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みずき

再生医療〜ミクロの戦士

作者: 星野☆明美

みずきは、同期の知り合いが再生医療に携わっていると聞き、情報収集と見学を兼ねて会いに行った。

「うーん、再生医療といっても、いろいろ種類があってね。俺がやっている分野は、T細胞のキラー細胞を培養して、ゾンビ化して、がん細胞を攻撃するようにすることなんだ」

「卵細胞とかから臓器を作り出す分野は?」

「厳しい審査を通らないと研究できないよ。なにしろ、ちょっとでも傷がつくと、癌化するって言うし、研究を悪用したらそれこそクローン人間できちまう」

海外映画でアイランドという作品があるが、臓器を取る目的でクローンが作られて閉鎖された空間から外に出るのはアイランドに行く、といって、他のクローンに知られないように処分していた、というのがあった。

みずきとしては、そちらにも興味があったが、知り合いがやっている方の研究にも興味があった。

「ほんとはあんまり口外しない方がいいのかもしれないけれど、みずきちゃんが興味あるならある程度話そうか。もしかしてこっち方面の研究、向いてるかもしれんしな」

「ありがとうございます」

「普通のキラー細胞だと、攻撃対象が健康な細胞にまで及ぶ危険性がある。だから、比較的どの細胞を攻撃するか命令できるT細胞が選ばれた。繋がっている女神との接続を断つと、攻撃が始まる。細胞の戦争だ」

「学術的に興味あるけど、あなたがその研究に踏み切った理由は何かしら」

薬剤が載っているハンドブックを開いて、

「セルって書いてあるやつ。白血病に効くやつ。単価見てみて」

目玉が飛び出る価格だった。

「まあ、研究しないにしても、株を買っといてもいいかな」

あはは、と2人は笑った。

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