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パート・タイム・バッド・レイディ(日帰り悪役令嬢)  作者: 焼ミートスパ
第二章 気が付いたら断罪が終わっていてお城の地下牢でした
13/39

13 7時 食事に行こう!

ちょっとのビスケットとワイン


そして衛兵の詰め所の粗末なベッドでの仮眠


それだけで大分体力が回復した


とりあえず食堂に行って食べるくらいはなんとかなるだろう、くらいかね




という訳で先ほど倒した衛兵の制服を強奪して ~わざわざ脱がすのには苦労したぜ~ 着替えた


どこから見ても衛兵




・・・な訳ないか


長い髪が邪魔だし、一発で女だとバレるだろう


短くしないと変装にならないかね?




衛兵の持っていた短剣でばっさりと髪を切る


結構綺麗だから束ねて結んでおいた


後で使うかもしれないだろう


後で後悔するよりはかもしれない運転、もとい行動だ





衛兵の私物らしい鞄を貰って ~人はそれを盗むという~ 中に入れた


斜めに鞄をかけるとどこからどう見ても普通の衛兵だ(たぶん)



という訳で城の食堂に行った




・・・すみません、嘘です


迷いました





城に来るのが常連とも言える公爵令嬢とはいえ城の兵士が使う場所になんて足を運んだことはない


しっかり迷ってしまった




とりあえず城の間取りからこの辺かも?とあたりをつけて歩いているとゾロゾロと歩く一団が居た


ひょっとしたらと思って付いて行くと食堂だった




そりゃそうだろう


徹夜で仕事する夜勤の人間は朝を食べて城にある宿舎で寝るのだ


ついて行けば当然食堂になるというものだ


・・・もう少し遅かったら行先が宿舎だっただろうけどな




なお城の食堂は制服を着ていれば無料だ


その分賃金が抑えられている


というか三食無料で食べられる機会を逃すバカはいないということだ




・・・これもこの身体の公爵令嬢の知識だ


なんで知っているかというとバカな王子がフラフラする分のフォローとして婚約者である公爵令嬢が書類仕事を押し付けられたからだな





野菜と肉がゴロゴロ入ったスープと固めのパン


異世界というか、中世では固いパンをスープに浸して食べるのが常識


オタクなら誰でも知っている知識である


・・・なろう万歳!、である





3日ほど絶食していたので胃がびっくりしないようにちまちまと食べる


幸いなことに良く煮込んであるので野菜も肉も柔らかい


1時間ほどかけてゆっくり食べた





ところで見知らぬオレに誰も注意を払わなかったのにはびっくりだ


制服を着ていれば信頼されるということだろう


だがセキュリティが低すぎて逆に驚きだ


日本人というか現代人としては将来どころか今が心配なこの国だった



まあそのおかげで脱獄出来た上に食事までごちになっているんだけどな

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