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アレックスの大冒険  作者: 呪毛無
第一章 アレックスの冒険
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#3 アレックスはさまよう

俺はアレックス。王都で剣士をやっている。

王様に魔王討伐を命じられ、世界を救うために旅立った。


城下町で有力な情報を得た。

東の王都ブサメン、南の鉱山キモオータ、

そして北の霊峰スキゾフレニア。


俺はこのヒントを手がかりに

魔王を倒す有力なものを見つけようとした。


まずはキモオータ鉱山だ。


ルートを正確かつ精密にたどる。平野の向こうに丘があり、

岩場を2つか3つ超えたところに大きな鉱山があるはずだ。


そこでまずはアウティーズム鉱物と

伝説の鍛冶屋ジヘイ・ショウの情報を得なければならない。


俺は馬の歩みを急がせた。時間はない。

都を出たのは朝。そしてもう昼になりかけている。


昼。予定だと既に鉱山についているはずだった。

しかし丘どころか岩場の1つもなく果てしない平野だけがある。


ごつごつした斜面の向こうにはまた別の斜面がある。

目視で確認できる範囲に目新しいものはない。


方向を間違えたのか。

来た道を振り返った。遥か遠くに王都、それに魔王の城が見える。


俺は引き返した。

時間の無駄だが南は諦めた。東のブサメンに向かうことにした。


奇妙なことにルートの目印が一切見えてこない。

森や湖、その先の砂漠がない。

それどころか妙に体が冷えてくる。


あのおばちゃんが知り得なかった場所なのか?


ようやく森に入る。しかし森は暗く散々彷徨うことになった。

出た時には自分がどの場所にいるか分からなくなっていた。


俺は時計を見た。午後4:00。

冷や汗が垂れる。またしても道に迷った。


日が暮れて王都がよく見えない。魔王の城もなかった。

ただひたすら体が冷えてくる。不安が俺を襲った。


俺はとにかく馬を走らせて森から離れた。

どこでもいい、どこか村を見つけられたら現在地がわかる。

そう言い聞かせた。


しかし行けども行けども

人の住んでいそうな村がどこにも見当たらない。


がむしゃらに道を走らせた先には森か平野しかなかった。



そしてついに日が暮れてしまった。



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