凍ったウサギ。
お店につくと、テーブルに酒瓶が転がりまくってるテーブルをみつけた
「はぁ…バカウサギ」
トコトコとそのテーブルに向かう龍鬼。
バカウサギと呼ばれた人物の耳元である呪文をつぶやく。
「変化。」
変化。それは術者の思うとうりに変化させることができる。
バカウサギはこの呪文により毎回ウサギに変えられ一週間、ニンジンだけで過ごすという罰がある。
「う、うわあああああ、兎はやだッ」
「バカが、呪文は唱えてない。言っただけだ」
頭に転がった酒瓶を乗せると上目づかいでみあげてくる。
「あ、龍鬼おかえり」
にっこりと笑う。
「金はあるんだろうね。」
「あるよあるよ」
そういって出したのは金貨2枚
「葵、会計たのむわ」
佐紀をソファーに寝かせている葵にいうと伝票を指さす
「アレにかいてる」
龍鬼はそれを見て溜息。
「バカウサギ。 金貨5枚と銀貨9枚」
「…お兄様。」
きらっきらとした目で見上げる。
「払わない」
「そこをなんとか」
「やだ」
とことこと葵がにっこり顔で歩いてくる。
「は ら え 」
「あぁ、葵 コイツ足りない分は体で払ういってるからコキ使いまくっていいから。」
「え、龍鬼?」
ウサギ、耳をピンと立たせている。
「じゃなーなー。」
そのまま龍鬼は手を振って外へでていった。
そして次の日。
気持ちいい朝をむかえているはずだった龍鬼。
宿で目覚めた龍鬼は天井に張り付いている獣をみて悲鳴をあげかけた。
「う、うあああああああああああああああ」
右手を獣に向ける
「ちょっまって」
「凍れっ」
カチーンッ ポト
凍った獣が天井から落ちてくるとその獣は…
「うさ…ぎ?」
龍鬼は氷を持ち上げて洗面台にお湯を張ってその獣を落とす
徐々に溶け出して獣は長い耳を伸ばしてどこからか、手ぬぐいを出してあったまっている
「やっぱお前か」
「あぁ、いい湯だ…」
「支払は終わったのか?」
兎は洗面台から飛び降りると白い煙を出しながら人型に戻る。
「終わった、ちょっと寝ずに狩りに出かけたから。 アユ少しもってきたから塩焼きにしてたべよう?」
そういってどこからかアユを4匹とりだす
「キッチンつかえ、つかお前それ生だよな生きてるよな」
「ん?。生きてるよ」
ピチピチピチ
あー…部屋が水浸しになるよなー。 凍らせておkですかねー
「…掃除します」
「あたりまえ、というかおなかすいた」
龍鬼は背伸びするとイスに座った
「了解、さっさと作るよ」