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俺と神様の異世界冒険記  作者: サイトゥー
第一部 始まりに至る物語
19/113

22 実はついさっき『G』をトイレに流してやった

今回短いね。まぁいつもの事だな。

魔界 魔王城 魔王室


「ウィルから話は聞いているよ。修行に魔界を選ぶなんて、変わった人だね。」

ウィルに魔界に送られて、すぐにこの部屋に着いた。

今、紅汰とルーシャの前で血みたいに赤い紅茶を飲んでいるのが、魔界神らしい。

紅汰のように体が細く、紅い長髪。真紅の瞳が特徴のイケメンな男性だ。

ちなみに、背中にはでかい翼がある。

「友達を助けたいが為に魔界で来たその勇気は認めるよ。でもね、それでも此処は君のいる場所じゃないんだ。アーサー・ルーシャ・ペンドラゴン。」

「何故私だけなのですか!?」

ルーシャが猛反発する。

「紅汰は悪魔だからさ。君はただの人間。」

ありえない魔界神の言葉に紅汰が聞いてみる。

「俺が悪魔?」

「そう。君は僕の娘の子供だからね。簡単に言うと魔界神の孫だね。」

言葉が消えた。衝撃すぎたからだ。

「さて、その話は置いといてじゃあ紅汰に僕が質問する。彼が僕の満足する答えを出してくれたら、僕の伝で修行させてあげるよ。」

「……分かりました。」

魔界神が微笑を浮かべる。

「じゃあ聞くよ。実はこの映像なんだけどさ。」

魔界神が指差すと同時に止まっていたテレビが再生し始めた。

「…………。」

そして映像が終わると魔界神は紅汰に向き直った。

「この映像は一体何なんだ?妻と見たんだけどよくわからなくてね。」

映像はテレビから長髪の女性が人を襲うという内容だ。

「えーとこれは、ホラーと言って人を怖がらせる為に作られた映画です。これは…………………………」

紅汰は自分の知識を振り絞って魔界神にさっきの映画を説明した。

「へぇ~。そうなんだ。分かったよ。天切紅汰、アーサー・ルーシャ・ペンドラゴン、君達に地獄将軍(ヘル・ジェネラル)の修行をさせてあげようじゃないか。」

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