27 お前を愛することはない、と言われた所で入れ替わったようです
「お前を愛することはない!」
ちょうど目の前にいる金髪の若造に言われた所だった
オレの姿はというと内側が透けて見えるネグリジェ(だと思う、オレは男から多分だけど)だった
どうやら新婚初夜の所で言われたらしい
今日の昼に結婚式があってそのまま昼食会というか披露宴になって、終わった後に侍女たちにお風呂にいれて磨かれた後だということがこの身体の持ち主である伯爵令嬢の記憶から判った
・・・毎回思うけど、身体の持ち主の記憶が覗けるって結構便利だな
「おう、オレも男に抱かれるなんて真っ平ごめんだから同感だ」
そう言ってやると鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた
・・・自分が言うのはいいけど、人に言われるのはダメとかどうなんだと言いたい
殺っていいのは、殺られる覚悟のある奴だけだろうに
大体、オレは男だぞ?
男に抱かれる趣味はない
これでオレのケツピースは守られた
いやオレは今女だっけ(笑)
「なんだっけ?
運命の相手?
男爵家の令嬢なんだろ?
サッサと行って腰ふってろよ」
最愛の人間の所に行くように親切に言ってやったんだがなぜだか睨まれた
やれやれ人の親切を受け取れないなんて心が狭すぎるぞ
相手をするこっちの身にもなってくれと言いたい