第4話
【甲府市で前代未聞の「アルティメットモルック・ワールドカップ」開催 参加者も居酒屋も大盛況 2025年10月19日 甲府市発 田口記者】
本日、「甲府市マジで★元気にしよう町おこし協会」主催による「アルティメットモルック・ワールドカップ」が市内特設会場で開催され、異例の盛り上がりを見せた。モルックはフィンランド発祥の木の棒でピンを倒すシンプルなスポーツだが、今回の大会は独自ルール「アルティメットモルック」として、酒を用いたデスゲーム的要素が導入された。参加者は4人対4人で点数を競い、宣言通りに倒せなければ日本酒・ワイン・ウイスキーなどをジョッキで飲まなければならない。また、勝敗が決まるまでの時間は30分。試合中は水分補給とトイレも禁止される徹底ぶりで、会場は早くも異様な緊張感に包まれた。
集まったチームは国内外から、まさに「カオス」な顔ぶればかり。元サラリーマン(ニート)軍団、麻布十番婦人会、埼玉ラッパー協会、六大学野球酒カス同盟、元中核派……倒れる者、叫ぶ者、ジョッキを押し付け合う者、そして勝手に踊り出す者まで現れ、会場はもはや地獄絵図と化した。しかし一方で、参加者からは「こんなイベント初めて」「年齢を忘れて新しい自分に出会えた」といった前向きなコメントも聞かれ、混乱と熱狂が入り混じる独特の熱気に包まれた。
イベント中には予想以上のトラブルも発生。用意された150リットル分の酒が早々に消費され、決勝に進むチームにはスピリタスが投入された。スピリタスとはアルコール度数95%前後の無色透明ウォッカで、通常の酒の比ではない強烈なアルコール感を持つ。飲む量を誤れば即座に倒れる危険性もあり、決勝戦の会場は一触即発の緊張感に。しかし参加者からは「酒が足りねえ!」「なぜ95%なんだ? 残り5%は妥協か?」と抗議の声が上がり、運営も頭を抱えた。
そこで運営側は臨機応変に地元の居酒屋へ参加者を誘導。酔いつぶれた者を送迎して直接お店に送り込む“誘拐スタイル”での誘導が功を奏し、甲府市史上初となる居酒屋売上記録を続々と樹立する副次効果まで生まれた。
なお、今回のイベントを主催した中田氏は諸事情により同協会を突然退任。その後、姉妹組織のアマゾン駐在所に就職となったという。同協会の田中会長は「彼には倫理観を鍛えてほしい」とコメントする一方で、「参加者たちが楽しんでくれたことが何より」と語った。
前代未聞のモルック大会は、参加者、運営、そして地元飲食店まで巻き込み、甲府市の町おこし史に新たな伝説として刻まれることとなった。




