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パート・タイム・バッド・レイディ(日帰り悪役令嬢)  作者: 焼ミートスパ
第二章 気が付いたら断罪が終わっていてお城の地下牢でした
23/39

23 15時 姐さんと呼ばれるようになった

「おいまじかよ・・・」


冒険者組合で冒険者達がドン引きしているのが聞こえてきた


それはオレも思うよ


この身体のスペック凄すぎ


・・・一緒に依頼を受けていた自称A級冒険者のおっさんはレイプ目をして虚ろだったのは見ない振りしておこう






いえね倒した魔物と採取した薬草を収納魔法で確保した後、町に帰って来たんだよ


もちろん帰りもホバーだったんだけどおっさんはもう何も言わなかったな





「はははは」


とか笑っていた、いや壊れていた、かね





冒険者組合に帰って来た後は定番のカウンターへの獲物の山積みイベントだ


ドスン!


ドスン!


ドスン!


と山積みしたら段々と静かになっていった




ふっ、つまらぬものを積んでしまった(笑)




受付嬢はおっさんが倒したんですよねと聞いてきたがおっさんが否定した


半分以上がオレだと証言したんだ


おかげで大騒ぎになった






登録したてのF級が一人で倒したのだ


そりゃ大騒ぎにもなるってものだ






最初に来た時に絡んできた冒険者達は顔色が真っ青だった


とんでもない奴に絡んでしまった


今後の仕返しは酷いものになるだろう


そう言う事





「「「「「すみませんでした」」」」」」


速攻で頭を下げてきた


誰だって命は惜しいからな






もちろんオレは許すことはない


虐められた人間は虐めた人間を許すことはないのだよ


正直にそう言ってやったら部屋の中が静かになった





大虐殺の開催が宣言されたのだ


その相手が自分ともなればガクブルだろう





「ちょっとまて~~~っ」


A級のおっさんが再起動して取りなしてきた


どうやらA級ともなれば腕だけでなく人格も素晴らしいものらしい





・・・オレには真似できないな


なろう小説愛好者としては『ざまあ』は息をするようにするものだからな





「だが断る!」


死ぬまでに一度は言いたいセリフをしっかり言えて上機嫌なオレだった





すったもんだの末になんとか手打ちになった


魔物が多くなっているのはスタンピードの可能性がある


冒険者の人数は多ければ多いほど良い


ここは堪えてくれないか


そう言われるとともに絡んできた冒険者と見殺しにしようとした冒険者達が全員頭を下げて来たのでとりあえずは復讐は延期することにした






そうしたら冒険者達は涙を流して喜んでいた


そりゃそうだ


死神の鎌が首に掛かっていたのが外れたのだ


涙の一つでも流すだろう




でも


「「「「「姐さん、ありがとうございます」」」」」


と言われるのには閉口した





・・・あれ?


いつのまにか男装へんそうがバレているぞ?

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― 新着の感想 ―
「(ギルド内で)絡んできた冒険者と見殺しにしようとした冒険者達」より、 「依頼勝手に受けて危険地帯に放置した(自分がダウンした)おっさん」の方が罪深いと思うが、 両者の罪状の差がどうでもよくなるくらい…
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