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[詩] Fラン / 在処
『Fラン』
居酒屋で独り飲んでいると
隣のテーブルで出来がったオッサン達が大声で喚き出した
「最近の連中はやる気が足りん!」
「俺たちはもっと努力してきた!」
オッサンよ
Fラン校に優秀な学生が来ないように、Fラン人間の周りには……
なんて
思っても口にはできない
孤独なZランの俺
『在処』
不法投棄された産廃だらけの禿山
緑色したドブ臭い貯水池
遊具が軒並み撤去された公園
不退去者が居座る廃墟じみた公営住宅
シケモクとガム跡に塗れた駅前通り
これが生まれ育った街の景色
全てに嫌気がさして
握りしめた片道切符[東京行]
そうして今では
嫌いな街が一つ増えた




