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ゴブリンとの死闘


「なんだよ、あれ………。」


 今までの巨ゴブもでかいと思ったが、1匹だけ明らかに大きさが違う。10m位あるか?勝てるのかあんなのに。しかも、あいつ一匹だけ相手してればいいってわけでもない。普通のゴブリンでは相手にならないだろうし。となると、やはり僕らがやるしかないが……。もうこれ以上増えないでくれよ。


「タツヤ、お前戦えるか?」


「いや、無理だ。普通のゴブリン相手でも勝てる気がしない。街のゴブリン達も戦う事はできるが、望みは薄そうだな。」


 まあ、そうだろうな。さて、どうする?


 …………。


 …………。


「タツヤ、この街を守る気はあるか?街を捨てるという選択肢もあるが……。ただ、あいつらを野放しにすることになる。いずれにせよ、被害は増えていくだろう。」


「もちろん、守りたい。ゴブリン達と作ってきた街だ。逃げるにしてもあてもないしな。できることはやりたいが、俺には力がない。」


「ゴブリン達の指揮はとれるか?細かくなくていい、大雑把でも大丈夫だ。」


「全員は無理かもしれないけど、従ってくれると思う。」


「よし……。それから、タツヤの能力は何度でも使えるのか?制約とかはあるのか?回数とかその職業にするための条件とか。」


「日に何回もはやった事がないから、何回できるかはわからない。ただ、一回やるごとにかなりの疲労感がでる。そう何度もできないと思う。条件としては、ゴブリンにも向き不向きがあって、向いてない職業にはできない。できるかどうかは、やっていかないとわからないというところだな。」


「試していかないとわからないということか。時間が惜しいな。とにかく、今から言うことを試して欲しい。まず、戦えるゴブリン達は、巨ゴブの相手をしてくれ。出来るだけ数を集めて、時間稼ぎをして欲しい。

それから、タツヤは、全体の把握と、ゴブリン達への指示。伝令、誘導、戦闘、救護。この辺りの指示を頼む。

並行してに、ゴブリン達に職業をつけていって欲しい。

職業は、勇者、戦士、魔法使い、僧侶。できるなら、武闘家も。ナイトでもモンクでも、他の職業でもいいが、戦闘に特化した職業がいい。できなければ、戦闘にに有利な能力が上がる職業で。あと、僕らにも人語の分かるゴブリンをつけてくれ。連絡を取る時に必要になると思う。」


「やること多いな……。職業って、建築家とかデザイナーとか、実際の職業しかつけてなかったな。その発想はなかった。問題は、ちゃんと職業としてつけることができるかってとこだな。今はやるしかないか……。分かった、やってみよう。」





「ボタンさんはどうする?戦える?ここも安全とは言い難いけど。」


「わたくしは戦えませんが、ついていきます。わたくしも無関係ではありませんし、皆様が戦ってるところをしっかりと目に焼き付けておきます。」


「ボタンは、妾が守るから安心するがよい。」


「お姉様……。ありがとうございます。」


「どこにいても安全とは言えないし、目の届く所にいてくれた方が安心か。ツバキさんお願い。」



 さて、どこから行くかだが………。

 ゴブリン達に時間を稼いでもらうといっても、長くは持たないだろう。一番デカイ巨ゴブは最期だな。今の戦力では、デカイ巨ゴブを先に相手にしていると、他の所に被害が増えてしまう。どの程度の強さかまったく予想もできないからだ。

 まずは、倒せる方を先に倒して行った方が、結果的に被害が少なくなるだろう。タツヤの方も時間が読めないし、本当に成功するかもわからない。

 結局は、いまできることを確実にやっていくしかないという事だ。






 まずは、一番近くで暴れている巨ゴブを目指す。確認できた巨ゴブは全部で5匹、今目指している所には2匹の巨ゴブがいる。さて、どこまでできるか……。


 2匹同時に相手するには分が悪すぎる。1匹ずつを相手に確実に仕留めていくしかない。この2匹は、狐人の村に出てきた巨ゴブと同等か、少し小さいようだ。元になるゴブリンで大きさや強さが変わるのだろうか。


「よし、僕から攻撃を仕掛けるから、続いてくれ。ツバキさんは、ボタンさんをお願い!!」


「「はい!!」」

「うむ。」

「わかった。」


 手強いとはいえ、今回はみんながいる。それに、一度戦ってるというのは大きい。まったく同じというわけではないが、戦い方に差がでてくる。


「おおぉぉぉぉ!!」


 わざと分かるように大声を出しながら、両手にダガーを持って飛び込む!!巨ゴブの顔をめがけてダガーを振りかぶる。すると、腕で顔を塞ぎ攻撃を防ごうとしてくる。

 そこは読み通りである。ダガーで斬りつけず、そのまま着地。やってくるであろう痛みがなかなかこないことに気づいた時にはもう遅い。大剣に持ち替え、無防備な腹に向かって思い切り薙ぎ払う。


「グゴガァ!!」


 腹から大量に出血し、大きな叫び声をあげる。堪らず腹を抑えるが、もちろんその隙を逃す訳はない。

 フィリアと、ロッテが続いて攻撃に入る。狙いは今度こそ顔である。フィリアが、ショートソードで顔を何度も斬りつけ離脱、ロッテが鎌となった棍を巨ゴブの首筋にかける。

 かなりのダメージを与えたようだが、首を落とすには至らない。

 そこへ大剣でダメ押しの一撃。

 いともあっさり、1匹目は事切れた。


 大声をあげれば、当然もう1匹もこちらに気づき襲いかかってくる。

 が、向かってくる場所が分かっているなら、罠を仕掛けることができる。

 地面には魔法陣が描かれている。それに気づかず、こちらに向かってくれば当然……。


 バシッ!!


 一瞬だけ魔法陣が光ると、巨ゴブの動きが止まる。バインド。相手を一瞬もしくはしばらく動けなくする魔術。僕らが1匹目を相手にしていた時に、アイリスが魔法陣を仕掛けていた。

 もちろん、硬いとはいえ、動けなくなった巨ゴブなど相手ではない。まさに瞬殺。


 だが、安心している暇などはない。今の段階ではまだ2匹、巨ゴブがいる。そして、一番デカイあいつも残っている。


 このまま、巨ゴブが増えなければいいのだが……。




 

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