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[詩] 信仰 / 倦
一編だと短すぎて文字数制限(200字以下)に引っかかってしまったので、詩を二つまとめて投稿します
作品同士の関連性は無いです
『信仰』
当所もない暮らしの只中で
縋れる何かを探してしまうことが弱さなら
優しさを疑ってしまうこともまた弱さで
板挟みに苛まれたこの手が掴んだのは
500mlのストロング系チューハイ
ハードドリンクはいつだって
痛みを遠ざけてくれた
神様も他人も信じられない私のことを
裏切らないでいてくれた
『倦』
通勤快速の車窓から見える朝焼けの街が
この世で一番綺麗だと思っていたのに
いつの間に飽きてしまったのだろう……
満天の星空にも飽きた
摩天楼の夜景にも飽きた
細氷の舞う雪原にも
大瀑布に掛かる虹にも
砂漠の風紋にも
飽きてしまった
……ふと目が覚めたら
2駅も乗り過ごしていた




