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パート・タイム・バッド・レイディ(日帰り悪役令嬢)  作者: 焼ミートスパ
第二章 気が付いたら断罪が終わっていてお城の地下牢でした
29/39

29 メイド達から謝罪されました

「「「お嬢様、すみませんでした!」」」


お父様と話していたらいきなり公爵邸のメイドが入ってきて頭を下げて謝って来ました



一体なんなのでしょう?


不思議に思っていると両親も私のことを見ています


目で説明するように訴えてきていますが判らないためどうにもできません




わたしも判りませんよ


目で返事をしました





両親と目と目で話し合っている間もメイド達は謝り続けています


「そんな気はなかったのです!」


「もうしませんから許してください!」




カオスすぎてもう何がなんだか分かりません






「一体どうしたの?」


そう聞いた私は悪くないです


・・・なんか先ほども言ったようなきがします




宥めて聞いたところメイド達は昨日の夜に執事から解雇を言い渡されたんだとか


理由が公爵夫人となった私への無礼で、直接私は執事に命じたとのことでした





・・・全然知りませんというか覚えていません




昨日の初夜から今日の朝までの記憶がまったくありません


昨日、白い結婚だと言われてショックを受けてそのまま寝たので嫌なことは忘れたのでしょう


多分ですけど





でもメイドを解雇するくらいは覚えていそうな気がします


そんなことも忘れているというのは腑に落ちません


本当に私が解雇したのでしょうか?


思わず疑ってしまいます




ひょっとして公爵様や執事が解雇したのを公爵夫人としての私の権力でなかったことにしたいという可能性もあります


うがちすぎでしょうか?





忘れたことも困ったものですが、すでに解雇してしまったということにも困りました


一度解雇したのを取り消すというのはどちらにしても公爵夫人としての私の鼎にも関わります




そうして困っているとお父様が助け舟を出してくれました




「君たちはブラック男爵とグレー男爵とスラッシュ子爵の所の子だね?」


お父さんがそう声を掛けると


「そうです!公爵家とは常日頃親しくさせて頂いております!」


と異口同音に訴えてきました




公爵夫人の私の反応が鈍いのでその親にターゲットを変えたという所でしょう



「娘は伯爵わたしの大事な宝物だし、いまや公爵夫人、君たちよりも上の人間だということを判っているのかね?


ニッコリ笑いながらも目と声が笑っていませんでした




ここまでくると流石に自分達のやっていることがマズイことだと判ってきたようです


「わ、わたくしの家は公爵家と親密で、代々、お勤めをさせて頂いて・・・」


そう逃げを打ったのですがお父様は許しませんでした




「そうか公爵夫人よりも偉いのか、よく分かった」


格上の伯爵おとうさまからの恫喝に顔色が悪くなるメイド達でした





・・・いい気味?

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