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魔法と魔術


「という事で、アイリスが手伝ってくれる事になりましたが、よかったですか?ガイゼルさん。とはいえ、事後報告になってしまいますが。」


「ええ、昔は昔。今はセリアを助ける事が優先です。屋敷は自由に使ってもらって構いません。」


「すまんの、しばらく厄介になる。」


「ロッテ、アイリスさんを部屋に案内して差し上げなさい。」


「は、はい。アイリス様こちらへ。」


「アイリスじゃ。」


「ア、アイリスこちらへ。」


「うむ。」


 僕も部屋に戻るか。



 そういや、アイリスとのリンクはどうなったんだ?でロッテとフィリアはツノを触ってバチッときた。アイリスの場合は?ツノはないよな?条件もわからないし、なんにも起こらないかもしれないけど。


 しばらくは、魔法の練習と、食料の調達も兼ねた戦闘だな。少しずつ強い魔物とも戦っていってレベルを上げていかないと。

 アイリスにセリアさんを一度見てもらうのもいいかもしれない。もしかしたらなにか分かるかもしれないし。みんな疲れてなければあとでお願いしてみるか。


 コンッコンッ!!


「はい。」


「ロッテです。お茶をお持ちしました。」


「どうぞ、空いてるよ。」


「失礼します。アキノさんに言われた通りにお茶を淹れてみたのですが、どうでしょうか?」


「いつも気がきくね、ロッテ、ありがとう。うん、美味しい。ほんと器用だね。」


「い、いえ。こんな事位しかできませんが。」


「いつもロッテは何かしようとしてくれようとしてるし、すごく助かってるよ。それと、前も言ったけど敬語もいいからね。その辺はお任せするけど。これからしばらく一緒に行動する事になるし、もし意見とか疑問とかあったら遠慮なく言ってくれていいからね。メイドとしては素晴らしいけど、仲間としてはもう少し近づいていきたいなと。」


「は、はい。わかりました。あ…うーん、敬語はすぐには抜けないかもしれないですね。」


「よくわかる。自分もそういうとこあるから。」


 本当によく動いてくれるよな。無理してなければいいんだけど。


「フィリアとアイリスは部屋に?」


「は、はい。それぞれお部屋で休まれてると思いますよ。」


「夕食後でもいいから、一度アイリスにセリアさんを見てもらおうかなと思うんだけど、どうかな?」


「わ、わかりました。お二人にはあとでお話ししてみます。」


「何か少しでもヒントになるようなものがないかなってね。」


「そうですね、アイリス様…アイリスなら何かわかるかもしれないですもんね。」


「うん、じゃあお願いしていいかな?あとでセリアさんの部屋の前に集合という事で。」


「はい、わかりました。では、あとで。」






「という事で、集まってもらったんだけど。アイリス、どう?」


「うむ、話はあらかた聞いたが、相当魔力が弱っとるな。依代を作って封印してしまえば魔力枯渇の心配はないだろうが、残念ながら、今のワシでは無理じゃのう。」


「やっぱり魔石が必要って事か。あ、でも魔石を使えば、アイリスの中の少女は助けられるんじゃ?」


「うむ、ワシも当然考えた事はある。じゃが、いくつかの理由により試せておらん。」


「いくつかの理由?」


「そうじゃ、まず今のワシでは魔石の所に辿り着けん。魔術も大して使えんしの。

それに、一気に魔力を取り戻したとして、この身体がどうなるかが検討もつかんのじゃ。このままかもしれないし、元の姿に戻るかもしれない。2人に分かれることができるのか、とかの。じゃからできる事なら少しずつ魔力を回復させながら色々試していきたいんじゃ。」


「なるほどね。それはもっともだ。そういえば、魔力を吸い取る魔術が使えるなら、魔力を与える魔術は使えないの?」


「それができればお母様もよくなるかもしれないですね!」


「確かに、それができれば今の状況を打破できるかもしれんの。じゃが、まだ完成しておらん。そもそも、試す相手がいなかったからの。」


「じゃあ、僕が実験台になるってのは?魔力を浴びても問題ないんだよね?」


「ふむ、おぬしがいいというならこちらも願ったりかなったりじゃ。おぬしらがそういう状態にあるとも言えるからの。色々と試させてもらおう。フィリアと、ロッテはどうじゃ?」


「お母様の助けにもなるかもしれないし大丈夫ですよ。」


「わ、私も大丈夫です。」


「んー、じゃあ、実験台になるのはいいけど、ロッテとフィリアには危険のない範囲でやってもらえるかな?」


「もちろん、当然じゃよ。」


 もし、これで魔力供給ができるようになれば、セリアさんの目は覚めるかもしれない。

 だが、すぐには出来ないかもしれないし、魔石は必要になる前提で進めてった方がいいだろうな。

 それにしても、セリアさんほんとに寝てる様にしか見えない。そして凄く美人だ。いや、そこはいいんだけど。


「コ、コホンッ!」


 おっと、ロッテの咳払いが。どうやら見過ぎという事らしい。まあ、確かに寝ている人をジッと見るのも良くないな。ロッテに視線で返す。


「とりあえず、明日からその辺も含めて色々試していこうか?戦いの訓練も兼ねて食材集めに行くけど、アイリスはどうする?」


「そうじゃな……。ついていこうかの。まあ、この辺りでやられるようなヘマはせんよ。」


「じゃ、明日はまず朝食のあとに魔法、魔術の話を聞いて、実践に活かせそうであれば練習していくと。そんな感じでいこうか。」


「「はい。」」

「うむ。」






「で、じゃ。人間は魔力を使えない代わりに、魔法陣や、精霊、媒体となるアイテムを使用して魔術を使う。ただし、それぞれただ呪文を唱えただけでは魔術は発動しない。それぞれ適正というものもある。例えば、精霊魔術であれば精霊に気に入られなければならん。

まあ、これは今は無理じゃから置いておこうかの。ワシは魔法陣を使う魔術を使う。じゃから、教えるとしたらこれじゃの。

魔術を使うときは基本的に、マインド力、精神力を使う。まあ、簡単に言えば、イメージ力とMPってやつじゃの。

使いすぎれば、脳と精神がついていかず、ぶっ倒れる。魔術も発動しないか暴発する。

じゃから、自分の能力を把握しておく事が大事じゃ。」


「ふむふむ、なるほど。MPはわかりやすいな。アイリス先生続きをお願いします。」


「うむ、魔術を使うのに人間だけのエネルギーでは大きな力が出せない。じゃから他の物を使うという事じゃな。魔法陣であれば、それに対応したエネルギーを空間から集めて発動させる事ができる。じゃから、その場にエネルギーが不足していては、これもまた発動しない。その見極めが難しいところじゃ。

じゃが、一度魔法陣を描き、設定をしてしまえば、その魔法陣はエネルギーを満たしておれば何度も使う事ができる。そこは便利なところじゃの。」


「なるほど、使いこなせれば、かなり便利という事だな。魔法陣を覚えたり、色々大変そうだ。魔法の方はどうなの?」


「ワシは自分で使えるわけではないからわかる範囲でいえば、魔力を消費して魔法を発動するということじゃな。人間とは違い、アイテムなどは必要としない。人間は計算で魔術を使うが、魔族は感覚的に使う感じじゃな。魔族にも得意不得意があるみたいじゃがの。そこの2人はどうなんじゃ?魔法を使う時はどうしておる?」


「私は、回復魔法が得意なんですが……そうですね、怪我とかを治すって考えるよりは、元の状態に戻すって事を意識してますね。それから、注意しないといけないのは、魔力はイコール生命力でもあるので、使いすぎれば死んでしまいます。」


「わ、私は風の魔法が得意ですけど、身体強化も少し使えます。どちらもイメージすると自然に使える感じですね。」


「うーん、なるほど。魔術は色々な計算とアイテムや魔法陣が必要。魔法は、イメージすると自然に使えるって感じか。自然ってのは多分、歩くとか息を吸うみたいな感じで、身体が覚えてるんだろうな。

魔力があるなら、イメージすればできるようになるのか?得意不得意とかも全くわからんけど。」


 という事で、まあ、魔術はしばらく勉強するしかないな。

 魔法も練習してみるしかないか。


「そういや、アイリス。武器ってどうする?魔術が使えるっていっても、武器はあった方がいいんじゃない?いくつか武器も残ってるし。」


「ふむ、確かに何かあった方がいいの。あとで見せてもらおうかの。」




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