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樹海深部5



 目を覚ますと、眠ってしまう前の部屋のようだ。そのまま眠っていたのだろうか?


 !!


 フェルスは!?周りを見渡してみるがフェルスの姿がない!!


「フェルス!!どこだ!?」


 しかし返事はない。洞窟内の誰かは何らかの意図で、僕らをくっつけたり離したりしているのか?

 ……考えても仕方がない。とりあえず、進むか。ご丁寧に、こっちへ進めと言わんばかりに部屋の奥へ続く道の霧は晴れている。


 奥へ進むと、また少しひらけていて、少し大き目の部屋のようになっている。


「アキノお兄ちゃん!!」


「アクアか!?……それにツバキ。ネージュもいるのか?他のみんなは?」


「私達が〜気付いた時にはもうみんなの姿は〜ありませんでした〜。でも、よかったです〜、アキノさんに会えて〜。」


「うむ、まあアキノは無事だというのは分かっていたがな!!」


「とか言って、心配そうにしてたじゃんツバキ。」


「よかった。とりあえず無事なんだな。みんなを探すか。」


 今回は、フェルスの時のように服が変わっているとかはないようだ……が……?


 みんな服が濡れてる?

 透けてしまって目のやり場に困る……。


「どうしたの?お兄ちゃん?」


 視線と仕草を見て、自分達が濡れている事に気付いたようだ。


「照れておるのか?アキノ?別に減るもんではない、ここには妾達しかおらん、見たければみるが良かろう。」


 ハグの時はおとなしかったくせに、こういう時は大胆なんだな。よく分からん。


「私も〜、見られてますし〜アキノさんなら大丈夫ですよ〜。」


 ネージュまでなにを言ってるんだ?


「お兄ちゃん!!ボクはツバキやネージュお姉ちゃんみたいに大きくないけど、これはこれで、違う楽しみはあると思うんだ……。」


「みんなして何を言ってるんだ?何かされたのか?」


 ツバキはともかく、アクアまで言い出すなんて、何かされたとしか思えない……。


 ジリジリと近づいて来る3人。そして、ついにはぴったりとくっついてくる……。


 この状況は、色んな意味でやばいんだが……。


「とにかく!!みんな元に戻ってくれ!!他のみんなを探すぞ!!」


 大声で叫んでみるが、なんともならない。どうすればいいんだ……?


 さっきは、フェルスをハグしたら霧が出てきた……ということは、もしかしたら、そういうアクションをしないとこの状態が続くということか?


 ほんとに勘弁して欲しいんだけど……。いや、みんな美人だし、美少女だし、 嫌というわけでないんだけど、恥ずかいというかなんというか。こういうのって、好きな人どうしでするもんだと思うし……。いや、海外ではハグは挨拶だ。うん、これは挨拶だ。


「1人で百面相しておらんで、楽しんだらどうだ?こんな機会はなかなかなかろう?」


 なんとか3人から距離を取り、間合いをはかろうとするが、とにかく目のやり場に困る。


「ツバキ、こい!!」


 両腕を広げてツバキを呼ぶ……だが、恥ずかしいのか顔を赤らめながらうつむき、もじもじしている……。


 ツバキよ、お前ほんとになんなんだよ……。まあいい、ツバキは後にしよう。


「ネージュ、こっちにきてくれるか?」


「はい〜、なんでしょう〜。」


 ネージュが近づいてきたところで、優しくハグをする。ネージュも恥ずかしそうにしている……。自分からはくっついてきたくせに。

 てか、柔らかい。色々と……。やばいな……。


 ネージュは恥ずかしさからなのか、おとなしくなったようだ。


 次は、アクアか……。


「アクア、こっちに……。」


 自分でやってるんだが、めちゃくちゃ恥ずかしいぞこれ。


 素直に寄ってくるアクア。そして同じく、優しくハグをする。

 てか、絵的にまずいんじゃないか?アクアは魔族だし、年齢的には実際の所はるか上だろうから問題ないだろうが……。そもそも地球じゃないから、関係ないといえば関係ないが……。


 アクアも恥ずかしがっているようだ。そしてポーッと顔を赤らめておとなしくなる……。


 最後はツバキだな。


 ツバキを呼ぶが、近くに寄ってこない。こちらから近づく分には逃げていかないようだ。目の前まで行くと、ツバキは後ろを向いてしまう。


「後ろから……。」


「は?」


「後ろからのハグを所望する……。」


恥ずかしいのか、聞こえるか聞こえないかくらいの声で、つぶやくツバキ。


 後ろからって……。

 だが、まあ、この場を収めるにはするしかないか。


 後ろからハグをするが、尻尾がもふもふしていてくすぐったい。

 ツバキも満足したのか、おとなしくしている。


「みんな落ち着いたか?みんなを探すぞ。」


 そこで、また急激に霧が発生し、意識が…遠のい…て…






 目を覚ますと、今度は通路のようだ。みんなの姿はない。

 この洞窟の主は何を考えているんだ?何をやらせたい?何が目的だ?

もし、この洞窟から追い出したいなら、いくらでもやりようがあるだろうし、やろうと思えば、意識がない時に殺す事だってできるはずだ……。


 だが、まあ、この状態では踊らされるしかないんだろうな……。


 通路の先は相変わらず、霧が晴れているようだ。そっちに向かって進む事にする。

 進んでいくと、曲がり角になっているようだが……気をつけて進もうとしたその時!!


 ドンッ


「きゃ!!」


 ん?デジャヴ?


 そこには僕とぶつかって、尻餅をついたシュナがいた。


 そして、顔を赤らめ、少しトロンとした表情で、


「やっぱり……アキノっちはウチの王子様……すこ!!」


 すこ、て。

 しかも、2回も古典的なやつを……。シュナも何に影響されてるのかよく分からないし。


 手を伸ばして、起こそうとしたその時、またしても霧が発生する。


 今回早いな!?ハグもしてないけど。ほんとに意味がわからな…い……





 またしても、目覚めると今度は広場のようだ。部屋といえば部屋だが、規模が大きい。そして、奥の方には何故か木が一本立っている。そして、その下に誰か立っているようだが……?


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