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樹海深部11



みんなに集まってもらい、アイリスに会ったこと、オーブの台座に魔術を組み込むこと、魔術の術式も大幅に効率が上がったことを説明した。


「では、結界はそれで完成ですか?」


「ああ、実際にやってみないとなんともいえないが、これ以上は今の段階では無理だと思う。」


「台座にも、魔術を組み込んで、全体の一部として組み込むのか……なるほどな。じゃあ、あれをこうして……」


 フェルスが、ぶつぶつといいながら、興味をしめしている。



 さて、問題はハイエルフ達だが……。

 巫女に代わって結界を張れるといったところで素直に聞いてくれるかどうか……。


「アキノっち、ハイエルフのみんなが言うこと聞いてくれるか悩んでるの?ムリムリ、頭固すぎて、マジどうしよもないんだから。なんなら、ウチとアキノっちで、みんなぶっ飛ばしたら、目覚ますんじゃない?みたいな。」


 …………。いう事を一切聞かないなら、それもありかもしれないな。


「だが、ハイエルフ達に勝てるのか?魔力の総量ではとてもじゃないが勝てそうにない……。」


「確かにそうだけど、ウチら若いハイエルフはたいした魔法使えないよ?戦いとか経験した事ないし……。ある程度決まり事には従ってるけど、本心では嫌がってる人もいると思うよ。ウチはダルくて逃げたけど。」


「なるほどな、ハイエルフ達も一枚岩ではないってことか……。なら、主導者と側近を抑えれば、なんとかなるかもしれないってことか……。」


「ウチとの愛の力があれば余裕っしょ!!」


「リンクな!!」



 だが、だからといって正面突破は難しいだろう。なにかいい案はないか……?


「私の能力を使う?この洞窟に誘い込めればらハイエルフ達は無力化するんでしょう?さすがに全員とはいかないでしょうけど、ある程度の戦力は抑えられるはずよ。」


「それはありがたいが、いいのか?巻き込むつもりはなかったんだが……。」


「なにを言ってるの?もうすでに十分巻き込まれてるわ。それに、魔法が使えないハイエルフなんて怖くもなんともないわ。むしろ、楽しそうじゃない。あなた達が来てくれたおかげで、色々と刺激があって面白いわ。」



 ハイエルフ達にとって、レイラはまさに天敵だろう。もちろん、レイラの能力は使えたらいいなとは思っていた。だが、本人に危険がおよぶ可能性も0ではなかったから、言い出せずにいた。レイラから言ってくれたのは正直、ありがたい。まあ、それを見越して言ってくれたのかもしれないが。


「問題はどうやって誘い込むか……だな。」


「そんなのウチが囮になるに決まってるっしょ?元々ウチが原因なんだし。アキノっちもついてきてくれると嬉しいけど。」


「ついていくのは構わないが、いいのか?命までは取らないだろうが、捕まればそのまま閉じ込められるかもしれないぞ?」


「里の事を知ってるのもウチだし、ウチしかできないっしょこれは。自由になるためだもん、これくらいはしないと、バチが当たるよ。」



 バチが当たるなんて言葉、この世界にあるのか?てか、逃げ出したり、見た目がギャルな割に、意外とそういうとこはしっかりしてるんだな。


「アキノさん、この洞窟では魔法が使えないのは向こうもわかってるはずです。そう簡単に入ってくるとは思えないのですが……。」


「確かに、中には入ろうとしないだろう。だが、逆に言えば僕らがここに逃げ込もうとするのも阻止しようとするはず。

 そこで……落とし穴だ。魔力に反応する魔術をこの辺りにちりばめる。相手が魔法を使えばそのまま落ちるし、もし使わなければ、みんなで、魔力を使って落としていって欲しい。

 それから、レイラ、あのガスはまだあるか?落ちた奴らを片っ端から眠らせて欲しいんだ。」


「なるほどね……落とし穴なんて言葉を聞いたの、子供の頃以来だわ。ガスは大丈夫、いくらでも作れるわ。」


「だが、知らない奴らには効果的だろ?ロッテは、僕とシュナから少し距離をとって、ついてきてくれ。離れたところで状況を見ててほしい。もし、最悪捕まってしまったら、洞窟のみんなに知らせてくれ。」


「は、はい。わかりました。」


「それから……ツバキ、お前は留守番だ。」


「妾にもなにかできるだろう?留守番などつまらん!!」


「ツバキは、この森ごと吹っ飛ばしちゃいそうだもんね。そういう事だよね?お兄ちゃん?」


「あ〜、確かに〜、そうですね〜。」


 アクアは、きちんと意図を理解しているようだ。ネージュもそれに賛同する。


「大丈夫だツバキ、大事な役目がある。ここに落ちてきて眠らされたハイエルフ達を、1人残らず縛って欲しい。相手の戦力も減らせるし、人質としても使えるからな。どこで覚えたか知らんが、縛るのが得意そうだからな。適材適所だ。」



「うむ、妾にしかできないとなれば、話は別だ。任せておけ!!」


 相変わらず無意味に胸を張るツバキ。




 さて、準備にとりかかるか……。



 洞窟からでて、大小様々な魔法陣を仕掛けていく。視覚ではわからないようにしてあるが、フィリア達が間違って落ちてもいけないので、仲間内にはわかるように印をつけておく。


 さて、やる事はやった。あとはうまくいくかどうかなだな……。


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