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チート×チート=  作者: 7676
12/23

虹色のカード

「それにしてもアレクシス様はお強いですね。」

「ええ、誠に。あのバウンドロックを瞬殺とは」

しばらくその場で唖然としていた一行であったが、とどまる理由もなかったので、王都へ向かっていた。


「いえ、そうでもありませんよ。」

アレクシスは周りの皆が大袈裟に見ていると思って、適当に流して答えた。


それを聞いて一人の兵士が目を輝かせながら近づいてくる。


「なっ、なんだ。」

少し引きぎみでこたえる。


「いえ。実は僕、兵士をやりながら冒険者をやってまして、そっその、Aランクが夢なんです。」

言いにくそうにそれでいて、決意を感じさせるような声でいった。


「そうか、」

ポツリと呟いたようにかえす。

アレクシスに、努力を積み重ねている者に励ましのことばはかけられなかった。


「それで、その、ギルドカードを見せてくれませんか?一度でいいからAより上のギルドカードを見てみたいんです❗」

なんとか振り絞って発したその言葉に、アレクシスは眉を寄せた。


俺はまだランクひくいよなー。?

多分、まあいいか。


「ああ。いいよ。」

そういって取り出したカードは虹色に輝くカードになっていた。


そこには、exランク  アレクシス

とかいてあった。

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