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平凡な王太子、チート令嬢を妻に迎えて乱世も楽勝です  作者: モモ
第1部 最終章

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ランベル川渡河戦(上)

 ナーロッパ歴1056年12月17日9時、フリーランス王国軍はトラーヴェの抑えとしてメイツ侯が指揮を執る4千の軍勢を残し、フリーランス王国軍主力は南下を開始した。その兵力は約1万1千。

 一方オルベアに布陣していたリューベック主力軍も同時刻に北上を開始しフリーランス王国軍の先鋒とリューベック王国軍の先鋒が対峙したのはナーロッパ歴1056年12月19日午前10時頃であった。

 戦力としてはフリーランス軍の先鋒はチンコダ将軍指揮下の3千、リューベック軍の先鋒はレッフラー将軍指揮下の2千である。リューベック軍とフリーランス軍の先鋒はランベル川を挟んで対峙。ランベル川は平均的な青年が膝の上ぐらいに浸かる川の深さであり、両軍の先鋒主力隊は馬車3台分ぐらいの幅がある橋で睨み合うと言う状況であった。

 両軍は川を挟んで矢の撃ち合いに徹し、時は1時間程過ぎようとしていた。


 ☆☆☆☆☆☆☆

 フリーランス軍先鋒本営


「まずいな。このまま睨み合いが続くと膠着状態に陥ってしまう」

 とフリーランス軍の先鋒指揮官チンコダ将軍は口にする。

 このまま、両軍の後続部隊が順次に到着していった場合川を挟んで持久戦となり、フリーランス軍の作戦であるリューベック本軍の早期撃滅は困難となる。

 流石に対岸に敵主力軍が展開している状況で渡河戦をしかけ、主力軍を殲滅するのは戦史上前例はありはするのだが、軍事的に言えばかなり難しい事には変わりないし、成功したとしても戦力と時をかなり費やす事となる。

 フリーランス軍はリューベック本軍を早期撃破と言う各個撃破戦法を採用した以上、ここで時間を稼がれるとフリーランス軍の作戦の根幹が崩れていく事になる。

 フリーランス軍先鋒からすればそれなりの犠牲が出たとしても、リューベック軍が防備を整える前にランベル川を突破したいと言うのが本音である。

「東方の蛮族(旧フラリン属国群から見たリューベックの蔑称)どもはここで戦線を維持し、リュゼックの別動隊をもって、トラーヴェ攻囲軍の殲滅を狙っているのでしょうな」

 と参謀将校が口にし、チンコダ将軍も「そうだろうな」と同意する。


「将軍閣下。意見具申させていただいても宜しいでしょうか?」

 と別の参謀将校が口にするとチンコダ将軍は「許す。述べてみよ」と告げる。


「見た所こちらの方が敵より兵力は優勢です。ここは別動隊を編成して揺さぶりをかけてみてはいかがでしょうか?」


「具体的な案はあるのか?」


「はっ。西と東に2個中隊規模の部隊を進ませ、そこから敵軍の様子を見て軍を動かしてはいかがでしょう?大きな動きを見せれば力圧しで突破すれば宜しいですし、別動隊を無視するのであれば渡河するための橋頭保の確保が出来ます。」


「なる程、悪くはない。試してみる価値はありそうだな。」

 チンコダ将軍はこのまま手をこまねいているよりはマシと判断し、その案を採用したのである。しかし、それによりフリーランス軍先鋒は大きな傷を受ける事となる。




 ☆☆☆☆☆

 20分後

 リューベック軍先鋒本営


 リューベック軍先鋒の指揮を執るレッフラー将軍はため息をつきながら

「さて、どうしたものか……」

 と呟く。

 リューベック軍の作戦方針としてランベル川の防衛線は放棄する事は決まっている。

 しかし、一方で防衛線の放棄はリューベック軍が追い詰められてしかたなく撤退したように見せかけろ、その過程でフリーランス軍の戦力が削れればなお良いと言う難題もオマケについていた。


「将軍閣下」

 伝令将校の一人がレッフラー将軍の陣幕に入ってくる。

「フリーランス軍に動きあり。」


「どのように動いた?」

 レッフラー将軍が尋ねると伝令将校は

「はっ。西と東にそれぞれ500名程度の部隊を進めております。」

 と答える。

「揺さぶりをかけるつもりでしょうか?」

 とレッフラー将軍の幕僚が口にしレッフラー将軍は

「そうだろうな。しかし、我らにとっても悪くない」

 と答えた後、直ぐに

「オレンボー辺境伯軍は既にブルマン森への布陣は終えたはずだったな」

 と部下に確認する。

「はい。そのように伝令が来ております。」


「よし、ではこちらも2個中隊ずつ東西に差し向け、敵別動隊に対応させろ。作戦通り残りの部隊は適度に応戦しつつブルマンまで後退する。」







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