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俺と神様の異世界冒険記  作者: サイトゥー
第一部 始まりに至る物語
28/113

31 タイムパラドックス

やっぱり更新遅れた……。

すいません。

刹那の部屋


「さぁ、次のドローでお前の運命が決まる。風魔十六夜。」

「くっ……何か、手は………。」

風魔は緊張した中ゆっくりとカードに触れる。

(頼む、来てくれ。逆転のカード!)

「俺の、タァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!!ドロー!!」

そして勢い良くカードを引いた。

(来た!)

「俺が引いたのは………………ハートの3!俺の手札にもハートの3!俺の勝ちです!」

「なん…………だと………?」

「俺が勝ったので俺は帰ります!!」

実は二時間前、刹那が風魔を襲いかけた時、風魔はとある条件を刹那に出したのだ。それは、

『トランプのババ抜きで刹那が勝ったら今日一日、風魔を好きにしていい。風魔が勝ったら帰る。』

見事風魔は刹那に勝利し、歓喜の声をあげる。

そして席を立つ。

「じゃ、約束どおり帰ります!」

「そうか…………じゃあな。」

刹那は項垂れる。

だが突然、テーブルのトランプに小さい滴が落ちる。

その滴は刹那のうつむいた顔から流れ落ちていた。

「え……………………………………………………………………………………………………刹那……さん?」

「グスッ、分かった。私の、グスッ……負けだ。……帰るがよい。すまなかった、グスッ。」

「……………………………。」

額から真夏日に運動した時以上の汗が流れ落ちる。おかげでワイシャツがビッショリだ。

(泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた泣かせた責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任責任………責任!!!????)

一分間考えたのが、泣かせたなど責任などの言葉だった。

「えぇと…………刹那さん、あの、」

「なんだ、敗者に言いたい事があるのなら、言っておけ。今の私は何を言われようと絶対に怒らない、グスッ。」

顔をあげる刹那。

その顔は涙で濡れていた。

(おいおい、ヤベェ…ヤベェよ!!)

刹那は『今の私なら絶対に怒らない』と言った。

ならば仮に刹那に罵詈雑言を浴びせたとしよう。

『今』はただ頷くだけかもしれない。

しかし、泣き終わった『後』はどうなる?

罵詈雑言を思いだし、全力で殺しに来るだろう。

だが風魔は紳士(自称)でありよほどの事がない限り、女性に悪口や罵詈雑言を言ったりはしない。

確かに刹那には何度も襲われかけたが全て回避したし、それに刹那は一応風魔の師匠でもあるのだ。


とりあえず刹那を慰める事にした。

「刹那さん、えぇと、俺ちょっと時間があるので少しお話しませんか?」

「………………………………………………………良いのか?」

ウルウルとした目で見詰められ、思わずたじろぐ。

「はい。俺暇なんで。お時間があれば、どうですか?」

「………ありがとう。」



















異界 

1600年  日本 関ヶ原


♪~♪♪~~~♪~♪~美しい音色の音楽が流れる。

「L、耳障りだ。止めろ。」

「断る。」

神己忌羅と『L』と呼ばれた黒髪の男性は現在、関ヶ原の戦いが行われている中、近くの山で東軍と西軍の様子をカメラで撮影していた。

「まったくよぅ、ウィルの奴関ヶ原の戦いがみたいなら自分で見に行けばいいのによ。なんで俺と忌羅に撮影なんか行かせるんだ?」

望遠鏡を覗き、様子を観察するL。

だが突然、その表情に驚愕。

「……………忌羅。」

「あぁ、変わった力だ。人間でここまで妖力を出せるとはな。」

「やばい!」

タイムパラドックスだ!未来を変えてはいけない!!

「ん?L、さっき誰かいなかったか?」

「懐かしい声だな。でもヤバいぞ、あの旗は………。」

「旗?」

「織田軍だ!ヤバイ未来が変わる!」

「織田?」

「忌羅、こうなったら俺達が関ヶ原に勝利して日本を天下統一するぞ!。」

望遠鏡を投げ捨て、隣に置いてあったバイクに跨がるL。

「よかろう。なんだかよく分からんが…………皆殺しだ。」

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