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ゴブリンギルド?



「ああ、しばらくはここにいようと思う。やりたい事があるからな。」


「やりたい事?」


「といっても、それぞれに確認を取らないといけないがな。1つは魔族の村と狐人の村、このゴブリンの街の交流だな。ここは、多少魔族との交流があるが、狐人の村とは交流してないだろ?もちろん、事情が事情だけにすぐにはできないだろうが、ゴブリン達が最低限のモラルを身につけて、もう襲う事はないという事を分かってもらえれば、できない事はないはずだ。」


「なるほどな。で、そのメリットは?」


「それぞれの文化や特産物の交換、生活の向上だな。もちろん、考え方の違いでぶつかる事もあるだろうが、上手くやっていけば生活環境はお互いに向上するだろうな。狐人の村にしても、ゴブリンや魔族達が村を守るという事になれば、メリットは大きいはずだ。もちろん、魔族にしても異文化を取り入れて、生活も向上するし、今までのように孤立することという事もなくなるだろう。」



「言いたい事は分かったが、大変そうだな。他には?」


「シグルド達リザードマンがこっちに来るようなら、ゴブリン、魔族にも剣術を教えもらう。タツヤも自衛のために少しでも習っておくといい。

 職のついたゴブリンは強いが、技も必要だ。あとは、それぞれの村、街をつなぐ道を作りたいと思っている。僕らは問題ないが、ゴブリン達や村人達には厳しいだろう。ランナー達の飼育もしたい。それから、温泉を作ったり、ゆくゆくは、娯楽や観光になるようなものも作っていきたい。」


 実際やってみて、どこまでできるのかはわからないが……。


「相変わらず色々考えてるな。俺には無理だ、めんどくさい。どれも一朝一夕でできるもんじゃないし。」


 発展のし過ぎは亀裂を生むし、娯楽や便利さがいいとは言い切れない。だが、なんの楽しみもなく今を生きるだけなら、何かしらやれる事を見つける方が建設的だ。暇すぎるのも、いい事を生み出さない。

 


「そういえば、ツバキがあけた穴残ってるか?ついでに、そこを温泉にしようと思うんだが?」


「ああ、軽く塞いではあるが、掘り起こすのは簡単だろう。温泉か〜いいな。久しぶりにゆっくり風呂に浸かりたい。だが、湯はどうするんだ?温泉なんか流石に噴き出してこないだろ?」


「確かに。その辺は掘って見るしかないな。まあ、とりあえずは魔法でお湯を張ることはできるがな。」


「それ、アキノ達がいる時しか入れないんじゃ?」


「今はそうだが、お湯を沸かす設備とかをゴブリン達と作ってしまえばいい。もしくは、魔族に頼むかだな。」


「魔族達はできるだけ魔力を使わせたくないんだろ?なら、作るしかないじゃないか。」


 確かにその通りなのだが。こっちの住民?は温泉とか、風呂とかはいる習慣はないのだろうか。


「フィリア、こっちの人って、お風呂に入るとかはないの?」


「お風呂ですか?よくわかりませんが……。」


「お風呂自体が伝わらないか。ざっくり言うと、大きなバケツにお湯を張って、そこに浸かるって感じかな。」


「そういったものはないですね。」


「ツバキは?あの村、元の世界に近いから、風呂とかある?」


「ふむ、その風呂とやらは無いな。身を清めるといえば沐浴だな。」


 改めて考えると、恵まれてたんだよな。湯を沸かして入って、ってのは贅沢な事だ。蛇口を捻れば水もお湯も出る。しかも、そのまま飲んでも大丈夫というね。海外行くと、水もまともに飲めなかったりするからな。


「とりあえず温泉は作ってみて、皆んなにも試してもらおう。それがいいと思えば、広めていこう。天然の温泉は要調査という事で。とはいえ、街中に穴があるから、露天風呂みたいにはできないな。どちらかといえばプールだな、もしくは、室内風呂。高台にでももう一個作ってみるか?」


「確かに。露天風呂も欲しいところだ。」


「あとは、魔物に襲われないように対策と、男女の仕切りとかその辺をしっかりしていかないと。」


「混浴じゃないのか!?」


「んなわけあるか!!」


 タツヤはすぐそういうことを言う……。


「あ、あの混浴ってなんですか?」


「男女関係なく、お風呂に入る事だよ。」


「だ、男女関係なく…ですか……。」


「お兄ちゃん、それって服着ないで入るの?」


 聞きにくいことをサラッと聞くアクア。


「まあ、そういうところもあるってところかな。場所によっては水着でもいいし、湯着を着ててもいい。……簡単に言うと、完全に裸ではなくても大丈夫って感じかな。」


「妾は、アキノとだったら一緒に入っても良いぞ。」


 また話をややこしくする。


「ツバキ、そういうのいいって……。そういえば、ネージュって、温泉大丈夫なのか?雪女だけど。」


「ん〜、どうなんでしょうね〜。雪女だからって、熱いと溶けて消えてしまうとかはないですし〜。」


「ああ、そうなんだ。」


 雪女がお湯に浸かったら溶けてしまいそうなイメージなんだけど……。そもそも、この世界の雪女は溶けないんだな。暑さに弱いだけか。ネージュは例外っぽいが……。


「で、結局どうするんだ?アキノ。」


「何がだ?」


「混浴にするかどうか!!」


「タツヤお兄ちゃんのエッチ!!」


「グハァ!!」


 効果は抜群だ!!

 流石にストレートに言われると、キツイらしい。だが、傷付きながらも、嫌ではない顔をしているところが気持ち悪い。


「この、変態め!!」

「タツヤお兄ちゃんの変態!!」


 僕に続けて罵るアクア。だめだアクア、それはコイツにとっては喜びでしかない……。


「まあ、仕切りを作ったり、壁を作ったりは当面時間がかかるだろうな。時間で区切るかなんかしないとな。どちらにしても水着か湯着みたいな服を作ってもいいとは思うがな。あとは、みんなの意見次第ということで。」


 とりあえずは、そういった施設も作りつつ、道を作れるように段取りを取っていくとしよう……。


 それから……ファンタジー系の醍醐味といえば、冒険、魔法、ギルドだろう。

 一緒に冒険をする仲間を探す酒場なんてのもありだが、ギルドのようなものも作ってみても面白いかもしれない……。


 まあ、そんなもの作ったことも企画したことも当然ないから、勝手なイメージだけになるけど。

 ゴブリン達、リザードマン達に色々な職業をつけれるのであれば、その中でパーティを結成して、依頼をこなす……なんて事も出来るようになるかもしれない。


 各村との交流がきちんと出来るようになれば、混成パーティや、移動時の護衛の依頼、ちょっとした頼み事なんかも受けて、こなせるようになるかもしれないな。それぞれの村にもギルドの支部を作って連絡を取れるようにして……。



 うん、ちょっと真面目に考えてみよう。



 ということで、タツヤを含めみんなにギルドの説明をする。それは面白そうだという事になり、まずはゴブリンの街からギルドを作る事にする。

 魔族の村、狐人の村にも了承を得て、作っていく予定だ。

 僕らはまだまだ旅を続けるつもりのため、いく先々でも交渉してみるのも面白いかもしれない。

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