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[詩] 都会 / 花占い
『都会』
生活のために明け方の玄関を出て、眠るた
めだけに暗い部屋へと戻る。その間に私はど
れほど多くの人々とすれ違ったのだろうか?
分かっているのは、その中の誰とも出会わ
なかったってことだけ。
『花占い』
好き こんなことをしたって
嫌い あの人の気持ちが
好き わかるわけじゃ無いのに
嫌い 真っ赤な花弁を
好き 毟り取らずにいられない
嫌い 紅く染まった手指は
好き 引き千切られた花の
嫌い 痛みを無視したまま
好き 惨たらしい行為を繰り返す
嫌い あなたは――
嫌われるに相応しい人間です




