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[歌詞] 春の日差し
『春の日差し』
2022年2月24日 東京 曇りのち晴れ
傘の下で暮らす僕らは 雨の冷たさを知らぬくせに
天気予報ばかり気にして 現実の空に目を向けない
2022年3月9日 ドネツク ところにより雨
焼けたビルと折れた街路樹 瓦礫と化した児童公園
壁が崩れた小児病棟 道路の端に横たわる少女
リヴィウ市庁舎前広場
乗り手無き乳母車に 降り注ぐ春の日差し
2022年3月18日 ガリツィア 晴れ時々曇り
画面によって繋がる世界 スワイプで流す報道写真
画面によって隔たる世界 痛みは計り知れないまま
リヴィウ市庁舎前広場
料峭たる風吹く古都を 照らし出す春の日差し
もしも平穏を願うことで暗雲が遠ざかるとするなら
雨に打たれることは 自業自得だというのか
もしも均衡を保つための手段が抑止力だけならば
誰もが黒い雨に怯え 傘を欲するだろう
リヴィウ市庁舎前広場
残された者の肩に 答え無き春の日差し




