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俺と神様の異世界冒険記  作者: サイトゥー
第一部 始まりに至る物語
26/113

29 最近時間がまったく無い

5日遅れの投稿です。

とある街


そこはかつて人々が笑顔で過ごす街だった。

だが、一人の魔神によって全てが破壊された。

活気が溢れていた商店街は今はただの塵と化していた。

逃げ惑う人々を片っ端から、殺す。

女、子供問わず。

ある者は心臓を貫かれ、

ある者は頭を卵のように握り潰された


もうそこには肉と血と瓦礫しか残っていなかった。


また瓦礫の下で生き残っていた子供を無理矢理引きずり出し、頭を右手で砕く。

もはや殺戮を行うその顔には憎悪しか残っていない。


「随分と堕ちたな、アーク。」

血まみれのアークに話かける。

私は天魔からの情報でアークの場所を知り、此処まで来た。

「…………。」

アークが私を見る。少し驚きがあったが、すぐに憎悪の顔になる。

「随分とくだらん事をやっているではないか。」

私もついさっきまで同等の行為をしていたが。

「……黙れ。」

かつて活気が溢れていた声も随分と枯れていた。

「フ、まぁいい。どうせ此処でお前は死ぬのだからな。」

妖力を少しずつ解放する。

「何故だ。」

「私は知った。月詠の意思をな。彼奴の最後の願いを聞いた私はそれを成し遂げなければならん。貴様は月詠の意思を汚す者だ。」

「汚す……だと?」

アークは私の顔を睨み付ける。

頭を砕いた人間を放り投げ、私に向き直る。

「貴様も俺と同等の事をしていたではないか!そんな貴様が私に説教するつもりか!?」

「月詠は私達の為にその命を捧げた。ならば母親として彼奴の最後の願いを、意思を継ぐ。そしてその意思を十六夜に伝える。貴様には分からないのか?月詠が何を守りたかったのか。」

「分かっている!月詠は俺の為に死んだ、」

アークの言葉が言い終わる前に私は奴を殴り飛ばした。

「ふざけるな!!月詠が、貴様のような卑劣な魔神の為に死んだと思っているのか!月詠は妖怪、そして人間、十六夜の為に死んだのだ!断じて貴様の為ではない!」

「人間だと?月詠があのような愚かな欲望の塊の種族の為に死んだだと?有り得ない!そもそも貴様だって人間を赦せるのか!?月詠を殺したのだぞ!!」

「私は人間を赦せない。だが、それと貴様を赦さないとでは話は別だ。

アーク、その罪、死んで償うがいい。」

アークはもう限界という風に私に向かって走り出した。

「同じ罪人が、ふざけるなァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

私も走り出す。

私の能力全般はアークの能力で崩壊する。だが、そこが弱点だ。

アークに最大級の『妖魔波動』を飛ばす。

金色の光はアークに触れると、微粒子となって散った。

アークの鋭い右手が私の首を狙う。


「死ねぇぇぇぇ!!血も繋がっていない母親など、月詠にとってただのトラウマだ!!!」

アークの叫びと共に私はこの勝負の決着を確定していた。


グシャ。

何かが、音を立てて貫かれる。


「がはァ!!?何?」

アークの心臓部は私の右手、首は左手で貫かれていた。

「確かに貴様の能力は強力だ。だから弱点がすぐ分かる。

貴様の能力は魔術、妖術、神術が自分に『干渉』すると自動的に崩壊させる。だがな、重い弱点がひとつ。」

アークの心臓と首から両手を抜く。

「『干渉』しなければいい話だ。私は能力を使わずとも素手で貴様に勝てる。貴様は最後まで能力に頼った。愚かだったな。」

アークが口から大量の血吐いて倒れる。

「絶対に赦さん……絶対に赦さんぞ!!虫けらどもめ!人間も貴様も苦しみ、このアーク・ジキルの怒りを思い出せぇぇぇぇ!!!」

アークは最大限の叫びを発し絶命した。

「終わった…………のだな。月詠……私は、正しかったのだろうか……。」

自然に涙が溢れる。

「フフ、最近泣いてばかりだな。月詠、私も随分弱くなったものだ。」


私はアークの死体に背を向け、その場から去っていった。




帰り道、風の音が月詠の声に聞こえた。



お母さん  頑張って
















ピリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ、ピッ!

「君か、アークの始末は終わったかい?………………良かった。此方も十六夜の転移が完了したよ。人間の方では核攻撃を消した人間の息子とかで狙われてるからね。その内、暗殺者でも来られたら困るからね。………………………うん、同時に魔界神の孫の転移も終わったよ。……うん、じゃあね。」

ピッ。






「さてさて、今回で過去編は終了だよ。次回から本編に戻るよ。じゃあね、読者の皆様。」

更新遅れて申し訳ありませんでした!!


あと読者の皆様、最近二次創作投稿が許可された『東方』って知ってます?

知っていたらメッセージ、感想で教えてください。

ちょっと気になるんで。

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