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タツヤの思惑2




「さて、ついにこの日がやってきました!!司会兼審査員長のタツヤです!!皆さんも初めての事なので、戸惑う事もあるかもしれませんが、楽しく盛り上がっていきましょう!!」


「「「「おおーーー!!」」」」


 タツヤの言葉に歓声が巻き起こる。


 そう、水着コンテストの当日。会場は、ゴブリンの街の一画。多目的ホールのような建物内にて行なっている。


 てか、よく建てたなこんなもの。ゴブリン達も含め、凄いわ本当。


 真ん中奥がステージになっていて、観客からもきちんとステージが見えるように作られているようだ。ライブとかもできそうである。……それも考えてこういう形にしたのかもしれないが。



「大きな歓声ありがとうございます!!では、早速ですが、始めていこうと思います。審査については、公正を期すために、各種族から数名ずつ、ランダムに決めております。さて、まずは、我らがゴブリンの憧れゴブリンプリンセスの登場だーーー!!」


  ゴブリンプリンセスってなんだよ?職業?職業なのか?そして、どう見てもゴブリンだが、水着を着ている……。


「「「「おおーーー!!」」」


 どよめく会場。ゴブリンの街での開催という事もあり、ゴブリン比率が高い。ゴブリンプリンセスとやらは、相当な人気があるらしい……。


「どんどんいきましょう、次はリザードマンから、族長の娘!!」


「「おおーーー!!」」


 リザードマンも出るのか?しかも族長の娘!!となると、当然……。

 いる、シグルドも見に来ている。シグルド以外にも、リザードマン達がそれなりの人数で来ているようだ……。


「さて、まだ続くぞ!!雪女なのに水着を着てもいいのか!?いいんです!!小麦色に焼けた素肌は水着によく似合う!!ネージュさんの登場だーーー!!」



「「「うおーーーー!!」」」


 ……凄いなタツヤ。そんな言葉スラスラとどこから出てくるんだ?ちょっと恥ずかしそうだが、やっぱ水着似合うな、ネージュ。


「さて、お次は狐人の皆さんお待ちかね、ツバキさん、そしてさらにサプライズでボタンさんの登場だーーー!!狐の耳に尻尾、これだけでも素晴らしいが、加えて、もはや凶器と呼ぶに相応しい破壊力抜群のナイスなバデー。そして、2人による白と黒のコントラスト。この興奮は見たものにしか分からない!!」


「「「「うおーーーー!!」」」」


 うおっ、ボタンさんでるの!?出そうな感じには見えないのに……。恥ずかしそうにしながらも、こちらに視線を送るボタンさん。手を振り返すと、赤くなり俯くボタンさん。やっぱ恥ずかしいんだろうなー。

 そして、その対極、ツバキは堂々とどうだと言わんばかりに、凶器的なバディを見せつけてくる。

 ブレないなツバキは。てか、え?尻尾増えてる?ボタンさんは、一本のままだがツバキ4本ないか?……あとで聞いてみるか。


「続いては、魔族からの登場だ。小さいながらも、そのツッコミは天下一品、誰よりもしっかりしてるんじゃないかと噂される小柄な美少女。変な輩がよってこないか、心配になるほどのキュートなアクアちゃんです!!」


「「「可愛いーーー!!」」」



 少し照れてはいるが、ステージ上でみんなに手を振り愛想を振りまくアクア。会場でもきちんと盛り上げる。できた子アクア。そして、驚くのが、着ている水着……。

 あれ、スク水だろ……。

 タツヤの仕業だろうが、何を考えてるんだまったく。


「続いてもまたまた、美少女!!こんなにも可愛いのに自分に自信がない様子。ツインテールが似合うのは美少女と相場が決まっている!!こんなにツインテールの似合う娘がいるでしょうか!?否!!これはまごう事なき、美少女という証明でしょう。ドワーフの村からフェルスちゃんの登場だーーー!!」



「「「可愛いぞー!!!」」」


 タツヤ……もう感心するしかない。

 まあ、でも美少女ってのは間違いないよなぁ。水着も凄く似合ってるし。ツバキみたいに自信持たれ過ぎてもアレだけど…自信をもってくれるのはいい事だと思うし。自信持ってくれればいいな。


「続いては、この方。ある時はメイド、ある時は鎌を操るゴスロリ美少女。黒き衣を身にまとい、清く可愛く美しく!!!黒き衣の下の秘密が今、明かされる!!控え目な性格とは裏腹に見事なワガママボディ!!!ロッテちゃんの登場だーーー!!」


「「「うおーーーー!!ロッテちゃーんーーー!!」」」


 タツヤのあの解説はなんだ?てか、ロッテ、人気あるな……。


 ……ポテッ。


 あ、こけた。


「おおっと!!ここにきて、ドジっ子まで披露するというサービスっぷり。これは萌えないわけにはいきません!!!」


 フリル付きのビキニに、ガーターリングを片側につけ、可愛らしさの中にもセクシーさをのぞかせている。ロッテにとてもよく似合っている。


「ついに最後の出場者になってしまいました、夢の時間ももうすぐ終わりを告げます!!ですが、安心してください!!夢は終わっても、私達の記憶に深く刻まれる事でしょう。存在自体がもはや奇跡。あまりの美しさに誰もが溜め息を漏らす、魔族のプリンセス、フィリアさんの登場だーーー!!」


「「「「うおーーーーー!!!フィリア様〜!!!」」」

「「「きゃーーーーー!!!フィリア様ーーーー!!!」」」


 さすがフィリア。男女ともに凄い人気があるな。上下のセパレートタイプの水着だが、パレオを巻いている。その容姿とスタイルも相まって、この世のものではないと思えるほどの美しさを醸し出している。……まあ、魔族だけど。


 タツヤじゃないけど、確かに、周りは美少女と美女ばかりではあるよな……。


「さて、これで出場者は全て出揃いました。皆さま、楽しめていただけてるでしょうか!?」



 盛大に歓声と拍手が起こる……。

 どうやら、このイベントは成功のようだ。


「ありがとうございます!!!出場者のみんなにももう一度拍手をお願いします!!!さて、みなさんとても美しく、それぞれに素敵なので、順位などはつけようがないのですが、コンテストなので、優勝者を決めなくてはなりません。これから審議に入ります。暫しお待ちください。」


 静まり返る会場……。

 誰かのゴクリとツバを飲む音が聞こえる。


「お待たせしました!!結果発表を致します!!第1回、水着コンテストの優勝者は……」

「ちょっと、まってもらえるかしら?」


「おおっと!!ここで、待ったが入りました!!」


「私も参加させてもらおうかしら?」


 そこにでてきたのは、仮面こそつけているが、ピンクの髪、そしてその喋り方……間違いなくセリアさんだろう。

 ……なにやってんだ、あの人。

 しかも仮面舞踏会の時につけるような目の周りにつける仮面みたいなのまで用意して……。今はローブで身体は隠しているが。魔王の妻だよな?いいのか?

 ガイゼルさんの魔力も回復してるから、よほどのことがない限りは大丈夫だろうが、こんな所まで出てきていいものだろうか……?


「ここで、謎の美女の乱入だーーー!!」


 いや、謎じゃないよ?

 だが、みんな揃って、誰だ誰だと騒いでいる。そういう事にして乗っているのか、本当に気付かないのか?そんな都合のいい事ある?


 仮面越しに、こっちにウインクを送ってくる。

 ……なにやってんだろこの人。


 そして、セリアさん(仮)はローブに手をかけ一気に脱ぎ捨てる。

 そこには大人な魅力満載のセクシーな、ビキニタイプの水着が現れる。張りがあり、出る所はでて、凹む所は凹む。容姿端麗、スタイル抜群。フィリアの時もこの世のものとは思えないと感じたが、セリアさんも当然そうなんだが、なんていうか、惹きつける力が凄まじい。あまり直視すると、何故かはわからないが危険な感じがする……。



 会場もどよめくかと思いきや、静まり返っている。みんな心を奪われているようだ……。

 セリアさんがモデルのようにウォーキングし、くるっと回って指をパチンと鳴らすと、時が動き出したように、急に歓声が巻き起こる……。それに満足したかと思うと、スッとステージからでて行きすぐに姿が見えなくなる。


「………はっ!?すみません、あまりの美しさに意識を失っていたようです!!それは会場の皆さんもお分かりでしょう!!さて、美しき乱入者はいましたが、気をとりなおして、結果発表にいきましょう!!!」



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