第九話 失われたモノ
アリー「…イザベルが…死んだ…」
アリー「…また…止められなかった…!!」
ドンッ
アリー「…なんで私は…いっつもいっつも…仲間を守れないの…!!!」
アリー「アナベルも…!!スベラルも…!!誰も…守れなかった…!!」
ポロポロッ
アリー「…どうして…守れないの…!!」
アリー「私は…そんなに…そんなに弱いの…!!」
アリー「…くっ!!」
アリー「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
その日、レインは思い出した
この世界に救いなんてものはない
この世は地獄になったんじゃない
この世界は元から、地獄だったと
レイン「…あぁ…あぁぁぁ…!!」
バチ…バチバチ…
ライズ「…っ!?」
アリー「…レイン…ダメ…」
スベラル「…レイン…踏みとどまって」
レイン「…俺は…例え世界を踏み鳴らそうと…世界を敵に回そうと…」
レイン「…仇を取るために…進み続ける…」
カイル「…何をしようとしているんだ、レイン」
レイン「…何かを犠牲にした時…人間は覚醒する…」
レイン「…あの夜教えてくれたよな…イザベル…」
カイル「やめろ!レイン!!」
レイン「…俺は進み続ける…敵を駆逐するまで…」
誰かが進撃しなければ、勝ちは逃げ
誰かが進撃すれば、名誉は逃げる
人類の勝利か
人情か
取るのはどちらか分からない
それでも言えるのは
もうレインを止められる者はいない
ライズ「だめ!!レイン!!!」
キィィィィィィィン
ドォォォォォォォン
ライズ「だめ!!!」
─ウォォォォォォ!!!!!
フレイズ族1「っ!?」
アリー「…嘘…前のが…覚醒じゃなかったの…?」
─ガァァァァァ!!!!
ドチャッ
フレイズ族14「いやっ…嘘…やめ…!!」
グチャァ
フレイズ族4「いやっ!!やめて!!ごめんなさい!!謝る!!なんでもする!!だから!!やめっ!!」
グチャァ
─もっとだ…もっと…殺す…もっと殺す…
ライズ「レイン!!やめなさい!!貴方まで殺戮者の汚面を被るつもり!?」
ロッド「無駄だ!!ライズ!!」
ライズ「どうして!!」
ロッド「見ろ!!耳がない!!つまり何を言っても無駄なんだ!!」
ライズ「…そんな…」
スベラル「…うなじから引きずり出すしか…!」
カイル「…無駄だ」
カイル「奴のうなじは今、完全な結晶でおおわれている…」
カイル「…その強度は、ダイアモンドの数千万倍と言われている…」
ルイス「ちっ!くそが!!」
─殺す…殺す…!!
ライズ「…レイン…」
ガシャァン
フレイズ族6「いやっ…!!いやぁ…!!」
グチャッ
フレイズ族23「いやぁぁぁぁぁ…!!!死にたくない…!!死にたく…!!』
ブチィ
フレイズ族2「いやっ!!いやぁ!!!!」
フレイズ族5「いやぁぁぁぁぁ!!!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
ドォォォォォォォン
─ウォォォォォォ!!!!!
ライズ「…」
ロッド「…ライズ…?」
ガキン
シュゥゥゥ…
ロッド「ライズ!!やめろ!!」
ライズ(…レイン…教えてくれたよね…あの日の夜…)
──
レイン「…なあライズ」
ライズ「ん~?どうしたのぉ?」
レイン「この世界は広いんだ」
ライズ「そうなの?」
レイン「あぁ、おっきな森に、湖、それに海、他の街」
レイン「全部すっげんだ!!」
ライズ「…ふふ、そんなにはしゃいじゃって」
ライズ「まだ見たこともないくせに~」
レイン「だから楽しみなんだよ!」
ライズ「…そうね、じゃあ…」
ライズ「…また今度、見に行きましょ」
ライズ「この長い長い、戦いが終わったらね」
──
ライズ(…一緒に見るって…外の世界を…一緒に…)
ライズ(…約束を破るつもり…?そんなの許さないから…!)
シュゥゥゥ…
ライズ「…ねえレイン…そこにいるんでしょ…」
ライズ「聞こえなくてもいい、これだけは言わせて」
ライズ「…約束したでしょう?一緒に、外の世界を見に行くって」
─っ!
ライズ「…あの約束…忘れてないから…」
ポロッ
ライズ「…お願いだから…戻ってきて…!!レイン…!!」
ライズ「…約束破るつもりなの…!?そんなの…あんまりだよ…!!」
ライズ「…私たちで…見に行こうよ…レイン…」
シュゥゥゥ…
ギュッ
ライズ「…レイン…」
レイン「…」
ライズ「…貴方なら…帰ってこれると思った…」
─…おかえりなさい
次回 本格的な開戦




