表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と神様の異世界冒険記  作者: サイトゥー
第一部 始まりに至る物語
30/113

33 能力開花 

刹那の部屋


「うむ、今日は楽しかったぞ。風魔。

時間があれば次も頼むぞ。」

「あ、はい。失礼します。」

一礼して笑顔の刹那が居る部屋から脱出する。そして自室へ向かう。

この四時間と五十二分、刹那の質問攻めにあった風魔は疲れきっていた。

しかしそんな苦労もなんとなく報われたような発見をした。

一つ目 刹那は案外『豆腐メンタル』だと言うことだ。

泣いている刹那を慰めるのに二時間も掛かった。風魔が慰めの言葉をかけるとプラスな反応をするのだが、たまにマイナスな発言をすると、また泣いてしまうのだ。

質問攻めより、慰めに疲れた。

二つ目 泣いている姿が『可愛い』

いつもは恐ろしい刹那の涙目が可愛いかった。上目使いも。まるで小さな小狐のようだった。

つい、三十枚ほど携帯で写真を撮った。反省はしていない。

三つ目 『案外良い人だった。』

会話といい、態度といい、最初に会った時とは大違いだった。

口調も穏やかになっているし、いつもの殺気溢れる目で見てこない。

まぁ三つだけだったけど大きな収穫だった。

と、そんな事を読者の皆様に説明している内に自室に着いた。

ドアノブを回し、自室に入った。

「おかえりなさいです。ますたー。」

「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………。」

状況を理解するのにたっぷり二分掛かった。

メイド姿のグングニルがいたからだ。

「やぁ。こんばんは。」

ついでに変な人が椅子に座っていた。













グングニル、風魔が持つ『創界の鍵』天魔槍オーガ・ザ・グングニル、に宿る『武霊』つまり神であり、自分をマスターとして慕ってくれる可愛い美幼女だ。

そのグングニルが現在メイド服を着ている。

風魔は木製の椅子に座り、グングニルが木製のテーブルの上に置いた紅茶を口に含み、向かいの男性を不思議な目で見る。

「はじめまして、風魔十六夜君。僕はグングニルの前マスターのウィル。よろしく。」

肩まで伸ばしきった輝く黒髪に銀の瞳、身長は百八十センチメートルぐらいだろうか。結構高身長だ。

「はぁ、それでえーと、グングニルに会いに来たんですか?あとあの服はなんですか。」

「今日はグングニルに会いに来たし、君にも用がある。あとそのメイド服は僕の趣味だ。あ、ナース服の方が良かった?」

「どっちも嫌です。」

「そうかい…………。あと、」

心底残念そうに紅茶を飲むウィル。

すると懐から赤い液体が入った注射器を取り出し、机の上に置いた。

「これ、打ってみ、」

「嫌です。」

「…………まだ中途半端にしか言ってないよ。」

「俺にこの注射器を打てって事でしょ。」

「うん。そうだね。」

「嫌ですよ!これTーウィルスだったらどうするんですか!バイオハザードですよ!」

「違う違う。これは僕が作った薬品で、ウィルスではないよ。」

この人頭大丈夫か。

大問題だ、大丈夫じゃない。

会って数分の青年に正体不明の注射器打てとかおかしい。

とりあえず落ち着くためにカップにある紅茶を飲み干した。

「あぁ、言い忘れていたけど、その紅茶にこの薬品入れたよ。」

「?」

「いや、本当に入れたよ。はっきり言うと今君は能力を手に入れようとしている。この薬品は君の能力を作る為の物だ。早速使ってくれないか。」

ウィルスではないと分かると一安心する風魔だが、その能力にとてつもない悪寒を感じた。今体が冷たいからだ。

「?どうやって。」

「グングニルを襲う。」

「嫌です。」

即効で拒否する。

「ま、ますたーが、わた、わたしを!!!????」

顔を赤くして騒ぐグングニル。

「じゃあグングニル、風魔に抱き付いてくれ。」

「え……りょ、りょうかいしました!ますたー!」

ウィルの言葉に従いグングニルが風魔に抱き付く。

「よし、じゃあ次はキ●スだ!」

「伏せ字になってねぇ!」

突っ込む風魔の顔に自らの顔を近付けるグングニル。

「グングニル!止めろ!絶対後悔するぞ、好きでもない男にんな事するなんざ、」

「すきです!」

は?……………今何て言った?

スキヤキ?違う。

「わ、わたしはふうまいざよいさんのことがだいすきです!!」

「………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………マジ?」

「はい!」

その時だった。

風魔の体が急に暖まり、変な感じがした。

「俺もだよ。グングニル。」

「ふぇ!?」

「発動したね。」

風魔はグングニルをお姫様抱っこし、耳に唇を近付け、

「でもな、キスはまだ早いよ。」

そう言った瞬間、グングニルの顔が真っ赤になり、遂には気絶してしまった。

「ハハッ、もうお休みの時間かな。」

グングニルをベッドに置き、再び椅子に座る。

「で、俺のこの口調はなんなんだ?」

「フフフ、それこそが君の第二の能力、『究極紳士(アルティメットジェントルマン)』だ。」

「詳細は?どんな能力ですか。」

今、口調が戻った。

「えーとね、『性的に興奮すると発動。全てのステータスが二十倍になり女性に対して優しくなり格好良くなる。『限界突破(オーバーロード)』のデメリットが消える。』かな。」

「なんで……性的に興奮すると発動するんですか?」

「いや、昨日緋●のア●アを見てさ。」

「……………………………………………………………………。」

「あと君には二つ能力があってその一つ目が『究極紳士(アルティメットジェントルマン)』、二つ目が『限界突破(オーバーロード)』だね。まだ開花してないけど。」

「……………………………………………………………………………………………………………………………………で、それだけですか。」

「あ、あと君にはもう一回発動してもらうためにLからAVを借りてき、」

「んなもん誰が見るだよ!あとLって誰だ!糖分大好き天才探偵か!?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ