紅汰達はあっとういう間に囲まれた。
「皆、ただいま。長い間留守にしてしまってごめんなさい。」
皆の前で頭を下げるルーシャ。
「姫様、ご無事で良かったです……うぅ…………。」
涙を流すランスロット。
ガウェインは笑顔でルーシャと対面する。
「お帰りなさい、姫。さ、姫帰還のパーティがありますのでどうぞこちらへ。紅汰殿と…………………………あーそちらの…お嬢さんも。」
「俺は風魔だぁぁー!!!!」
叫ぶ風魔。だがその声は女性の高い声なので騎士達は銀髪の美少女が風魔だとは分かっていないらしい。
ペンドラゴン城 中央広場
今ここでは、王国の住民も無制限に招いて『姫様帰還パーティ』が始まっていた。
風魔は刹那から貰った妖しい銀色の羽織と、青と白が上手い具合に混ざった色の着物を着てパーティに出席した。
妖しく見る者を魅せる羽織と昼間でも満月のように輝く着物が風魔の美貌を一層と美しくする。
住民から何度も声を掛けられていたが、上手く振り払っているらしい。
「だから、俺は風魔だぁぁー!!!!!」
パーティが終わって次の日、
風魔の体がやっと戻った。
どうやら月詠結晶の効果は二日で切れるらしい。
「紅汰、旅に出るぞ。」
風魔が突然言い出した。
別に反対はしないが、それ相当の準備が必要ではないだろうか。
「んなモン、とっくに準備してるわー!!!」
早いな。ていうか、どうしていきなり旅に出るんだ?
「そろそろ、物語として進展が必要だからだ!」
進展かぁ。でもあと一日ぐらいペンドラゴン王国に居ても大丈夫だろ?
「まぁ、一日ぐらいは構わない。いきなり進展すぎても読者が混乱するだけだからな。」
という訳で、その事をルーシャに説明したところ、
「旅ですか?別に構いませんよ。楽しんできてください。」
あれ?以外とすんなりだな。
「えぇ、念の為の保険もあるので。まぁ、あとはちょこちょこ私の出番があれば良いですよ。」
そうか、うむ。
じゃあ次回から新章突入だな。
乱季「あたしの出番はもう無いのか……?」
天魔「無いと思います。出るとしても番外編ぐらいでしょうね。」
乱季「なんでや!……なんで、あたしの出番が無くなるんや!?」
天魔「別にいいじゃないですか。元々脇役でしたし。」