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第12話 一日の終わりに

 アンナとの話も終わり、お互いもう寝ようということで今はアンナも自分の部屋に戻っている。

 俺も明日に備え早めに寝ようと、ベッドで横になっていた。


 しかし、することがなくなり落ち着いたことで逆に色々と考え込んでしまう。



(…………転生、か)


 繰り返しになるが、俺の置かれた状況が本当に転生したのかは分からないが、もうそこに悩んでいても仕方ない。


 現に今日一日、全く違う世界で、全く違う人間として生きていた。

 次の日に起きたら夢だった、などという可能性も考えてしまうが、無いだろうなと直感する。


(水無瀬令人はやっぱり死んだのかな…)


 前世の俺、令人がどうなったのかが分からないことが少し気がかりではある。


 しかし、


(………ダメだ、さっぱり分からない)


 既に考えてもどうしようもないことだと理解してはいたが、改めて考えてもまるで分からない。


 「どうしてこんなことになったのか」という点については、もう考えるのは辞めた方が良い。



 

 それに、一先ずラースとして生きていくということは俺の中で決まっている。

 どうせ考えるなら、この世界でのことを考えた方がよっぽど建設的だ。



(……それにしても、やっぱり疲れたな)


 アンナの治癒魔法によって身体の疲労は取れたが、精神的なものまでは無くなっていない。


 とはいえ、それも仕方ないだろう。



(それもそうか、今日一日で色々ありすぎた)


 

 転生して、そのことで凄く悩んで、アンナとの事があって、今後どうするか決めて、両親とも話をしてと、とても一日ですることではない。

 疲れるのも当然だろう。


 だが、苦労した甲斐もあってこの世界でラースとして生きていく下地はなんとか出来たと感じる。


 これからする事も、今は明確になっている。


 アンナや両親、そして俺がこの世界で生きていくためにも、ラースとして立派に成長しなければならない。


 マイナスからのスタートもいいところだが、それでもやるしかない。



(………よし)


 

 

 

 結局のところ新しい考えが浮かんだ訳でも、なにか変わったことがある訳でもない。


 だが、これが俺にとって必要な作業だったことも理解している。

 

 どれだけ短くても、どれだけ簡単でも、改めて考えるべきだったのだ。


 覚悟を新たにするために、


 この世界で生きていく、と。

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