13 今日は夏のくせに朝が寒かった。そして腹減った。
もし文章上で分からない事とか誤字があった場合、教えてくれると助かります。
王室
「どう?分かった?」
『いやまったく。』
ルーシャを抱きとめた時、突然現れ紅汰をお兄様扱いする紅髪の幼女、レーヴァテイン。
そして同時刻、風魔の槍のペンダントも光だし、突然膝の上に同じく現れた物静かな紅髪の幼女、グングニル。
二人は俺たちに自分達は『創界の鍵』という世界を構築するのに必要な鍵の形だと説明し、また『武霊』と呼ばれる武器に宿る神らしい。
紅汰もルーシャもガウェインもさっぱり分からん。
だが、風魔だけは理解しているらしい。
「つまりレーヴァとグングニルは世界を構築するために必要な鍵、そして武器に宿る神様ってことだよ。」
「流石マスター。理解が早くて助かりますぅ。」
「お兄様も分かった?」
「しかし……こんなようじy……美少女が神様かぁ。」
レーヴァテインとグングニルは現在紅汰と風魔の膝に座っている。
そしてルーシャは何故か怒っているようだ。
ちなみに亞李奈はまだ気絶している。
「創界の鍵は九つあります。崩界剣レーヴァテイン、天魔槍オーガ・ザ・グングニル、神聖剣エクスカリバー、氷結の邪眼、神聖弓イチバル、龍殺しグラム、海神トライデント、賢者の石、ソロモンの指輪。これらは世界に散らばりそれぞれの種族が管理しています。」
グングニルが指を使って説明する。
その仕草がまた可愛らしいと紅汰は思う。
「じゃなんでレーヴァとグングニルはあの怪しいおっさんが持ってたんだ?」
「私達はマスターが一緒でした。ところが前マスターは私達に新しいマスターを紹介すると言って、手放してしまいました。」
「前のマスターの名前は?」
「ウィルだよ~」
またか。ウィルという人物、謎が深まるばかりだ。
「てかいいのか?俺たち普通の人間だぜ?」
「大丈夫だよ、お兄様は色々と凄いから。」
「そうですよぉ。前マスターが紹介するのですから問題ありませんよぉ。」
レーヴァは気持ち良さそうに紅汰のまだ露出している胸板に顔を埋める。
「何をしているのですか!紅汰から離れなさい!!」
ルーシャがレーヴァを引っ張って紅汰から引き剥がそうとする。
「やだよ~。別にいいでしょ?減るもんじゃないし。」
(いや、減るとかの問題じゃなくて精神的にやばい。)
「ならば実力行使!!」
ルーシャが黄金の剣を抜刀する。まずい。
「エクスカリバーさん、止めてくださいぃ。」
グングニルがおっとりとした声でルーシャの剣に呼びかける。と、ルーシャの黄金の剣が光ったと思えば、
「ルーシャ、嫉妬心で想い人に剣を向けるのはどうかとおもうぞ。」
今度は金髪のキリッとした顔の男性が現れた。
レーヴァとグングニルもヒロインです。