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ドワーフの村6



 そこに現れたのは、サラマンダーが一匹。

 そこへ餌のようなものが投げ込まれると、サラマンダーはそれを食べ始める……。

 すると、体に異変が起き始め、だんだんと巨大化していく……。

 さっきの2匹のサラマンダーよりもでかいようだ。



「楽しませてくれって言ったのは、これのことか?」


「そうみたいですね……。」


「なんにしろ倒さないと、黒ずくめの男の元には行けなそうだな。いくぞ!!」


「「「はい!!」」」


 先程も戦っていたというのもあってか、それぞれが別の足を狙いに行く。

 他のみんなと同様足に攻撃を仕掛けるが、先のサラマンダーほど剣が通らない。

 やはりでかくなるほど、強度も上がるらしい……。


 他を見渡すと同じく、大きなダメージは与えられずにいるようだ……。


 そこで、バラバラではなく、2組に別れてに攻撃するように指示をする。

 僕とロッテ、ネージュ、それからフィリア、フェルス、アクアの2組である。


 ……ツバキはまたしても見学である。

 コイツも十分強いが、今はまだ狐火の使いどきではないだろう。


 硬いが、まともに攻撃を喰らわなければ、そう怖い相手ではない。多少の消費はしたが、巨大化したサラマンダーを倒すことができた。


「こんなもんで終わりなんて事はないよな……。」


 辺りを警戒していると、奥からサラマンダーが3匹現れ、巨大化する。


「まじか……。」


 1匹ならまだしも、3匹同時は厳しいな。連携などなく、バラバラで攻撃をしてくるため、まだなんとかなっているが……。


 消耗しながらも、なんとか3匹を倒すと、さらに3匹サラマンダーが入ってきて、巨大化する。


「何匹いるんだ?ずっと続けられると、流石にきつい。」


「この辺りには〜、サラマンダーいっぱいいますからね〜。」


 ネージュの間延びした喋りは緊張感がないな。


「こんなことしてないで、出てこい!!卑怯者、コソコソしてないで、前に出てきてお前が戦え!!」


 叫ぶ、フェルス。あの男にも聞こえてはいるだろうが、なんの反応もない。


「とりあえずは、相手するしかないか……。いつまで続けるかわからないが、何かしら突破口を開かないとな。」


 ……そういえば、ここにくる前の巨大化したサラマンダーはお互いに攻撃しあってたな。こいつらも、近づければもしかしたら……。


 みんなに指示を出して、サラマンダー同士の距離を近づけていき、その場から離れる。

 すると、標的を変え、サラマンダーはお互いに攻撃しあう……。


 巨大化すると、やっぱり敵味方の区別がつかないらしい。前回と同様、敵の気がこちらに向いてなければ、倒すのははるかに楽になる。横や後ろから、攻撃を加え3匹を倒す。


「サラマンダーをいくら出しても無駄だとわかっただろう?それしか能がないなら、お前に勝ち目はない、大人しく投降しろ!!」


 どこかでみてるであろう黒ずくめの男に問いかける。


 すると、奥から黒ずくめの男が拍手をしながら現れる。



「いやー、強い強い。すごいな君たちは。是非とも仲間になって欲しいよ。」


 余裕のありそうな黒ずくめ。

 まだ何かを隠し持ってるという事だろう……。


「仲間になるわけがないだろう、バカなのかお前は!!」


 噛み付くフェルス。だが、それに全く反応しない黒ずくめ。


 挑発に反応しないところを見ると、バカではないようだが……。


「威勢がいいね、お嬢さん。そういうのも嫌いじゃない。」


「何が目的だ?生き物を巨大化させて、何がしたい?……もしかして、お前も人間なのか?」


 根本的な疑問を口にする。


「ああ……。お前も人間みたいだな。珍しい。お前はこの世界の人間か?まあいい……。巨大化させる目的?実験だよ、実験。特に理由はない。……まあ、巨大化した奴らが暴れ回るのは見ていてスカッとするがな。」


「お前!!」


 フェルスが今でも飛び出しそうである。


「おぬしの遊びの所為でボタンが危険な目にあったという事か……。跡形もなく消し去ってやる。そこになおれ。」


 同じく、普段は基本無関心なツバキまで、熱くなっている。


 2人とも大事な家族が巻き込まれているため、当然といえば当然だろうが……。


 お前はこの世界の人間か?って聞いてきたな。という事は、こいつも異世界の人間て事だろう。そして、巨大化させるのが、異能ってやつか?



「ああ、怖い怖い。この世界のものがどうなろうと別に関係ない。元々、別の世界の人間だからな。どうせ、これも夢かなんかなんだろ?何をしてもいいじゃないか。」


 何かを隠し持っているってよりは、夢だから、別に何をしても、されても大丈夫だと思ってるのか……?


「これは夢じゃないぞ。」


「何を寝ぼけたことをいっている?目が覚めたら、知らない世界にいて、よくわからない生き物ばかり。突然変わった力が使えるようになった。これを夢と言わずして何という?」


 言ってる事はわからないでもないが……。 

 これが夢か夢じゃないかを証明しろと言われたら、難しいが……。実際、自分もドッキリかなんかだと思ったし。


「夢だと思っていようが何だろうが、この世界に被害が出ている以上、はいそうですかと野放しにしておくわけにはいかない。……言ってる意味はわかるよな?」


「ふん、私を殺すか?どうせ夢なんだ、別に構わないが、どうせなら醒めるまでは楽しませてもらおうか。そうだな……まずはお前を倒して、お前の連れてる女達に楽しませてもらうとしよう。連れている女達は、お前の趣味か?美人揃いじゃないか、そこだけは感謝しよう。」


 すでに勝ったつもりなのか、男がニヤリといやらしい笑みを浮かべる……。


「お兄ちゃん……。ボクあいつ嫌い。」


「アクア、僕もこういう奴は嫌いだ。どうやら、倒すしかなさそうだな……。」


 実際、この世界で死んだ場合、異世界の人間がどうなるのかはわからないが……。


「では、私の最高傑作でお相手しよう。」


 そういうと、男は指笛を鳴らす。

 すると、入り口の方、岩でふさがれた辺りから、巨体が飛んでくる。そして、男の横へと降りたつ。


 その見た目は、巨大化したサラマンダー達より大きく、顔はより凶暴に、4本足ではあるが、翼が生えており、体が赤い。

 まさに、ファンタジーに出てくる竜の姿をしたサラマンダーである。


「驚いたか?ここのサラマンダー達で実験しているうちに色々とできるようになってな。かっこいいだろう?せいぜい頑張って戦ってくれ。私は離れたところで、見学させてもらう。」


「まて、この野郎!!」


 フェルスが追いかけようとするが、竜の姿のサラマンダーに阻まれる。


 どうやら、こいつは暴走もせずに言うことを聞くようだ。ドラゴンとか、ファンタジー好きとしてはかなりテンション上がるが、本物のドラゴンとかこの世界にいるのだろうか……?いるのであれば会ってみたい。


 と、こんな事考えてる場合じゃないな。 まずはこいつをどうにかしないと……。


「今まで戦った奴らよりも強いはずだ!!気を引き締めていくぞ!!」


「「「「はい!!」」」」

「うむ!!」

「おう!!」


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