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[詩] 救い / 応援歌
『救い』
「僕の歌が誰かの救いになりますように」
という願いの根底は
「貴方の歌で救われました」
と言われたい
陳腐な承認欲求だった
薄汚い自尊心は
いつだって
恩着せがましい言い訳を探す
だが君よ
それでも歌い続けろ
始めた理由が何であれ
その歌がいつの日か
君自身を救うことになる
『応援歌』
応援ソングはいつだって
背中を押してくれた
「頑張れ」「負けるな」「君ならできる」「途中で投げ出さないで」「頑張れ」「立ち上がれ」「努力は裏切らない」「逃げるな」「頑張れ」「言い訳するな」「立ち止まるな」「頑張れ」「頑張れ」「頑張れ」
――遮断器の降りた踏切の前にて




