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03.学園なう

 

 それから私達はずっとライニアと一緒に遊んだ。

 ライニアは、7歳とは思えないくらい頭脳明晰で性格も良い。

 完璧な女の子だった。

 しかも話がすごく合う。


 というか、年齢的には私いま25歳くらいなはずなんだけど、25歳と7歳が同じレベルで話をしてるってどういう?

 うん。考えたら負けだ。

 まあ、ライニアが頭良すぎるだけだよ。うん。


 まあ家族ぐるみの付き合いっていうことともあって、たくさん一緒にいる機会があった。

 そこでこんな話をした。


 「クラシルさんは学校に行って、いじめられたくないんですよね。」

 「そうだね。あと7年で学校に行かなきゃだから、どうにかしないと行けないんだけど……」

 どうやらこの世界は、14歳から学校が始まるらしい。

 「そうですね。クラシルさんの話を聞いていると、実際に起っているみたいですしね。前に二人でギャフンと言わせましょうとか言ってましたけど、私達二人じゃなかなかそんなこと出来ませんからね。」

 「うーーん。どうしたものか。」

 「そうですねぇ。例えば同志を集って反抗したりは出来ますけどね。中級家庭は三人に二人はいるんですから。」

 「でも、あんまりいじめの情報は広まってないみたいだし貴族に全部握り潰されているみたいだからもしやるとすると、学校に入学してしばらくしてからやるのが良いわね。」 


 そして次々と作戦が決められていった。


 「これなら、なんとかいじめにあわないようにできそうだね。」

 「そうですね。でも……。」

 「ん?どうしたの?」

 「い、いえ。なんでもないです。楽しい学校生活になればいいですね。」 

 「そうね。一緒に楽しい学校生活にしましょう!」

 「そうですね。」


−−−−−7年後−−−−−


 「いってらっしゃい。たくさん友達作るのよー。」

 「はーい。いってきます。」


 この七年間ライニアと一緒に作戦を考えてきた。

 きっと大丈夫。

 今度こそしっかり生きるんだ!


 しばらく歩くとライニアに会った。

 

 「おはようございます。今日から入学ですね。」


 ライニアはもう、立派な美女になっていた。

 白い長髪、大きい目、抜群のスタイル。

 もう完璧だよ。


 「そうね、一緒にこれから5年間頑張りましょう!」

 

 学校は5年制の全寮制。

 だからもう逃げる事はできない。


 「それに、いっぱい友達作って学園生活満喫しましょう!」

 「それお母さんにも言われた。でも、そうね。せっかくの学園生活なんだから楽しまないと損よね。」

 「はい。それに私もいますから。」

 

 おっとー?この美女性格まで完璧なのか?

 

 そんなことを考えながら私達は学校に向かった。


《グレイスタ学園》


 さて、まずはは とりあえずクラスのメンバー見に行ってみますか。


 周りを見回すとみんなが集まっている場所があった。

 そこをみて驚いた。

 なんと、クラスメートの名前が、貴族、中級家庭、貧困家庭、で色が違いでわかるようになっていた。

 ちなみに貴族は赤、中級家庭は青、貧困家庭は緑で書かれている。


 えーっと、ライニアは……? 

 あれ、私のクラスのクラスメートにいない?

 はーー。これは……

 しかも、なんか私のクラス貴族が三割、中級家庭が三割、貧困家庭四割で、実質7対3なんですけど……

 うん。お母さん。友達づくりは諦めようと思うよ。


 ま、まあとりあえず教室行きますかね。


《教室》


 さて、教室へ来たは良いけど話す人がいねー。

 コミュ障治ってなかったか。

 クラスは40人一クラスで要は私は39人と話す権利があった。

 まあもちろん私はもちろん話せないんだけどな。 

 でも、周りの人は、貧困層でも貴族でも関係なく今の所、話している。

 君たちすげーな。私にもコミュ力くれよ。

 ま、まあ、寂しくないし。寂しくないよ?寂しくないからね!


 しばらくすると先生が入ってきた。

 「はい、皆さんおはようございます。このクラスの担任になるノリン・サルラです。これから一年間よろしくおねがいします。それでは出席を取ります。一番、アルタさ……」

 

 先生が出席をとっているなか、私は周りの人間を観察していった。

 とりあえず、さっきの話していた状況を見ている限り、このクラスで一番やばいのは出席番号3番のマルロ・サンク。こいつは、なんかほんとにコミュ力おばけで率先していろんな人と話していた。

 でも、その目がもうなんか汚いものを見る目なんだよ。

 しかも、その目は私が周りから何度も向けられてきた視線。

 断言しよう。

 絶対にこのクラスでいじめが起きる。

 

 「……24番クラシルさん。クラシルさん?クラシルさん!」

 「は、はい。」

 「きちんと話しを聞くように。」 

 「はい。すいません、気をつけます。」


 怒られた。

 悲しい。

 ま、まあ。必要な犠牲だったと思おう。

 死んでないけど。


 そのまま、出席を取り終わると、色々と注意事項とか教室の場所とかを言われた。

 まあ、多分勉強は前世の積み重ねがあるからなんとかなると思うから、これから気をつけることは、変ないざこざに巻き込まれないこと。

 

 もう私高望みしない。

 静かにひっそりと生きる。 

 ひっそり生きながら作戦実行する。


 まあそんな感じで入学式も終わり、今日一日が終わった。

 さーて、寮へ行きますかね。


 

  

 

 

 

 

 

 

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