表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/95

移動手段の確保


 ツバキさんの提案で、西の湖にブラックランナーを捕まえにやってきたのだが……。


「ほんとにいたな。黒い鳥。」


「いたであろう?」


ツバキさんは得意げな表情だ。


「初めて見ました。」


「あ、あの鳥の背中に乗るって事ですね。」


「うまくいくといいがの。」


 ダチョウとかそういう系なんだけど……。なんかに似てるんだよな。


 「ん、あれだ!!『最後の物語』に出てくるクエッて鳴く黄色い鳥!!」


「確かに、似とるの。野菜をあげると、アイテム預かってくれるかもしれんの。」


「流石にそこまではできないでしょ。」


 他のメンバーはよくわからないようだが。向こうのネタだからしょうがない。



「でも、どうすればいい?いっぱいいるにはいるけど、1人が行ったら他のランナー逃げ出すんじゃ?」


「確かにそうですね……。」


「ど、同時に乗らないといけないってことですね。」


「もしくは、群れから離れたランナーを狙うかじゃの。」


「それが良さそうだな。とりあえず、僕がいってみる。」


 鳥だけに。


 集団から離れたランナーに足音を立てずにそっと近づき……。よっと!!

 ん、これでいいのか?すんなりいき過ぎじゃないのか?

 ランナーは一瞬ビクッとしたが、ゆっくりとこっちを見る。しばし目が合い沈黙……。


「エエ〜〜!!」


 鳴き声クエじゃないんだな。似てるけど。暴れる様子もないし、素直に背中に乗せてくれている。これでいいの…かな。なんか、拍子抜けするけど。てか、どうやって動いてもらえばいいんだ?


「ゆっくり前に進んで。」


 いいながら、前方を軽く見る。すると、ゆっくりと進んでくれる。言葉を理解してる?でも野生だよな。てことは、イメージが伝わるって事か?

 試しに、今度は言葉を使わず、走らせてみる。……なるほど。どうやら、そういう事らしい。どういう能力なのか分からないが、イメージすると、ある程度それに従ってくれるらしい。


「よろしくな。」


「エエ〜〜!!」


 なんとも可愛いやつである。


「という事で、ランナーをゲットしてきたんだけど、次は誰がいく?」


「流石アキノさんですね。じゃあ、私が行ってきます。」


「了解、なんにもしてこないとは思うけど、気を付けて。」


「ありがとうございます。行ってきますね。」



 ………………。


 ………………。



「ただいま戻りました。」


「おかえりフィリア、早かったね。次はロッテ行ってくる?」


「は、はい。行ってきます。」



 ………………。



「た、ただ今戻りました。す、すごい賢いですね、ランナーって。」


「早っ!!何気に凄いよねロッテ。」


「い、いえ。ありがとうございます。」


「じゃあ、ワシの番かの。」


 ………………。


 ………………。


 ………………。


 ………………。


「ふう、なんとか成功したぞ。身体能力が高くないと苦労しそうじゃの。」


「残るは、ツバキさんのみ。がんばって下さいね。」


「わかっておる。では、行ってくるとしよう。」


 心配で、こっそり後をついてきたが、実際の所どうなんだろうな。身体能力はあまり高くなさそうだけど。

 …………案の定苦労してる。なんで正面から行くんだよ、あの人は。そんなの、警戒されて逃げられるに決まってるじゃないか。と、思いきや、ツバキさんに興味があるのか、ビックリこそしたが、逃げる事はなかった。じっとツバキさんを見ている。逃げはしないが、背中にもやすやすとは乗せてもらえなそうだ。

 無理だと思ったのか、ツバキさんは、木々の根元を手で掘り始める。しばらくはそれの繰り返し。何かを見つけたようで、それをランナーに差し出す……。

 すると、ランナーはそれを食べ始めた。


 餌付け?


 ランナーは餌をもらって気を許したのか、背中にツバキさんが乗ろうとすると、足を曲げて、乗りやすくしている。……どうやら、成功したようだ。


 てか、他のメンバーはどうやったか分からないけど、餌をあげて乗せてもらうってのが、1番の正攻法かもしれない。普通の人には、いきなり飛び乗るなんてのはできないしな。

 ツバキさんが気付く前に戻っておこう。そういうの気にしそうなタイプだからな。



「戻ったぞ。そなたらほどの身体能力はないが、問題なくランナーに乗る事ができた。妾にかかれば大した事ではないがな。」



「ツバキさんお疲れ。これで全員分のランナーが手に入った訳だ。これでゴブリンの住処に行く事ができる。」


 住処の規模と、ボタンさんがなぜさらわれたのか、魔石を持ってかれた事も含めて、またしても分からない事ばかりだ。結局、その場その場で臨機応変に考えていくしかないってことだな。


 

 

もう、12月も半ばですね。年末で皆さんも忙しいと思いますが、怪我や病気に気をつけて、今年を乗り切りましょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ