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第四話 腸内環境は整えておいた方がいい

Tips:各種族にはカタカナの通称、和名、生物としての学名がある。すべての種族の分岐点となった人間/ホモ・サピエンスは「原猿族」。エルフ/ホモ・シルヴァンは「森棲族」、ドワーフ/ホモ・ファブリカンスは「金率族」、オーク/ホモ・フォーデルは「土堀族」だ。

「待って待って……ちょっと待って!」

区役所の廊下。ずかずかと早歩きで去るミレナを、テイシは引きずられるようにして追いかける。

「なに?私がパーティに入って何か不満でも?魔法使いだし、ヒーラーできるんだけど」

「不満というか!急すぎるでしょ!?今のところあなたに冷たくしかされてないんだけど!」

冷たいどころか、今さっきテイシを上回る迫力で怒鳴った女が仲間になるには、もう少し説明が必要だろう。すると、ミレナは冷たく睨む目線を伏して、口ごもるように理由を漏らした。


「……小さい子、助けてくれたでしょ」


身を呈して子どもを守り、状況にそぐわないにも関わらずおどけて、幼い心までも守ろうとした行動を、ミレナは見ていた。

「いや……だからって、それだけで今の仕事辞めてまで」

「まあまあ、いいんじゃない?」

釈然としないテイシの肩をソウヘイが叩いた。背が届かないので、ジャンプしてまで。テイシが後ろを振り向いても、位置が低すぎるせいでしばらく誰に叩かれたかわからなくなる。

「……?」

「下にいまーす」

「あっ、いた。……身長差あるんだから無理に肩じゃなくていいと思いますけど」

「ごめん、なんか肩までいきたくなるんだよね。……コホン、彼女もまあ、ワケありなんだ。子どもの頃に魔族のせいで地元の森を失って、所沢からこっちに引っ越してきた。色々あったみたいだからね、子どもの心の傷ってもんがトラウマなんだろう」


不機嫌そうに大股でデスクへ戻っていくミレナを見るソウヘイの目は、それこそ子を見るような、優しく、また将来への心配を帯びた表情をしていた。

「僕も地元から逃げて、この街に流れつき十七年。彼女は十年。その間、彼女が人並みの表情をするようになるまで、この町のおじさんとして見届けてきたつもりだ。魔族を怨む彼女の心の救い(ヒーラー)が、やっと現れたのかな」

そう言ってテイシの脇腹を小突く。小ジャンプしてまで。

「……ここに来たばっかりでそんな話されても、ちょっと頭が追いつかなくて」

「ハハ、まあそうよな。今日は市役所の収容室で休みなさい。さすがに疲れただろうね。車で送るよ」







******





清水区役所から静岡市役所までは、車でおよそ三十分。その間、ソウヘイとテイシが交わした言葉は少なかった。足がアクセルまで届きにくいドワーフや、身体障害者用にカスタムされた、手元でハンドルとアクセルブレーキを扱う車を操りながら、ソウヘイは軽い声色で訊いた。

「じゃあ勇者課、ほんとに入るのね?」

「は、はい!入っていいなら……」

「水際世来たばっかりなのに?」

「はい……僕の故郷と比べたら、ここは苦しすぎるから」

「ふーん……。結構危ないよ?命かけれる?」

「どうせ……元々事故で死ぬとこでしたし」

「そっか」


夕暮れ時の国道一号線、車通りはまばらだった。


「あと返事大きいね、車内の声量でお願い」





******







市役所の収容室は、最安値のビジネスホテル程度の広さに、シングルベッドと簡単なテーブル、ゴミ箱が置いてあるくらいだった。テイシはすぐさまベッドに倒れこむと、夕飯も食べずに眠ってしまった。


ヒトは睡眠で、今日起きたことを頭で整理するらしい。異世界転移。異種族共存。魔族の支配。そして、戦うことを決めてしまった自分。


──なんであんなこと決めちゃったんだ。


微睡みながら、後悔とも少し違う心の整理を繰り返した。






そのころ、ミレナは家でチルタイムを過ごしていた。動画サイトでお気に入りのプレイリストを流しながら、白紙の手帳に植物の絵を描く。それが彼女の趣味だ。

今日の植物は、フウセンカズラ。小さな白い花の下に風船のように膨らんだ果実を持ち、花が枯れて果実がしおれると風船の中の黒い種子がぽろぽろと土に落ちる。黒い種子の表面の一部は白くなっていて、その形は決まってハート型であるという、風船以外の魅力もある。


ただ、今日のミレナは上手くフウセンカズラが描けない。何度も風船の輪郭を描いては消している。グラスに注ぎなおした缶チューハイを傾けると、彼女は一度ペンを置いてため息をついた。



──なんであんなこと決めちゃったんだ。



今すぐにアイツとのパーティをなかったことにしたい。やっぱりうるさいし。職場の先輩の子ども助けてくれたくらいで命任せられないんだけど。

でも、でも、一瞬で魔族を倒したあの感じ。




──ミレナ、この森は必ず守る。だからここで待ってて。すぐ迎えにくるから。



耳に残る言葉。最後に見たあの顔。テイシの後ろ姿に、ミレナの記憶に残る人の面影を重ねてしまったのだ。



「……お風呂入ろ」



いつもはシャワーで済ますが、今日は湯船に浸かる気分になった。










******





翌日、テイシとミレナの健康診断があった。

「どうして健康診断なんて?」

「まあテイシ君は知らないよね」

朝から善意で迎えに来てくれたソウヘイが車の中で説明してくれた。

「勇者パーティには、ステータス画面が必要だろう?」

行われるのは主に二つ。血液検査と、検便。古来より剣と魔法が個人の戦闘能力とされてきた水際世では、攻撃・防御・魔法攻撃・魔法防御・体力・敏捷性などの「伸び率」を血液検査で診断する技術が発達している。三分世で「肝臓A、腎臓B」などと検査結果に書かれるように、「攻撃B、魔防S」など個人の資質が大まかにわかるのだ。もちろん健康状態や身体づくり、戦闘経験でその結果は変動するので、定期的な検診をおすすめします。


「もう一つの検便だが、勇者として戦いに挑むならそっちの方が重要かもしれないよ」


検便……排泄物に含まれる腸内細菌を調べることで飲食店に勤める個人が危険な食中毒菌を保菌していないかを確認するためなどに用いられるが、水際世でこれを調べるのにはまた別の目的がある。


「テイシ君は、トラックに轢かれて異世界転移したんだったね」

「はい。あれたぶんスピード違反ですよ」

「なーるほど。いやね、実は他の転移者も似たような目に遭ってるんだ。つまり、それだけの強いエネルギー、衝撃が、生物や物体に当たることで稀に異世界転移の条件を満たす」

「これ検便の話ですよね?」

「そうだよ。ヒトくらい大きな生物が転移すらにはそれだけの大事故が必要条件だが、細菌クラスの小ささだと、どう思う?」

「小さな衝撃でも起こる!?」

「うるっさ……まあ、そういうことだね」


水際世にやってくる、「近隣」の異世界の細菌・古細菌は、人間が観測し得ない規模で常に異世界転移を起こしている。それは時折ヒトの体内でも起こり、たいていの場合は腸内環境に馴染めず淘汰され見つかることなく消えるが、個人との親和性に恵まれた場合、その腸内に定着・繁殖し、水際世という環境下において……


「特殊な体質……いわば異能力を得ることがあるんだ」


「異能力……すごい!漫画みたいなやつ!」


「あ〜…ハハ、そうだな、君のいた世界では夢物語だろうね。水際世で強者として名を残す場合、レアな異世界腸内細菌を保菌していないとかなり厳しい……その運を知るのが、検便の役目さ。運命に恵まれた者たちを、ここじゃ『アーキア能力者』と呼ぶ。これは覚えておこう」


水際世と座標の近い異世界から来た古細菌はレアリティが低く、概ね既知の能力である。筋力増強、魔法増強が関の山であり、しかしそれでも限られた人材として重宝されるほどアーキア能力者は希少だ。

さらに希少な固有能力を得た者は、多くの場合「未知(アンノウン)」と検査結果に書かれるため、自分で能力を知り、自分でアーキア能力の名前を付けるのだそうだ。


「テイシ君も花触さんも、未知だったらいいねえ!ハッハッハ」


望みは薄いが、期待するのはタダだ。時を止めたり、瞬間移動とかできたらどうしよう。テイシの鼻の下が伸びていく。














検診センターにはミレナが先に着いていて、受付を済ませていた。合流したテイシとソウヘイは待合スペースのソファで三人横並びに座り、順番が回ってくるまでの、無言の気まずい時間が始まった。ミレナはスマホをいじっていたが、テイシのスマホは水際世の携帯キャリアではないので当然圏外である。ソシャゲもオンライン前提なので遊べたものではない。ソウヘイは元々スマホをあまり触らない習慣なので、手持ち無沙汰を感じることもなくただ静かに待っている。

現代人のテイシはこの空白に耐えられない。十五分の沈黙の後、いよいよミレナに話しかけた。

「あ……あの、本当に一緒に勇者やるの?」

「わたしは魔法使い。勇者はあなた」

「あ、うん……それで、何で僕なんかと組もうと思ったの」

「ダメなんですか?」

「いやうれしいんだけど明らかに険悪な感じじゃん!なんでこの距離感で一緒に魔族と戦わなきゃいけないの!?同じパーティの人の話し方じゃないよね!?」

「ダメすか?」

「丁寧語が若干くだければいいってものじゃないでしょ!?」

「声量上がってますよ、ここ病院」

「っ…ごめんなさい」

また沈黙に戻った。直後にミレナが先に検査に呼ばれて行くまで、テイシは呼吸もできないでいた。魔族と戦う前に人間関係でMPが持っていかれそうだ。









「ナカムラ テイシさーん」

ミレナが検査に呼ばれ程なくしてテイシの番が来た。

「身分証失礼します……あっ、ナカムラさんって木へんの『村』なんですね」

受付事務の中年女性によくわからない感想を言われた。

「え?普通そっちの『村』でしょ」

「え?普通『口に(ともえ)』で『邑』でしょ」

「いやそれ珍しい方の」

「だってそっちの『村』だと地名みたいで変」

『村』か『邑』かで揉めて受付周りがざわざわしはじめた。異世界では、名字に使われる漢字の傾向が違うらしく、異世界人が流れ着く水際世はここでたまに揉める。

「いや揉めなくていいよ!どうでもいいから早く検査お願いしますって!」

ずっと納得のいかない顔をしている受付女性。テイシに集まる病院中の視線。見てるのに全然助けてくれないソウヘイ。採血を終えて出てきたミレナは、この空気に関わり合いたくなくて、一度検査室に忘れ物を探しに戻るふりをしたという。





──やばい、パーティ解消したい!無理すぎるこの男!



どこに行っても騒ぎになりそうな大声男テイシに、少しでも思い出の背中を重ねたことに後悔するミレナであった。






******








検査は昼前に終わった。診断結果は1週間後に出るので、今日はとりあえず解散……その前に三人でお昼ご飯を食べに行こうと、雰囲気最悪な出来たて勇者パーティを連れて、ソウヘイは海鮮丼屋へ来た。

「清水にいるなら海鮮丼くらい食べておかないとね。おごるからさ」

ここまでいがみ合っているテイシとミレナをまだ同席させようとするソウヘイに、「もうよしましょうよ、絶対この人と勇者やれませんって!」と訴えたいが、ついてくることには文句を言わないミレナがいる前でテイシは飲みこむことしかできなかった。


「あいらっしゃい!お、樋朽っちゃん久しぶりだね」

「先々週も来たよ」

「毎日来いってことよ!ヘヘヘ」


海が見える定食屋。店主はどうやらソウヘイと顔馴染みらしい。大きな後ろ姿でわかる。この男もオークだ。


「あいご注文は?」

オークの体躯を多少見慣れたからか、テイシの目にも朗らかな表情から優しい人柄を感じられるくらい、店主は明るかった。

「じゃあ僕は上マグロ丼定食で。テイシ君どうする?清水はマグロ美味いよ」

カウンターに横並びで座ったソウヘイがメニューを回してくる。確かに上マグロ丼の写真には中トロもあって美味しそうだ。

「そしたら僕も同じのでいいですか…!」

「いいよいいよ、じゃあ上マグロ丼定食ふたつで」

「あいよ!お嬢さんは?」

「……私、ヴィーガンポキ丼で」

「……あいよ」

店主のテンションがわかりやすく下がった。この流れでマグロ食べないんだ。

「テイシ君、森棲族(エルフ)は植物性のものしか食べないんだよ」

今にもツッコみそうなテイシにソウヘイが注釈を挟む。

「だからここもエルフ用のメニュー用意してるわけだしね」

「でも店主めっちゃテンション下がってるじゃないですか!なんか背中が小さい!身長縮んでませんかあの人」

「マグロ食べてもらいたいのも本心だから仕方ないね、ハハハ」


「……マグロなんかこういうとこ来なきゃ食えねえのによ……もったいねえよなあ……うう」


店主がぼそぼそと泣き言をこぼす。

「そうか、テイシ君にとっては、彼があそこまでヘコむのも理解しがたいか」

魔族が各地に蔓延る水際世。すでに人口が集中している地域よりも、かつての高速道路、線路など、物流の血管とも呼べる部分にこそ下級魔族による被害が大きい。したがって、オンラインでの情報伝達こそ発達したが、食糧や資源の運搬は限られた強者にしか担えない。港から物理的に離れた地域には、魚介類の安定供給は困難なのだ。

「なるほど……これは貴重なマグロ丼……」

「君は見慣れた光景かもしれないがね。この街を出たら、めったに食べられなくなるよ。その代わり他のご当地グルメを食べるといい」

メニューにきらめく中トロの脂を眺め、テイシはこの世界の深刻な状況をまたひとつ思い知った。ミレナは特に興味はなさそうだ。

「花触さん果物好きなんでしょ?ここじゃミカン以外見ないが」

「まあそうですけど……ミカンあるだけマシとは思いますよ」


「あの〜、異世界人に説明中悪いんだけどよ!上の棚に手が届かなくなった!樋朽っちゃん、醤油取ってくれ!」

「本当に縮んでる!?」

「彼は感情で背が縮むアーキア能力者だ」

「ええ……」

さっき見たときより身長が半分になっている店主。アーキア能力が障害になる例を見て、テイシの夢見る希望に暗雲立ち込めたその時。テイシがしでかした「無免許魔族討伐」のツケがやってきた。



「おおい!!三分世人!!出てきやがれ!!」



甲高い怒声が聞こえた。


「まずい!市長だ。テイシ君ちょっと行こう」

ソウヘイに手を引かれ、転びそうになりながら定食屋を出ると、そこには巨大な生物が翼を広げていた。


「ええええ!!デカいワシ!?」


「あぁん!?おめぇこのグリフォン市長様に向かってよくそんな口利けんなコラおぉん?コラおぉんコラ!?」

ただのワシではない。胴体と後ろ足はライオンで、前足は刃物のように鋭い爪を持つ。三分世では神話生物に数えられるグリフォンが、その巨大な影を落としていた。だがちょっと気になるのは……


デカい割に威嚇が小物だ──


「テイシ君、この方は今の静岡市の長。グリフォン市長だ」

「ってことは!この街は既に!」

「そう、魔物が行政を担う自治体のひとつだ。県知事はこちらの人間だが、政令指定都市の市長となった彼には手が出せない。何より強いのだからね」

「おいてめぇらコラ何コソコソくっちゃべってんだコラあぁん!?……報告受けてるぞ中村(ナカムラ)提士(テイシ)ィ……おめぇ異世界人のクセしておれらの同胞潰したらしいじゃねぇか!ナメてんのか!」


デカい割に早口で声が高い──


「ほんとに強いんですかこの市長」

「ちょっと!テイシ君!」


ついに敵にも飛び出したテイシの失言!ソウヘイが頭を下げようにも、グリフォンの怒りの沸点に達する方が早かった。鋭い前足を、定食屋に高速で振り下ろし、瓦屋根と入り口の引き戸を抉った。


「オイコラ!これは警告だかんなコラ!次ナメた口利いたらおめぇをこうしてやるぞコラおぉん!?」


口数に伴わない確かな実力を見せられ、戦慄するテイシ。これが、武力で制された国なのか。立ち向かいたい。でもどうすればいいかわからない。

「花触さん!とりあえず逃げてくれ!」

ソウヘイに言われるまでもなく、ミレナは赤ん坊サイズにまで縮んだ店主を抱えて店を脱出した。

「これ…私も戦うべきですよね」

「いや、君の魔法に頼りきるのは危険だよ。テイシ君と僕でちょっと話つけるから、離れ……」


ガシャァァン!


「痛っってええ!!チキショウなんだコラ!!」


ソウヘイが対話で収めようとした場は、その時突如猛スピードで曲がりグリフォンに激突したワンボックスカーによって台無しになってしまった。


ワンボックスから急いで出てきたのは、筋肉質な人間の男。魔族だから無事とはいえ市長にぶつけた謝罪を急ぐのかと思いきや、


「やべえ……デカい魔物にぶつけたッ……!中身無事か……!?」


トランクの中身を心配して検品を始めてしまった。

「オォイ!!おめぇ誰にぶつけたのか分かってんのかコラ!!」

「よかったとりあえず傷ついてねぇや……あ、サーセン、上級魔族は大丈夫だと思って。じゃ、失礼します」

「普通に当て逃げしようとしてんじゃねぇよ!!おれは静岡市長だぞ!!」

市長でなくとも当て逃げは違法だが……己の尊厳を傷つけられたことに怒り心頭のグリフォン。そんな彼の背後から、さらなる悲劇が襲う!




ガッシャァアン!!!


「ぎぇえええ!!」


悲鳴というより、しっかりとした猛禽類の断末魔が港町に響いた。別の角から曲がってきた大型のトラックがグリフォンの後ろから追突し、さらなるダメージを与えた。

運転席から急いで降りてきた男は、さすがに荷物ではなくグリフォンの身を案じ、頭を下げながら駆け寄ってきた。

「ああっ!すいやせんすいやせん、うちの弟が無礼な態度を!ほらレイゴ、ちゃんと謝れ」

「さっき謝ったぞ」

「頭下げるのが社会人の常識だろ?ほらそれで終いだからよ。ほんとすいやせんね!うちの弟、世間知らずで」

「おめぇだよ!!コラてめぇの方が大事故起こしてんだろうがオラコラオラコラぁん!?」


大型トラックの男と、ワンボックスカーの男。彼らのおかげでグリフォンの矛先はしっちゃかめっちゃかになった。

「え、誰!?助けに来てくれたんですかこの人たち」

「いや……僕も知らないねえ……」

状況を飲み込めないテイシとソウヘイに、大型トラックの男が名刺を渡した。





「おれたち!戦う運転手!八重貸(ヤエガシ)兄弟でえぇえ!ございやす!!すべての都道府県に荷物をお届け!どうぞよろしくー!」

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