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脳汁どっぱん【WEB】

作者: 雨澤 穀稼

挿絵(By みてみん)

デザインワークス:アホリアSS様


   脳汁どっぱん


ドーパミン どっぱん

ドーパミン どっぱん

ドーパミン どっぱん

ドーパミン どっぱん

ドーパミン どっぱん

ドーパミン どっぱん

どっぱん どっぱん どっぱん

どっぱん どっぱん どっぱん

脳筋 脳汁

どっぱん どっぱん どっぱあ~あん


セロトニン どっぱん

セロトニン どっぱん

セロトニン どっぱん

セロトニン どっぱん

セロトニン どっぱん

セロトニン どっぱん

どっぱん どっぱん どっぱん

どっぱん どっぱん どっぱん

脳筋 脳筋 脳汁

どっぱん どっぱん どっぱあ~あん


キシトシン どっぱん

キシトシン どっぱん

キシトシン どっぱん

キシトシン どっぱん

キシトシン どっぱん

キシトシン どっぱん

どっぱん どっぱん どっぱん

脳汁 脳汁

どっぱん どっぱん どっぱあ~あん


転んだ……転田(ころんだ)コロンの頭の中

幸せさんだいホルモンの歌が何故か渦巻き流れていました。


   転田(ころんだ)コロン転んだ


 深夜2:22。

 わたしは魘されていました。

 毎晩毎晩同じ夢を見るんです。

 ぐっしょりとわたしの人形に濡れた、お洒落(され)なお布団とお洒落(され)なパジャマ。

 チッ……見上げるエアコンが止まっていやがる。

 すかさず枕元のエアコンのリモコン取り。

 ピッ!

 再び眠りにつくわたし……。

 ああああああ! ドテン!

 痛たたた……。

 半身起き上がるわたし。

 見上げるそこに長く長く続くコンクリの階段と、その先に青空が広がり雲が静かに流れてた。

 ぱっと目が醒めると4:44。

 お洒落(され)な布団と、お洒落(され)なパジャマがぐっしょりと濡れている。

 また、エアコンのやつが止まっていやがる。

 チッ……タイマーかけたっけ?

 ピッ!

 また眠りにつくわたし……。

 ああああああ! ドテン!

 痛たたた……。

 半身起き上がるわたし。

 見上げるそこに長く長く続くコンクリの階段と、その先に青空が広がり雲が静かに流れてた。

 もしかして、階段落ち……。

 ピピピピピッ! ピピピピピッ!

 もう壱月(ひとつき)になるだろうか、この夢を見るようになってから……。

 何なんだろうと思いつつも、つつがない毎日は続いていた。

 お着替えをして毎朝のルーティン。

 行ってきま~すとドアを出る。

 何故か今日は気分が良かった(何故だろうわかんない?)。

 壱駅(ひとえき)お散歩がてらに歩く事にした。

 携帯で駅と時刻をチェックしておく。

 OK(オッケー)

 程なく到着。

 ここ初めてだな。

 ちょっとドキドキ。

 長いコンクリの階段を降りてゆく。

 ふと……立ち止まる。

 あっ、ここってもしかして何時も夢に見てる事じゃ無いかな……?

 ふう、気付いてよかった。

 手摺を持って安全に降りよう。

 ま、取り越し苦労かもだけど、万が(いち)って事もあるんだし。

 毎晩毎晩同じ夢を見てたってことは予知夢とも限らないしね。

 へへ、手摺を持ってゆっくり気を付けて降りればなんの問題もないのだ!

 えっへんなのだ。

 わたしは無事長いコンクリの階段を降りる事が出来た。

 なんだやっぱ取り越し苦労じゃん。

 心配してばっかみたいじゃん。

 踏み出したその壱歩(いっぽ)の爪先が引っ掛かり。

 ああああああ! ドテン!

 思いっきり綺麗に大の字にスッコロンでしまった。

 痛たたた……。

 半身起き上がるわたし。

 見上げるそこに長く長く続くコンクリの階段と、その先に青空が広がり雲が静かに流れてた。

 もしかして、あれ正夢だったのか……。

 でも、階段落ちじゃなくて良かったと少し胸を撫で下ろす転田(ころんだ)コロンなのでした。

挿絵(By みてみん)

デザインワークス:島猫。樣


挿絵(By みてみん)

デザインワークス:なないろかめれおん

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