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起きた先は
パチパチ…
何かが弾ける音がする。
それと何かが焼けるいい匂い。
「お、焼けたな」
低い声がそういっている。
目をうっすらとあけると明るい星空が見えた
「きれいな夜空、あの世界にはなかった」
そうすると顔の前にコップが出される
「起きたならおきてコレのめよ」
むくっと起き上がる。
目の前にはぼろい布をまとった男がコップらしいものをこっちにむけていた
「あったかい山羊乳だ。栄養あるぞ?」
「…ありがとう」
うけとってコップを見つめる。
「クスッ、毒なんてはいってないよ。 つーかお前なんで川なんかにいたんだ?」
佐紀は自殺を図ったことを隠したまま言った
「そうか、川に流されて…、これ食ったら町にもどるんだけど、君もくるかい?」
そういってたき火のそばで焼いていた魚を渡してくる
「頂きます、そういえばあなたの名前は?」
「あぁ、俺も君の名前しらなかった。 俺の名は菜風 龍鬼 見ての通り冒険者さ」
「私は佐紀…。よろしくお願いします。菜風さん」
「おう」