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異世界に召喚されたので、ドラゴンになる夢を追います  作者: グランディア
すべては金っ!金から始まるっ!
5/21

お店開店準備

建築開始から4ヵ月、だんだん骨組みが完成して、家っぽい形になってきた、土台である石タイルの厨房エリアに、コンクリと似たセメント物質で固められたエリアは小売りエリア。広さは7坪ほど、本来この立地で、建てるとなれば土地だけで100万ゴールドくらいらしいが俺は、王国からの報酬で立ててもらってるので、土地の費用は一切かかってない、おまけに建築費も王国持ちという太っ腹。まぁそれだけ強い(?)連中をぶっ倒したって事だ。


俺がどんどん進む建築を見て「いよいよかぁ、さてと、俺は従業員の確保をしなければ!」


主に調理担当と、売り場担当の確保である。

張り切っていて、元気があってやる気がある人材が欲しい所だ。


俺が街中を歩いていると、誰かが話しかけてきた

「や、やっと見つけた……ハァハァ……」

俺は振り返ると俺がとっ捕まえた狼の獣人野郎だ

間合いをとって身構えると狼獣人から敵意は感じない


狼獣人は両膝を地面につく、油断させる何かの準備か……?

警戒していると

大声で「弟子にしてください!!」


「っは!?」緊張が一気に解けて、思わず間抜けな声が出てしまう。

狼獣人は必死になって叫ぶ

「俺は昔から強さを求めて黒服団に入りました!すべては復讐のためだけに!ですが、タクト様は凄まじく強く、あの強力な殺気に惚れて参りました!!」


周りの目線が一気に集中する。俺が慌てて口を塞いで路地裏に駆け込むと

「お前、あんな所で大声でそんな風に叫ぶな、それとどうやって逃げ出したんだよ!」


狼獣人は当たり前の事を言うように「檻をピックして、開けて逃げました」

俺は頭を抱えて城へと指差しして「牢へ戻れ」

「嫌です」

すぐに返答した狼に俺は呆れて「連れ出すぞ?」


狼の顔は最初会った時とは違い、まるで生まれて生後5か月のハスキーみたいな顔で

俺をじっと見つめてくる


やめろその顔、めっちゃくそ可愛いじゃねぇか


俺は溜息を吐いて「王様に掛け合ってやる……」

狼は喜んだ瞬間、俺は言葉を付け加える

「ただし!!俺はお前に技を教える気も無いことは覚えておけよ!お前がついてくるだけだ!」

狼は喜んで「ありがとうございます!タクト師匠!」

だから師匠やめろっての、


そういえば、従業員不足だったな、食わせてやる代わりに、タダ働きを……いやダメだな

社畜経験者にはそんな辛い事させられねぇ。


俺は重い溜息を吐いて「名前は?」

「ロウウェンです!よろしくお願いします!師匠!」


まぁあれほど武器の扱いも上手ければ、すぐに仕事も覚えるだろう。


俺はとりあえず従業員探しは中断して城へと向かい国王に謁見して相談する


------


「って訳で、こいつがストーカーする気満々なので身柄を私に譲ってほしいのです」


国王は重い溜息を吐いて頭を抱えて

「罪人を外に出すのは本来タブーなのだよ」


俺は笑顔で了解して「そうゆうことだ、掛け合ったが駄目だそうだ、ロウウェンじゃあまたな!」

ロウウェンは自信満々で「またピックして会いに行きます!!」

コイツあの監獄から抜け出した実力となると、こいつまた絶対逃げ出して来るぞ。


姫が後ろから「いいんじゃない?罪人を厚生させられる人だって最近内部から、タクトの名前が引っ張りダコなのよ〜」


国王が焦って「これ!アルミリア!!」


ナイス、姫様。

って、なんで俺はナイスと思っているんだ、クソッタレ。


国王は悩んだ挙句「わかった、タクト、このロウウェンを厚生するという目的の元、ロウウェンは監視つきの生活下という名目で解放する」


俺は眉をピクピクさせて、頭を下げて「ありがとうございます、国王様」

ロウウェンも深々とお辞儀する


------


さてロウウェンも解放した事だし、宿屋に待たせているリリアの元に戻って紹介しないとな


リリアがエェー…という顔でロウウェンを見ている

「こいつシルバーファングでしょ?いいのこんな凶暴な奴を横に置いといて」

俺が頷いて辛そうな顔で「こいつがストーカーしてるくる気満々なんだもん、側に置いとくしか対症療法ねぇよ……」


リリアも俺の表情を見るや、心境が理解すると苦笑いして「気の毒だわね……」


俺は顔をあげて真面目に「それよりもリリア、従業員を雇いたいんだが、どうすれば雇える?」


ロウウェンが思い出して「あぁ〜それなら、奴--」

リリアがロウウェンの口を手でふさいで「それなら、労働者の掲示板へ行くといいわ、働く人を募集したりできるわ」


リリアはやっぱり有能だ、ロウウェンが言おうとした事は何となく分かったが、募集掲示板だな


俺達は募集掲示板へと向かうと様々な若い人達が掲示板を真剣に見つめている。

こうして見ると就活時代を思い出す、あの時は格闘技のセンスの凄さから軍に入ろうか迷っていたが、休みが無いのが原因で辞めた。ブラック企業の上手い手に引っかかり結局休みも無くなったが。


俺が人材の一人一人に声をかけようと迷っていると、宿屋の詐欺ババアの件で、半奴隷扱いされていた

赤髪の女の子が募集掲示板を見ている。


俺が声をかけると「っあ!タクトさん!どうも、あの時は助けていただいて感謝してます」

俺は手を振り「そんな!助けただなんて、あのクソババアが引っかかって来て、それをひねり潰しただけですよ!」

赤髪の子に恐る恐る俺が聞く

「ねぇ、働き口に迷っているなら、今度、飲食と小売の両立したお店のやろうと思ってるんだけど、どうかな?」


赤髪の女の子は好感触で「本当ですか!?是非ともお願いします!」


俺の印象からか、女の子は雇用に一発承諾。


俺がリリアに聞く「なぁ15歳くらいの女の子雇っても問題無いよな?」

リリアは頷いて「タクトがどうゆう環境で育ったか分からないけど、普通15歳過ぎれば、立派な成人よ」

サンキューリリア、心の中でそう言うと、俺は女の子を雇用した、

そうすると、俺の知名度からか、ほかの若い人達も「タクトさん!僕も雇ってください!」

「私も!計算は得意ですよ!」

「いやいや僕は調理自慢です!」


どんどん迫ってきて、結局、目標の人数の俺含め6人は、募集を出す前に集まった。


まず赤髪の女の子の名前はテトラ、得意分野は母親の手伝いだっただけあって、料理スキルが高い、だが奴隷期間が長かったことから若干のコミュニケーション能力が不足気味。


それとテトラの乗りで、乗ってきた若い紺色こんいろの髪が特徴のイケメン、名前はガウ、スキルは何でも屋なタイプで教えれば何でもそつなくできる感じだ、こいつの立ち位置は重要そうだ。

欠点と言えば、女癖が悪く、一時間足らずでリリナにセクハラしていた。

もちろん厳重注意で社内の女の子には手を出さなくなったが、問題を持ち込む不安がある。


そして最後に募集してきた、比較的20歳と俺と近い年齢の女性のアステア、黒髪のストレートのおさげと日本人っぽい独特の美人さを備え、金銭管理が恐ろしく早い、経理として機能させるには充分な能力

だが体力面に問題があり、立ち作業などの厨房は無理そうだ、主に小売専門として働いてもらう予定。


リリアは厨房の仕込み担当、醤油や味噌を大量生産してもらう。

生産が終われば、厨房へと回ってもらう厨房メイン担当。


そしてロウウェンだが・・・

何においても使えなく、警備担当として考えた、電撃をまとう毛は犯人の無傷での無力化が期待できる・・・本当その程度なのだ、黒服団という犯罪者集団で育ったので、料理も掃除も何もできない、教えても上手くこなせるには時間がかかる、本当に戦闘専門屋だ。狼という事なので営業妨害する(やからから劇物を感知したり、毒物を察知するのにも使えるが安全面の強化だけで対して役にたたなさそうだ。


俺は、建築できるまでの間、給料を払う代わりに教育を施す事にした。

働き始めてすぐに戦力として比較的早く発揮するし、研修期間が十分ある事から仕事を初めてからも困惑する事が少なくどんどんスキルを伸ばしてくれる。

もちろんスキルが伸ばしたのを証明できれば給料も上がるという話をして、モチベーションを上げていく、俺はブラック企業に勤めていた事で、こういったモチベーションが下がり続ける事も、その辛さや、仕事に対する嫌悪感も人一倍強い、だからこそ皆が「気持ちよく働いた!!その分お金がもらえる!もっと頑張る!」この仕組みに期待していた。


宿屋の部屋を借りて、毎日研修会を開く、金貨もみるみる減っていくが予定では、なんとか足りるはず。


俺は味噌と醤油、この店最大の武器となる調味料について講習を始める。皆が確実に覚えて、作り方をマスターすれば、時給額が上がるという事から皆真剣だ、1名除いてだが・・・


ロウウェンは強くなる事しか頭にないため、お金のために働くという概念は無いようだ、そのため面倒だが、報酬を給料ではなく稽古をつけるという事で報酬を出すので、

ロウウェンも必死に勉強して勉強嫌いを解決。


そして日は重なり、皆がレシピにある物ほとんどをマスターし、小売りで売る物を作る事も覚え

全員が立派な戦力として出来上がる頃にお店が初オープンを迎える


店名は・・・「和風の店、フジヤマ」

氏名:ロウウェン

性別:男

種族:獣人:ウルフ族

年齢:20歳

武器:ダガー、アンカーフック、その他


詳細:タクトの本気を見た唯一の人物。それ以降タクトの力に惹かれて、タクトから学ぶためにタクトに寄り添う、過去に何かの因縁があるらしく、復讐・・すると言った、果たしてそれはどんな奴なのか・・・


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