ゴブリンギルド?3
ということで、早速デモンストレーションをしようという事になり、みんなに集まってもらっている。魔族、狐人にも大人数ではないが集まってもらっている。それぞれの村でもデモンストレーションはやるつもりだが、こんなものだとわかっていた方が、話が早い。
ちなみに、リザードマン達も参加することになり、ここにも集まってもらっている。
「集まってもらってありがとう。これからギルドについて説明する。分からないことがあれば、遠慮なく聞いてくれて構わない。分からないまま放置された方が後々面倒になるから。」
まずは、ギルドについて説明をおこなう。そして、決定事項に関しては、書面にて確認できるようにしてある。文字の読み書きができない種族、個体に関しては、サポートをつけ、きちんと説明を受けることができるようにする。
また、読み書きができるようになりたい者についても、順次教える事ができるようにしていく予定だ。
説明は順調に進んでいる。みな真剣に聞いているというのもあるが、初めての事すぎて、なにを質問していいのかも分からないのかもしれない。
何はともあれ、進めていくとしよう。まずは、掲示板へ向かい、依頼を確認する。今回は食材を狩ってくるという内容だ。
これを受付に持っていき、ギルド職員に依頼を受ける事を伝える、この時、ランクや難易度によっては、断られる事もある。
今回は当然受理されるが……。
ぞろぞろと引き連れて、森へ行き、魔物を狩り、またギルドへと戻る。
食材に関しては、需要がある程度見込めるため、狩ってくるほどコインがもらえるようになっている。
そして、受付に持っていき、依頼を達成した事を確認してもらう。
確認を終えたところで、ギルドのランクポイントと、ギルドコインを受け取る事ができる。ちなみに、ランクポイントは各ギルド共通で、ポイントを貯めていくことにより、ランクアップする事ができる。
なお、このランクポイントについては、ギルド職員による魔法により管理されているため、勝手に改ざんすることはできないようになっている。
「とまあ、こんな感じだな。今のところは大丈夫か?」
……特に質問もないようだ。次に進めるか。
「で、依頼をこなして、ギルドコインを貰ったわけだが、これを使って、今度は依頼をしてみる。」
受付に行き、依頼内容を伝える。その依頼内容に対する報酬であるギルドコインを預ける。この時、少額ではあるが、ギルドも手数料を貰う。ギルド自体もサービスを提供して、コインを貰えるということだ。
今回の依頼は、服作りだ。ロッテ、フィリア、ツバキにアクア、それからネージュに似合う服という内容になっている。
戦闘だけではなく、こういった依頼でもコインを貰えるという事が分かるようにするためだ。
ちなみに、この場合はそれぞれが気に入れば依頼は完了だ。
今回は、デモンストレーションという事で内容が分かっているため、服もみんなには内緒で作っておいた。
もちろん、自作である。何気に服作ったりも好きなのだ。というより、なんでも自分で作りたがるだけなんだけど……。
とはいえ、細部のサイズなんか分かるわけもなく、だいたいでしか作ってないが……。
「アキノさん、これって?」
「ああ、ちょっとサイズが合わないかもしれないけど、みんなに作ってみた。ちょっと試しに着てみてくれるかな?」
「はい。」
「わ、私の分もあるんですか!?」
「ちゃんとみんなの分用意してあるよ、ロッテ。」
「あ、ありがとうございます!!」
「ふむ、着てみるか。」
「ありがとう、お兄ちゃん。」
「プレゼントなんてはじめてです〜。」
今回は時間がなかったため、みんな同じデザインにしてある。そのままみんなに着替えてきてもらう。
「アキノ、お前、何を作ったんだ?」
「まあ、待ってればわかるよ。」
「もったいぶるな〜。非常に楽しみだが。」
しばらくして、みんなが着替えて戻ってきた。
………。
………。
「いい……な。アキノ、なんて事をしてくれたんだ!!ヤバイぞこれは、写真を撮っておきたいくらいだ!!」
興奮するタツヤ。
まあ、分からないでもないが……。
みんなそれぞれ、思った以上に似合っている。
「えっと、こんな感じであってますか?」
「うん、バッチリ。みんなすごく似合ってるよ。」
みんな嬉しそうである。
その服とは、ジャケットにカッター、タイトスカートである。ちなみに、ブラウスやパンツバージョン、フレアスカート等もそのうち作ろうと思っている。
「ちときついな。」
「そうですね〜。胸の辺りが〜。」
あまり直視するのもアレだが、確かにきつそうである。
「あ、あとこれを付けて欲しい。」
あるアイテムをみんなに渡す。それは、メガネである。
度のあるレンズまでは流石に作れないが、フレーム位はなんとかなる。
「くそっ!!この世界にカメラがない事を恨むぞ、俺は。スーツにメガネ……萌えだな!!」
「ああ、ちなみに、僕らの分もメガネとスーツは用意してある。」
「まじか、誰得?」
ん〜、誰なんだろ。まあ、作ってるうちにかけてみたくなったんだが。
「おい、アキノ。制服って作れるか?」
「ギルドの制服?これでよくないか?」
「たしかに、これはこれでいい……。だが、大切なものを忘れているぞ。みんなの年齢は実際は知らんが見た目はJKといっても充分通用すると思う……。」
「つまりは、学生の制服を作れってことか?まあ、学ぶ所を作るつもりでもあるから、作る事自体はいいが……。ただ、みんなに着てほしいだけだろ?タツヤは。」
「ま、まあな。だが、考えてもみろ、俺の周りはゴブリンしかいないんだぞ?ゴブリン達が着飾った姿を見たところで……なあ。
」
まあ確かに周りがゴブリンだけというのも可哀想ではある……。
ここんところずっと頑張ってるしな。これからも頑張ってもらわないといけないし……。ふ〜む、みんなに頼んでみるか……。
「これは〜、アキノさんの世界の服なんですか〜?」
「うん、それは制服の1つというか、仕事をする時なんかにに着る服だよ。」
「これだと、走ったりできないんじゃないですか?」
「ああ、向こうは場所によるけど、基本的に戦いとかないから、本気で走るとかほとんどないから問題ないんだよ。」
「ふむ、魔物はおらんのか?」
「魔物に似た動物はいるけど、管理されてたりするから、人を襲うことはほとんどないよ。」
「ア、アキノさんの世界の話もっと聞きたいです!!」
「ボクは、お兄ちゃん達の世界の服もっと色々着てみたい!!」
「よし、じゃあ向こうの世界の服を色々作ってみるか。向こうの話は旅しながら少しずつ話すよ。」
「うん。」
「は、はい。」
服なんかも量産できるようになったら、ギルドコインで交換できるようにしよう。
ある程度わかってもらえた所で、実際に試してもらうことにする。
すぐにはできるわけもないので、しばらくは様子を見ながらやっていくことになるだろう。ギルドの事務員の育成も含めて。
まずは、ギルドを定着させるために色々考えていかないとな……。




