表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パート・タイム・バッド・レイディ(日帰り悪役令嬢)  作者: 焼ミートスパ
第一章 婚約破棄された直後に入れ替わったちゃったよ
7/39

7 騎士団長の苦悩

「あなた!陛下にちゃんと言ったのでしょうね!」


家に帰るなり妻が責め寄ってきた



「あ、ああっ・・・」


返事に困ったので適当な返事となってしまった


そうしたら


「あなた!あの子は目が見えなくているのですよ!」


と激高してきた




まあそうだろうな


なにせ片目を抉られたのだ


もう前と同じに剣は振れまい




いや剣は振れるけど普通には戦えまい、だな





騎士にとって目は利き腕とともに一番大切なものである


相手との間合いや剣の軌道を読むのに必要だ


片目だとどうしても遠近感が上手く取れない




・・・上級者になると剣を見なくても雰囲気で避けられるというツッコミはいらない


対等な相手だと片目が見えないというのはハンデにしかならないのだよ






魔法士長に依頼して治癒魔法を使って貰ったのだが手や足ならいざしらず複雑な目ともなれば完全な修復はできなかった


視力はもとの1/10程度


明るいか暗いくらいしか判断がつかない


もはや騎士としては死んだと言って良いだろう





まあ無抵抗の女生徒に向かって剣を振り下ろそうとしたのだ


命があるだけでも感謝しなければならない


・・・いっそのことそのまま死んでいたほうがましだったかもしれない



それを判っていてトドメを差さなかった公爵令嬢にはそら恐ろしさを感じる




「あなた聞いていますの!」


息子可愛さに激高している妻をどうやって宥めようか


剣を振るよりも難しい難題に頭を抱えたくなってきた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ