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[詩] 展望台にて / 因果律
『展望台にて』
痘痕模様の岩石も
夜空に浮かべば綺麗に見える
パチ屋とラブホの電飾ギラつく
卑しき我が故郷も
此処から眺めれば美しい夜景
離れてみて初めて分かること
もしこの街を捨てたなら
幾重にも塗り重ねられた
思い出と呼ぶことすら憚られる記憶たちも
いつか愛しくなるのだろうか?
『因果律』
遍く結果において
そこに至った理由やら
原因なんかが存在するのなら
君を苛む諸々にも
それは当てはまるのかもね
けれど君自身でそれを紐解くのは
止したほうがいいよ
苦し紛れの思考回路は
「辛いのは生きているせいだ」なんて
短絡的な帰結をしがちだし
解決を急ごうとするからね




