ギルド再び
今日もいつも通り賑わっている王都のとあるギルドに一人のマントの男、アレクシスが入ったが、よくあることなので誰も気にしない。
冒険者ギルドに依頼の報酬を貰いにきたアレクシスは、そのまま一番近くの受付へ向かおうとして、あることに気づく。
「お久しぶりですね」
「ああ、"あの時"の冒険者ね。お久しぶり。」
そう、最初に入った冒険者ギルドにいた受付嬢だった。
「なんで王都にいるんだい?」
「そうね。よく言えば昇格?
悪く言えば人が多い大変な場所に回されたってところかしら」
「大変だね。ところで、、
「おいこらこのマント!長々と話してないでさっさとどけ!
田舎者がまったくレイヤーさんを落とそうなんて100年早い」
またか!
今度は鶏冠のような髪形の大柄の男がいちゃもんをつけてきた。
この受付嬢はホントに人気だな。
「では、他の受付をお使いください。」
「なに!?俺はAAランクの冒険者だぞ?」
丁重にお断りした筈なんだけどかえっておこらせてしまったようだ。
俺も少しスキンどもを思い出してイラついてきたぞ。
「で?」
俺は必殺技どある、小学生の喧嘩でよく使う絶対に負けない言葉を使った。
効果抜群、鶏冠はキレた
「身体強化、そして重拳!」
鶏冠は身体強化をして本気で体術を打ってきた。
それにたいしてアレクシスは即座にミスリルの槍を構築し、見事にそれを防いだ。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
鶏冠の拳が先にこわれ、呻いた。
「ミスリルか!!!? くそーいてー。」
泣きながら泣いていた。
「あんた何者だ。!」
「こういうものだ」
そういってアレクシスは虹色のカードを鶏冠に見せた。
その瞬間の受付嬢、レイヤーはとても驚いていた。
アレクシスはその驚いた顔も新鮮だなぁと思った。