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魔法少女マジカルゼンザイ+  作者: はんみょう
アリゲイター編
3/12

こだいしゅ

時系列順にはなっていません、何話から見ても大丈夫です。

各話が短いので好きに読んでください。

 風呂屋敷ふろやしきカナエは中学一年生だ、授業中彼女はいつも以上の集中力であたりを警戒している。

 自分の鞄の中身が誰かに知れてはいけない、特に先生にこれがバレてしまっては言い訳のしようがない、自分の正体が知られてしまう、そうカナエは魔法少女だった!

 

 放課後、カナエはホームルームが終わるとすぐに隣りのクラスのアズサに合いに。

「アズサちゃん帰ろ!すぐに!」

「うん、いいけどどうしたの?そんなに慌てて…」

 準備を終え帰路につく、二人で商店街に向かう、遊びに行くのではない。

 二人の両親は商店街で店を構えてるのだ、自宅と商店は一緒になっている。

「今日のカナエちゃん変だよ…、それに鞄が異様に膨らんでない?」

「そそそ、そんなことないよアハハハ…」滝のような汗ッ!

 そこに一匹の小型犬が、アズサの横を併走しながら人間の言葉を発する。

「大丈夫だカナエ、今日からアズサも魔法少女になった、隠す必要はないよ」

「えっ!喋った…、あなた妖精マスコットなの?」

「そう、なんか今朝から付いてこられちゃって…、ていうかカナエちゃんも魔法少女!?」

 カナエは申し訳なさそうに隠してゴメンと短く弁明すると、鞄の中身を開放する。

 鞄の中身はバサッ、バサッと大きく二回羽ばたき、カナエが被っている学校指定の帽子上に静かに着地した。そう彼は妖精マスコット、モデルは始祖鳥である。


 始祖鳥とは、現在発見されている最古の鳥類でジュラ紀に生息していた。

 ちょうど恐竜と鳥類の中間に位置するような存在とされている、体長は50cmほどでそれほど大きくはないが何故か一般的には巨大な怪鳥として認識されていることが多い、しかし今だ多くの謎は解明されていないのだ、そしてこの妖精マスコットの存在は魔法王国がジュラ紀より存在していることを示唆していた。

 

「ワタクシ、名は佐清すけきよと申します、お見知りおきを」

 と自己紹介、首の角度をあちこち変える鳥類独特の動き、この存在感と羽毛の色彩、おぉどうだろう、失われた太古の息吹が今現在に蘇った瞬間だった。

「ふーん、ちょっと恐いね…」

「失礼な!ワタクシはそちらの芝太郎より先輩、つまり目上の存在です、魔法少女とはいえ少しはあなたも気を使うべきでは…」

「佐清、その辺にして、これからどうするか会議するんでしょ?」

「そうでした、それではまずは人目に付かないところへ…」


 奇妙な4人組は空き地へと歩を進めた。

 そう10年前のことだ。

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